浜辺美波が語る、役者としての新たな挑戦 「『賭ケグルイ』はこれまでの路線とは違う」

浜辺美波が主演を務めるドラマ『賭ケグルイ』が、MBS/TBSのドラマイズム枠にて放送されている。シリーズ累計発行部数370万部を超える大ヒット漫画を実写化した本作は、ギャンブルの強さが生徒たちの階級を決める私立百花王学園を舞台に、転校生の謎多き少女・蛇喰夢子ら生徒たちが、極限のリスクバトルに身を投じていく模様を描いた学園ドラマだ。

今回リアルサウンド映画部では、主演を務める浜辺美波にインタビューを行った。先日発表された第41回日本アカデミー賞で新人俳優賞を受賞した映画『君の膵臓をたべたい』での重い病を患うヒロイン役から一変、“可愛らしさ”と“狂気”の二面性を持った主人公・蛇喰夢子役という挑戦的な役柄にどう臨んだのかーー。『咲-Saki-』や『君の膵臓をたべたい』での経験や、2018年の目標とともに語ってもらった。

ーー今回の主人公・蛇喰夢子役は、これまでの浜辺さんのイメージとは大きくかけ離れた、かなり挑戦的な役柄ですね。

浜辺美波(浜辺):私自身もよくマネージャーさんがこのお仕事を持ってきたなと最初はすごくビックリしました(笑)。これまでの路線とはかなり違った作品ですし、かなり際どいような表情をする役柄でもあったので、私にとっても大きな挑戦でした。

ーー浜辺さんが蛇喰夢子役で主演を務めることが発表されたとき、「今まで演じたことがない個性的なキャラクターなので、不安もありましたが、演じることがとても楽しみでした」とコメントされていましたね。不安と期待、どちらの方が大きかったですか?

浜辺:不安の方が大きかったかもしれません。まず最初に“どれくらいやればいいのか”を悩みましたし、やったところで“どれくらいできるのか”も気がかりで、撮影に入るまでは本当に不安でした。

ーー撮影に入ってからその不安はなくなりましたか?

浜辺:現場に入ってからは徐々に不安はなくなりました。皆さん最初からエンジン全開で本当に弾けた演技をされていたので、自分も皆さんに負けないようにやっていこうと。英監督からは最初に「どのシーンもマックスでやってくれれば、(編集で)つなげたときにちょうどよく見えるから」と言われていたんですけれど、現場に入ってからその言葉の意味がすごく理解できました。

ーー浜辺さんの出演が発表された際の英監督からのコメントには、「まだまだ持っていますよ、奴は。早く貯金を出しなさい。持っているでしょ、まだ」とありましたね。

浜辺:そのコメントが出たのが、ちょうど1話と2話の“投票ジャンケン”の撮影をした後だったんです。その帰り道に英監督のコメントを読んだんですけど、自分では出し切ったつもりでいたので、「あれっ!? まだか……」とちょっと焦りました。(笑)。

ーーそれでも“投票ジャンケン”の最中に夢子が豹変するシーンは相当インパクトがありました。

浜辺:あのシーンは、ずっと猫を被ってきた夢子ちゃんが弾ける重要なシーンなので、きちんと自分の中でも盛り上がらないといけないなと思っていたんです。ずっと不安を抱えていたわりには緊張もしなかったですし、心から“賭け狂えた”シーンになったと思います。

ーー“投票ジャンケン”以降はさらに“貯金”が引き出されると期待してもいいんでしょうか?

浜辺:そうですね(笑)。英監督からも「言ってもまだ1話」とずっと言われていたので、話を重ねるにつれて、より頑張ろうという気持ちで気合いを入れてやっています。

ーーそんな本作の大きな見どころのひとつ、“顔芸”とも言える表情の変化を見せるために何か意識したことはありますか?

浜辺:現場ではモニターの前に行かないようにしていました。自分の表情がどう映っているのかわからないけれど、とにかく賭け狂えているような表情が出せればいいなと。自分自身が心の底から高揚して演じることはものすごく意識しましたね。とにかく早乙女芽亜里役の森川葵さんと鈴井涼太役の高杉真宙さんがスゴかったので。

