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あえて婚姻届けを出さない「事実婚」のメリット・デメリット

  • 2018.2.5
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さまざまな事情で少しずつ増えているという事実婚。事実婚とは結婚しないこととは少し違います。今回は事実婚についてのメリット・デメリットをご紹介していきます。

そもそも事実婚ってどういう状態!?

婚姻届けを提出して受理されているのが法律婚。これに対して、婚姻届けを提出していなくても、双方の婚姻の意思と夫婦としての生活の実体があることで認められるのが事実婚です。生活の実体というのは一緒に暮らし、共同生活を営んでいるかどうかということ。カップルの同棲も共同生活ではありますが、事実婚との大きな違いは、二人に結婚しているという意識や意思があるかどうかになります。
事実婚であっても、基本的には法律婚と変わらず、夫婦の責任が生じます。お互いに協力・扶助の義務、貞操義務などがあり、どちらかの不貞で万が一離婚ということになってしまったときは慰謝料の請求が可能です。また、事実婚の夫婦でも遺族年金の受給権がありますし、家族割引のサービスなども受けられます。

面倒な手続きがいらない! 事実婚のメリット

事実婚の大きなメリットの一つは、婚姻届けという形態にしばられないということです。法律婚の場合は、どちらかが改姓しなければなりません。さまざまな理由で夫婦別姓を求める方などには、メリットのある結婚形態といえるでしょう。また、職場での呼び名の変更やクレジットカードやパスポートの名義変更などは意外と面倒で、結婚の心理的な壁になることもあります。事実婚なら名前に関する心配はなく、スムーズに婚姻関係に入ることが可能です。
さらに結婚の手続きと同様に、事実婚であれば離婚の際のハードルも低いです。万が一離婚ということになってしまった時でも戸籍に傷が残りません。

事実婚は婚姻届けに頼らないため、お互いの信頼が夫婦関係の鍵になります。そのため、より強いパートナーシップを築くことができるという考え方もあります。

周囲の目がつらい!? 事実婚のデメリット

事実婚を選ぶ人が増えているとはいうものの、まだまだ事実婚が世間的に正しく認知されているとは言えないのが現状です。そのため、事実婚を選んだ場合には、家族や親戚など親しい人からも理解されないことがあります。また、周りの人の好奇心の対象になることもあるかもしれません。自分たちにとって良いと思って選んだ結婚形態であっても、周りの態度が精神的に負担になったり、周囲との関係に軋轢を生む結果になったりすることもあるのです。
さらに二人の間に子供が生まれた場合に、非嫡出子になることをデメリットの一つとして考える人もいます。また、事実婚夫婦だと相続権はなく、税金の配偶者控除も受けられないという現実的なデメリットがあることも覚えておきましょう。
 

人それぞれの結婚の形がある!

婚姻届けを出さない事実婚には、手続きの簡単さや自分たちの意思を尊重できるという魅力とそれに伴う不安定さの両面があります。法律婚と事実婚のどちらを選ぶ方がよいかというのは、状況によって異なると言えるでしょう。事実婚のメリットとデメリットを知ったうえで、自分たちに一番合った形態を選ぶことが大切です。

※事実婚には様々な法解釈や学説などがあり、本記事での内容は一例ですのでご注意ください
(愛カツ編集部)

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