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ニッチはどう使う?収納にもディスプレイにも使えるニッチの活用例15選

  • 2018.1.20
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家づくりの定番になってきたニッチ。収納としてというより、飾り棚として季節でディスプレイを変える、空間のアクセントとして考えている方が多いです。ニッチに憧れて、新築やリフォームでこれから作りたいという方は、どんな形・大きさで?1つだけか、何個か連続させるか?から考えると思います。そして、意外と多いのがとりあえずニッチをつくったけど、何をどうやって飾ったらいいか?わからないという方。どちらの場合も、いろいろな実例を見ていきましょう。

ニッチの設計

ニッチをこれから作ろうと思ったとき、最初に迷うのが、ニッチの形ではないでしょうか?正方形か長方形?それともアーチ型にするか?

四角

輸入住宅の、ナチュラル・プロヴァンス・カントリーインテリアの玄関の例です。ネイビーのドアに、フローリングを3色使いして、かっこいいカフェ風のインテリアです。こんな空間には四角いニッチがおすすめ。三方は壁と同じ素材のクロス巻き込み。下台は、床材の中の明るいナチュラル色の木製カウンターにしています。正方形や長方形のニッチは、幅広いテイストのインテリアに合いますが、どちらかというと、シンプルやかっこいい感じ、甘さを抑えたい場合におすすめです。

アーチ型

こちらも同様に、輸入住宅のナチュラル・プロヴァンス・カントリーインテリアの玄関の例です。パイン無垢フローリングに、テラコッタ調の玄関タイル、フリルシェードのミルクガラスペンダント、ドライフラワーがかわいい雰囲気。こんな空間には、やさしいアーチ型のニッチが合います。壁と同じ白い塗り壁素材で、下台をパイン無垢フローリングと同じナチュラル色の木製カウンターにしています。アーチ型のニッチは、かわいい感じ、やさしい、ソフト、女性らしい、クラシック、アンティークのインテリアにおすすめです。 

大きさ・数

取り入れたいと思った空間の、バランスを見て考えましょう。実際には、大まかな希望を出せば、あとは住宅メーカーの設計さんやインテリアコーディネーターさんが提案してくれます。

ニッチを3つ並べた例

北欧インテリアの玄関ニッチの例です。三方をクロス巻き込みで、下台はフローリングと同じナチュラル色の木製カウンターにしています。ちょっと珍しいのが、木製カウンターの上部を、白で塗装していること。ナチュラル色の木の色が見えるのは、正面だけになります。そのままナチュラル色のかごを置いても映えませんが、白で塗装することによって、引き立てています。 

ちょっと引いて、全体を見た写真です。ニッチを3つ並べて作っています。壁面が広く、さびしくなってしまう場合は、大きいニッチを1つ作るより、小さいニッチを3つ並べた方がおしゃれです。両端には、ナチュラル色の雑貨を飾り、真ん中には白のフラワーベースを飾って、色のバランスをとっています。 

ニッチの素材

基本は、希望する空間の壁の仕上げに揃えて、クロス貼りや塗り壁など同じ素材で仕上げます。シンプルで飽きがこない方が、どんな色やデザインの雑貨も飾ることができます。変化球としては、ニッチの背面部分のみ、アクセントクロスのように柄のクロスを貼ったり、タイルを貼ったり、デザインを変えるのも面白いです。この場合は、たくさん飾らなくても、そのままでアクセントになります。

背面にタイルを貼った場合

こちらは大きめのニッチで、棚が2段になっているので、バリエーション豊かにディスプレイすることができます。背面には、名古屋モザイクのコラベルという、ランタン型のタイルを貼っています。真っ白のニッチは、どんなものを飾っても合わせやすいのですが、下手すると味気なく、さみしいディスプレイになってしまうもの。ニッチの面積が大きいだけに、色柄が入った方が映えます。 

ニッチのフレーム部分の素材

三方は壁と同じ素材で、下台を壁と同じ白の木製カウンター

シンプルインテリアの玄関ニッチの例です。三方はクロス巻きで、あえて壁と同じ白の木製カウンターにしています。巾木がナチュラル色で、ドアがこげ茶のため、下台をどちらかの色に合わせるとなんだか合いません。この場合、壁と同じ白の木製カウンターにして正解です。 

