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【甘酒の効果は?レシピは?】日本古来の発酵食品・甘酒でキレイになる!

  • 2018.2.8
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スーパーでもさまざまな種類を見かけるようになった甘酒ですが、“冬の飲み物”と思っている人も多いはず。でも実は江戸時代には“夏バテ防止の栄養ドリンク”として夏に飲まれていたものなんです。つまりそれだけ栄養がぎっしり詰まっているってこと! 見捨てちゃおけない甘酒の美容健康効果と簡単レシピを紹介します!

酒粕由来、米麹由来、2種類の甘酒があります

市販に売られている甘酒の原材料を見たことがありますか? そこを見ると「酒粕」と書かれているものと「米麹」と書かれているものがあります。つまり、同じ甘酒でも酒粕由来のものと、米麹由来のものがあるということ。
では、この2つの甘酒の違いは何か? まず酒粕由来のものはアルコールを含んでいるので、子どもやアルコールに弱い人は飲めません。そして「飲む点滴」と言われている甘酒は米麹由来のものになります。これ酒粕由来の甘酒には含まれていない栄養が、米麹由来の甘酒には含まれているため、こちらが“飲む点滴”と言われているんですね。
とはいえ、酒粕由来の甘酒もビタミンBや亜鉛に葉酸、食物繊維など女性にうれしいものをしっかり含んでいますし、何しろ作り方が簡単! 米麹の甘酒はおかゆを炊いて、麹を混ぜて、60度をキープしたまま8時間以上発酵させなければなりませんが、酒粕の甘酒は、酒粕と湯で溶いてしょうがと甘みを加えるだけ。
だから状況に応じて、2種類の甘酒を飲み分けるのがおすすめです。

「飲む点滴」の異名を持つ、米麹由来の甘酒の魅力

では、甘酒の何がいいのでしょうか?ここでは“飲む点滴”と言われる米麹由来の甘酒の魅力にしぼって、発酵プロフェッショナルの浅香智子さんに聞いてみました。
「日本には古来から発酵食品があり、日本人ならその発酵食品が美容や体にいいということは誰しも聞いたことがあると思います。ブームになった塩麹や、しょうゆ、味噌、納豆などさまざまな発酵食品がありますが、甘酒のいいところは手を加える必要なく“そのまま飲める”こと。いちばん手軽で気軽に摂取できる発酵食品だと思います。甘酒には腸内環境を良くする食物繊維やオリゴ糖が含まれており、腸内フローラが活性化。そのため健康維持や免疫力アップにつながるといわれています。また美容面では、麹からしか生成されないコウジ酸による美肌効果や抗酸化物質により老化防止も期待できるんです。
さらには100種類以上の酵素を含むと言われながらも、薬じゃないので体への負担もありません。もはや最強の栄養&美容ドリンクと言っても過言ではありません」(浅香さん)

アレンジしてもっと体に取り入れよう!

とはいえ甘酒が苦手……という人が多いのも事実。
「苦手という人は、牛乳で割ってミルク甘酒したり、フルーツや牛乳、ヨーグルトと一緒にミキサーにかけて甘酒スムージーにしても飲みやすいですよ。また、小さく切ったフルーツを甘酒に混ぜてもさわやかなおいしさになり、ぐっと摂取しやすくなります」

●甘酒スムージー

【材料】
キウイフルーツ1/2個
りんご1/4個
甘酒大さじ5
※甘酒の一部をヨーグルトにしてもOK

【作り方】
1キウイとりんごは皮をむき、乱切りにする。
2ミキサーに1と残りの材料を入れ、攪拌する。

そして天然の甘さなので、料理に使っても構わないとのこと。「料理に使うと、ほぼ“甘酒”というのはわからず、嫌いな人でも気づきません。だから砂糖代わりにどんどん色々な料理に取り入れてみてください。ここでは簡単で、甘酒を使ったピクルスとドレッシングを紹介します」

●甘酒ピクルス

【材料】
かぶ(小)1個
パプリカ(2色)各1/2個
きゅうり1/2本
<ピクルス液>
甘酒大さじ5
酢大さじ2
塩小さじ1
昆布(2cm角)1枚
ローリエ1枚
黒粒こしょう(お好みで)5粒
赤とうがらし(お好みで)1本

【作り方】
1かぶは皮をむき、6等分に切る。パプリカ、きゅりは食べやすい大きさに切る。
2ポリ袋などにピクルス液の材料を入れ、よく混ぜ合わせ、1を入れてよくからめ、冷蔵庫に入れる。
※浅漬けが好みなら半日~食べられます。

●甘酒ごまだれドレッシング

【材料】
甘酒、練りごま各大さじ2
しょうゆ大さじ1

【作り方】
材料をすべて混ぜ合わせる。
※サラダやお鍋に使えます。

教えてくれたのは
発酵プロフェッショナル 浅香智子さん

発酵プロフェッショナル。写真と料理の教室「スタジオヘスティア」主宰。甘酒や味噌、しょうゆを手作りする発酵講座「プチ発酵deおうちゴハン」を定期的に開催。シンプルな家庭料理からパーティーフード、チーズレッスンなど、幅広い食の楽しみ方を提案している。

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