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子どもに友達を作ってあげられず…つらいです【心屋仁之助 塾】

  • 2018.2.1
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メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「子どもに友達を作ってあげられない」という、ななこはるさん(40歳・専業主婦)に、心屋塾認定講師の福田とも花さんからアドバイスをいただきました。

© hakase420 - stock.adobe.com

■ななこはるさんのお悩み
子どもにお友達を作れない母親は、子どもにどうしてあげたらいいでしょうか。「自分が母親じゃなければ」とか、「自分自身いなければ良かったのに」と、プライベートで遊ぶ人たちを見ると、死にたいくらい辛いです。助けてほしい。誰か助けてほしい。

※一部、質問内容を編集しています。

■心屋塾認定講師の福田とも花さんより
ななこはるさん、ご相談ありがとうございます。

子どものお友達が、親子で幼稚園以外の時間も約束をして一緒に遊んでいる様子を見ると、「私がお友達を作ってあげられないせいで、ごめんね」と罪悪感を感じてしまうお気持ち、とても良く分かります…。

私も少し前までは、子どもの夏休み前などに、ほかのママ達が約束をしている会話を聞き耳を立てては、心が凍りつき、落ち込むことの繰り返しでした。

けれど、ななこはるさんも、そんな辛さから必ず抜け出すことが出来ますよ!

それでは早速ですが、ななこはるさんが幼稚園生ぐらいの子どもに戻ったつもりで、口に出して次の言葉を言ってみて下さいね。

「お母さん、私お友達がいなくて寂しいよー」
「お母さん、私が寂しい気持ちに気付いてー」
「お母さん、お友達ができないようなダメな子でごめんね」
「お母さん、寂しい顔を見せて、心配させてごめんね」
「お母さん、こんな私でガッカリさせてごめんね」

言ってみて、どんな気持ちが湧いてきましたか?

子どもの頃のななこはるさんは、お友達を自分からたくさん作ることができていましたか? もしかしたら、人見知りだったり、数少ない決まったお友達とだけ遊んでいたのではないでしょうか?

自分からお友達に声をかけるのが恥ずかしかったり、怖かったりした時、本当はお母さんにどうして欲しかったですか? 何て言って欲しかったですか?

こちらのご相談にも『死にたいくらい辛いです。助けてほしい。誰か助けてほしい。』と書かれているように、ななこはるさんは、死にたいくらい辛くならないと、人に助けを求めてこなかったのではないでしょうか。

小さい頃に、お母さんにちょっとした事ですぐに助けを求めてしまうと、どんな顔をされそうで怖いですか? 何て言われそうですか?

・迷惑をかけてしまいそう?
・心配をかけてしまいそう?
・嫌がられてしまいそう?
・甘えるなって怒られそう?

子どものななこはるさんは、自分だって寂しかったのに、そんな自分の気持ちより、お母さんに迷惑をかけたくないとか、心配をかけたくないという、お母さんの気持ちの方を優先させてきたのかもしれませんね。

いつもいつも、自分は後回し。そして「友達を作れない自分がいけないのだから、寂しいだなんて助けを求める価値なんてない!」と、寂しがる自分さえも責めていたのではないでしょうか。

そんな寂しさや自分を責めて苦しかった小さな自分と、目の前のわが子が重なって見えるから、「あの時の自分と同じ思いを味わわせたくない!」「助けてあげたい!」「助けなければ!」と、死にたくなるぐらい必死に自分を追いつめているのかもしれませんね…。

『子供にお友達を作れない母親は、子どもにどうしてあげたらいいのでしょう』と書かれていましたが、助けてあげるべきは、目の前の子どもではなく、ななこはるさん自身なのかもしれませんね…。

それではひとつ、ワークをしてみたいと思います。

お友達をうまく作れなかった、子どもの頃の自分を、お水を救うようにして手の平に乗せてみて。そして、大人のあなたから手の平の子どもの自分に、こう話しかけてみて下さいね。

「お友達が作れなくて、寂しかったね。」
「お友達の輪に入って行くのは、怖かったね」
「そんな寂しさや怖さに、気付いてあげられなくてごめんね」
「こんなに寂しいのに、お母さんに心配かけさせないようにと、助けてと言わせてあげなくてごめんね」
「あなたに我慢させ続けて、ごめんね」
「助けて欲しかったら、助けてと言ってもいいよ」
「もう一人きりで頑張らなくていいよ」
「あなたの気持ちを、教えてくれてありがとう」

手の平の子どもの自分は、どんな表情になりましたか?

お友達が欲しいのは、もしかしたら目の前の子どもというよりは、ななこはるさんの方なのかもしれませんね。

ななこはるさんが、ひとりきりで頑張らなくてもいいのだとしたら、どうしたいですか? もし、助けを求めてもいいのだとしたら、もし寂しいと言っていいのだとしたら、誰に何て言いたいですか?

今、頭に思い浮かんだその人に、とっても勇気が要るし、とっても怖いと思いますが、小さい頃の自分が言えなかった言葉を、大人になった自分が今、自分のために言ってみてあげませんか?

お子さんは自分のために、ママがママ自身を責めて苦しむことを、望んでいないのではないでしょうか。

まずは、ななこはるさんが「寂しい」と言ってみましょう! 「助けて」と言ってみましょう!

ママが一人きりになることを終わらせると、子どももママの背中を見て学び、子ども自ら助けを求め、声を上げられる子どもになります。

ママが子どものためにできることは、自分で自分を幸せにする姿を見せてあげることです。幸せなママの背中を見せてあげることです。

ななこはるさんが、周りの人から愛され助けられながら、親子で幸せに過ごされることを、心から応援しています。

・このカウンセラーのサイトを見る

(福田とも花)

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