ーー森川さんも高杉さんもこれまでに見たことがないような演技を披露されていました。

浜辺:“投票ジャンケン”の対戦相手となる森川さんの演技は、どのシーンもすごく勉強になりました。目の前で見ていて目が落ちてしまうんじゃないかというような表情はもちろんですが、決めるところはバシッと決めて、逆に抑えるところはちゃんと抑えてというような強弱の付け方や間の取り方が本当にスゴいなと。高杉さんに関しても、芽亜里ちゃんがサッと出したカバンを取りにいくときなど、自然と体が動くような細かいところまで役をすり込んできていらっしゃって。とても個性的なキャラクターだったにもかかわらず、お2人ともその役として堂々と現場にいらっしゃったので、学ぶことがたくさんありました。今回の作品は、私から見てお姉さん、お兄さんが多かったので、いろいろ話も聞かせていただいて、とても楽しい現場だったんです。高杉さんも森川さんも、アニメや漫画が好きな方だったので、そういう面でも他の現場と比べてコミュニケーションをたくさん取れた気がします。英監督も現場ではよく笑っている方なので、雰囲気もものすごくよかったです。

ーー英監督の演出はどうでしたか?

浜辺:私がどうすればいいのかわからないときがあったら、英監督は台本を一緒に見ながら私の不安を全部取り除いて、撮影に入ってくれるんです。なので、撮り終わった後に「大丈夫だったかな?」と思うことがまったくなくて、すごく助かりました。ここまで話し合って、提案し合ってという作品作りは私自身初めてだったので、すごく勉強になりましたし、楽しかったです。

ーーちなみに、今回の役作りについて、原作漫画はどの程度参考にしましたか?

浜辺:原作は全部読ませていただいて、夢子ちゃんの動きなども全部台本に書き込んでいたんです。現場の状況を見ながら原作のとおりに動きを変えることも実際にあったほど、かなり参考にしました。原作自体がすごく面白い話で、何度も読み返していたほどなんです。ゲームのルールを理解しようとすると少し難しいところもあると思っていたのですが、第1巻から最新巻まで、ずっと読み続けてしまって。それぐらい疾走感があって、どんでん返しもある、スカッとする感じが癖になる作品です。

ーー原作ものの映画化に対しては、時に原作ファンから厳しい声が上がることもありますが、そのあたりの反応は気になりましたか?

浜辺:最初に私が主演を務めさせていただくことが発表されたとき、そして私が演じる夢子ちゃんの写真が公開されたときにいろんな声があったのは私自身も把握していて。でもそれは当然だなと思っています。ただ、完成した作品を映像で観ていただいて、「意外といいじゃん」と思っていただけたら本当に嬉しいです。私自身アニメや漫画が大好きなので、自分の好きな作品が実写化されるときに納得できない部分があるのはすごく理解できるんです。今回は最初に監督から「ギリギリコスプレにならないような作品にしたい」と言われていたように、服装なども含めてかなり原作に寄せている方だと思います。一方で、エンターテインメントして楽しめる作品にしようという気持ちでも臨んでいるので、同じ名前の違う作品としても楽しんでいただけるのではないかなと。

ーー連ドラの主演は、同じMBS/TBSのドラマイズム枠で放送された、麻雀がテーマの『咲-Saki-』(2016)以来となりますが、“ゲーム”を扱った学園ものの実写ドラマ化作品ということで共通点も多いですね。

浜辺:『咲-Saki-』では、瞬きひとつすらが演技において意味をなすということを学んだんです。“麻雀”が“ギャンブル”に代わりましたが、椅子に座って机を前にしてお芝居をするという意味では、今回の『賭ケグルイ』も同じだったので、目線だったり顔の動きひとつだったりでキャラクターの感情を表現する部分は、『咲-Saki-』での経験が大いに生かされていると思います。

ーー2017年は大ヒットした映画『君の膵臓をたべたい』で様々な賞にも輝き飛躍の年になりましたね。

浜辺:本当にありがたいことです。取材や舞台挨拶などのプロモーションをはじめ、それまで以上により作品に関わらせていただいたのが『君の膵臓をたべたい』だったんです。あの作品のおかげで、これからもっとちゃんとしていかなければいけないなという意識が芽生えましたし、これまで以上に全力で作品に臨んでいかなければいけないと思うようになりました。

ーー今年はすでに『咲-Saki-阿知賀編 episode of side-A』、『となりの怪物くん』、『センセイ君主』と出演作が続々控えていますが、2018年はどんな年にしたいですか?

浜辺:私には今年「石橋を叩いて渡る」というテーマがあるんです。本来の意味とはちょっと違うんですけど、今までは石橋を叩いてみて、ヒビが入ったらすごく落ち込んでいたし、ヒビが入ったら嫌だなと叩くことすらしないこともありました。でも、今年はまず叩いてみることから始めたいと思っているんです。そして、できれば渡り切るところまでを目指す。ミスを恐れずに頑張る1年にしたいです。(取材・文・写真=宮川翔)

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