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《フローリング》を知る。床から考えるおしゃれなインテリア!

  • 2018.1.23
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今や日本のほとんどの住宅は《フローリング床》となっています。そもそも日本でいうフローリングとは、木質系の素材の床材や、それらで床を覆うことを意味します。家のどこにいても、お部屋の大きな面積を占める床。つまり、床は空間をデザインする上でとても大切な部分なんです!「床材は何を使うか、色味・張り方など、床の工夫次第で空間の印象はガラッと変わります。意外と知らないフローリング床について、一緒に学んでみませんか?

空間の雰囲気を作る《フローリング床》

床材について

床を敷き詰めたとき、木材の色合いや風合い、張り方によって空間の雰囲気は大きく変わります!

ダークブラウン系の暗めのトーンから、白っぽい明るめのトーンまで色合いは様々。こちらの床では、かなり暗めに塗装された床材を使っています。 

暗めの色味の床は、空間がシックに仕上がるのが特徴です。ヴィンテージ品や、少し凝った装飾のあるようなものがよく似合います。暗い空間では照明がよく活きてくるので、間接照明を設置したりと生活の中で光を楽しむことができます。 

こちらは塗装が非常に薄く、木目を生かした仕上がりの床となっています。ナチュラルでシンプルなインテリアによく似合います。 

オーク材

木は種類によってそれぞれ木目が異なり、例え同じ木であっても部位によって表情が変わります。こちらの写真は床材として代表的な種類、オークです。 

オークの床は、とにかく木目の美しさが特徴です。重厚感があり、はっきりと木目が現れるので無垢のまま使うのにもベストな床材です。 

オークは高い耐久性と耐水性を誇る、床材にぴったりの樹種なのです!他の種類と比較しても、わりとリーズナブルなのも嬉しいところ。加工性も高く、素地は淡いグレーに近いため、理想に近い着色もしやすいです。 

メープル材

こちらはメープル材を用いたフローリング。メープルはカエデの木です。色は白色から薄い赤茶色で、耐久性が高く弾力性に優れています。そのため傷や衝撃に強く、耐摩耗性も高いです。 

木肌は細かく繊細な木目です。明るい色合いと、繊細な木目によるきめ細やかな印象も魅力的です。高級家具や楽器の材料としても用いられることの多い樹種です。 

チーク材

チーク材の魅力といえば、何と言っても重厚感のある深い色合いです。年月を経るに連れて味わいが増す、魅力的な床材です。色味が濃いので、落ち着いた空間をつくりたい方にぴったり。アジアンテイストにもよく合います。

チークは固く、収縮やソリが少ない素材です。そのため耐久性や寸法の安定性に優れています。高級家具によく使われるので、ラグジュアリーな空間に馴染む素材でもあります。 

寸法安定性が高いので、床暖房にも対応可能な素材の一つです。まっすぐに通った木目が美しいですね! 

パイン材

パイン材とは松の木のことで、多くはアカマツを指します。パイン材の特徴は、何と言っても独特の節模様です!ナチュラルインテリアや、カントリーテイストの空間にぴったりです。 

マツの木は油分を多く含み、経年変化による色味の変化が大きいです。そのため年月を経て、とても味わい深い色味が出てきます。針葉樹ゆえに、木の香りも他の種類に比べて強いんです。 

パイン材ならではの柔らかさも大きな特徴。床で生活することの多い日本人に向いている床材です。子供部屋やお年寄りのお部屋にもおすすめです。値段は、他の床材に比べて非常に安いです。 

ブラックチェリー材

「チェリー材」とも言われるブラックチェリー材。特徴は木肌の滑らかさです。多くの有名建築家に愛されている床材で、ヨーロッパでは高級材としての評価が高いです。色合いは華やかながらも、木目は比較的落ち着いているので上品な空間づくりによく合います。 

経年変化が大きいのも特徴で、だんだんと上品な艶のある茶色がついてきます。控えめで、品があるブラックチェリー材。他の床材に比べてお値段はやや張ります。 

バーチ材

緻密な木肌が特徴のバーチ材。パイン材に比べるとやや硬めですが、同様に優しくナチュラルな雰囲気を持つ床材です。パイン材のように節が目立つことがないので、ナチュラルテイストにしたいけどパイン材のような節は要らないな・・・という方におすすめですよ。 

淡い色調とクセのない木目が、どんなインテリアにもよく馴染みます。感触も柔らかく、床材として安定した人気を誇ります。 

印象がガラリと変わる!床の貼り方について

フローリングは色合いや材質だけでなく、実は張り方によっても室内の雰囲気が大きく変わります。色々な張り方を、一緒に見ていきましょう!

りゃんこ張り

りゃんこ張りとは、同じ寸法の材を一定の幅でずらした張り方です。板の継ぎ目が揃うので、整然とした印象の空間になります。 

このようなすっきりとした印象になるのがりゃんこ張りです。板の長さを揃える必要があるので、空間の寸法によっては材木の無駄が出ることも。 

乱尺張り

一定でない長さの材を敷き詰めて行くのが乱尺張りです。長さがバラバラなので、材木の無駄が出るということが少ないです。りゃんこ張りにくらべると、比較的華やかな印象ですね。 

ヘリンボーン張り

魚の骨を意味するヘリンボーン。木を組み合わせて模様を作る、「寄木張り」の一種です。かなりデザイン性が高く、とってもクラシカルな雰囲気です。こちらの写真はウォルナット材でできています。 

独特の雰囲気を持つヘリンボーン張り。その雰囲気に惹かれ、改装や新築の際にヘリンボーン張りを指定する人も増えています。床自体が雰囲気たっぷりなので、個性的な家具にもよく合います! 

色調が違えば、雰囲気もガラッと変わります。このような淡い色味のヘリンボーンを指して、「フレンチヘリンボーン」と呼ぶことも。より上質な印象になり、家具自体を引き立ててくれますね。 

まとめ

いかがでしたか?意外と知らなかった、フローリングについての知識をお届けしました。これからお家を建てる方や、引っ越しをされる方の豆知識となれば幸いです。最近は賃貸でも床にこだわって施工されている物件も増えています。機会があればフローリングについての知識を活かして、素敵な空間づくり・お部屋探しをしてみてくださいね!

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