三方を壁と同じ素材で、下台のみ茶色の木製カウンター

シンプルインテリアの玄関ニッチの例です。細長い長方形が縦ラインを印象づけてくれます。三方は、壁と同じクロス巻きで、下台をフローリングと同じナチュラル色の木製カウンターにしています。この場合、小さな雑貨を飾っていますが、背の高いものを飾ってインパクトを出すこともできます。上の方はデッドスペースになりますが、あえて余白を残したディスプレイです。 

木のボックスをはめこむ

シンプルインテリアの、玄関ニッチの例です。モノトーンのインテリアのため、壁と同じクロスでニッチをつくっても、映えません。白でペイントした木のボックスをはめこめば、同じ白でもクロスとは違った素材感になります。ファッションで言うところの、同色異素材コーデです。真っ白なので、少量の黒が映えるディスプレイに。 

ニッチのディスプレイ例

グリーンを飾る

リビングのニッチの例です。2段になっているので、デッドスペースなく様々なバリエーションで飾ることができます。下の段は、本棚として。左側は、よく読む文庫本を取り出しやすく、実用的に収納。右側は、洋書の表紙を見せてディスプレイ。上の段は、飾り棚として使っています。垂れさがるアイビーを飾って、高さのあるニッチに縦のラインで動きをつくって。右側は、動物モチーフの陶器を2つ並べて連続性を出し、グリーンのボリュームとバランスをとっています。おしゃれにするコツは、ぎっしり飾らず、余白を活かすことです。 

いくつかのグループに分けて飾る

キッチンカウンターの下に、幅広くニッチをつくった例。左側は、ダイニング側で良く使う実用的なものを置いています。ティッシュや、カトラリー類を入れたかごを収納。右側は、飾り棚として使っています。右半分を、小人・ムーミン・グリーンで、3つのグループに分けてディスプレイ。 

背が高いものを飾って存在感を出す

小さい雑貨を飾ると、上の方が随分空いてしまい、なんだかさみしいディスプレイになってしまうこともあります。そんなとき、背の高い雑貨を飾ると、遠くから見ても存在感を出すことができます。こちらは、輸入住宅の落ち着いたカントリーのダイニング。人形を2つ並べれば、シンプルながらもカントリーのストーリー性を感じるディスプレイに。 

リモコン・スイッチニッチ

飾り棚としてではなく、お部屋のインテリアにそぐわないリモコンやスイッチをまとめて、すっきりさせた実用的なニッチです。

リモコンニッチ

モノトーンのシンプルインテリアのキッチン。スイッチは、神保のシンプルデザインのスイッチで統一して、シンプルインテリアの雰囲気を壊さないように。おしゃれ感のないリモコン類は、リモコンニッチへ1ヶ所にまとめて、すっきりさせています。

キッチン全体を引いて見た写真です。キッチンもオールステンレスで、水栓金具もグローエを選び、全てのデザインを厳選しています。潔いほどシンプルミニマムな空間なので、リモコンやスイッチがあちこちにあったら、おしゃれ感が壊れてしまいます。デザインを統一し、1ヶ所にまとめて正解。 

こちらは、インターホンを収納したニッチ。壁になじませるのではなく、リモコンは隠しながら、かわいいディスプレイコーナーにしています。ニッチは、ナチュラル色の木製カウンターの下台をつけて、アクセントに。リモコンは、ナチュラル色の木製窓でかわいく隠して。窓を開けて使うたびに、なんだか楽しい気分に。雰囲気を盛り上げるため、上部には棚とカントリーなブラケット照明をつけて、本格的なディスプレイコーナーを作っています。ドライフラワーで、トーンを落とした色味を加え、彩りをプラス。ニッチ両側のスイッチは、バランスよく、シンメトリーに配置しています。 

こちらが、全体の写真です。腰壁があるので、下の壁もさみしくありません。チェアを1脚置いて、ディスプレイコーナー完成! 

リモコン&スイッチニッチ

こちらは、LDKの隣にある、洗面所のニッチ。リモコンとスイッチを1つにまとめています。スイッチ類よりも、大きくニッチを作っているため、下の方には小さい雑貨を飾ることができます。ちょっとしたグリーンを飾るだけでも、洗面所が楽しく、イキイキした雰囲気に。 

まとめ

ニッチに憧れて作る人は多いものの、意外と「何を飾ったらいいんでしょうか?」とご相談を受けることがあります。模様替えはしょっちゅう出来ないですが、ニッチなら季節やイベントごとにディスプレイを変えるだけで、手軽にお部屋の印象を変えることができます。飾ることで、毎日の暮らしをもっと楽しんでみませんか?

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