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あなたはどっち? 心理カウンセラー的「占い」の楽しみ方

  • 2018.1.19
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ⓒAfrica Studio-stock.adobe.com

新しい年の始まりは、一年の運勢が気になりますね。実は、私も占いは大好き。その時々で結果を楽しんでいます。でも、未来の自分をすべて占いにゆだねてしまう人も、世の中には少なからずいるようです。

「どうなるか分からない未来が不安。だから占いに答えを教えてもらいたい」

その気持ち、よくわかります。今回は、占いをちょうど良く楽しむためのコツについてお話ししましょう。

■頼りすぎる傾向にあるのは「自分を信じていない人」

占いに頼りすぎる人は、「頼りやすい」環境に身を置いている場合が多いといえます。例えば、ミスが許されない立場にある、あるいは失敗できないと本人が思い込んでいる環境にあるなど…。また、これまでがあまりに物事がうまくいきすぎたせいで、かえって自分の弱みを家族を含め誰にも見せられない状態になっていたり、ということもあります。

気持ちの部分で、自分のことをどこかで信頼していなかったり、自分を無力だと思ってしまっている人。こういう人は、占いに左右されてしまう傾向が強いといえます。

■「自分の声を教えてもらった」占いをほどよく楽しむ秘訣

「何人も占い師さんに聞いてみたけど、みんなバラバラで迷ってしまう」という人がいます。

それもそのはず、占い師さんは自分の声の代弁者でもあります。自分の心の声に気づかせてくれるわけです。だから、自分の心が迷っていれば、占い師さんの答えもバラバラになるのは当たり前。占いを適度に楽しむなら「自分の心の声を代弁してくれている」と思うことが大切です。

もし、占いの結果が悪かった時は、自分のネガティブな声を教えてもらったと受け取りましょう。「今は運気が悪いからやらないほうがいい」と言われたら、今自分はやりたくないと思っていると考えればいいのです。

それに対して「それでもやってみよう」と思うのか「今はやらない」と決めるのかは、自分次第。占いに対して「心の声を代わりに言ってくれてありがとう」と受け止めれば、もっと気楽に楽しめますね。

■「ただの占い好き」との境界線は?

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「ただの占い好き」と「占い依存」の違いは、どこにあるのでしょうか?

あなたは、困った時、不安に思った時に「あの人ならどう言うだろう」と占い師さんを思い浮かべたことがありますか? その時は、要注意。自分ではなく、他人に決めてもらおうと思っていること自体が、占いという「他者」への依存傾向が強くなっているサインでもあります。

答えを自分で決めるのは、とても心を消耗する作業ですし、自分と向き合うのはしんどいですね。でも、自分と向き合い、努力しない限り、これまでの流れを延々と繰り返すしかありません。「どうして私はこうなっているのだろう?」と自分自身を見つめ直すチャンスととらえましょう。

■家族への不満度を知るサインかも

当事者ではなくその夫から「妻が占いばかりしている。どうしたら良いか」という相談が持ちかけられるケースもあります。その場合、妻が「家族」そのものに対して悩みを抱えていることが多く、妻の悩みをもちろん夫は気づいていません。

そういった事例では、これまでの経緯や事実の中から、その悩みのきっかけを探していくことになります。事実をあげていくと、「おそらくこれが原因では?」という妻が抱いている不満、悩みがぼんやりと浮き上がってきます。そうなれば、そこからは夫婦での話し合いが必要となります。

妻がもし占いばかりしていると感じたら、「何か不満を抱えているのかな?」と心の内を気にかけてあげましょう。そして、妻にきちんと向き合って話し合う機会を持つ、妻の不満に共感するということが大切になってきます。

企業の経営者などは、さまざまな結果を想定して悩み抜き、すべての責任を負う覚悟で物ごとを決定します。けれど、最後の最後、もうひと押し欲しい。そんなとき、神社やパワースポットに行ったり、占いをしたりするそうです。

思いを貫く時、その原動力のプラスαとして何か、例えば、占いを頼りにすることは良いことだと思います。自分と向き合う、そのひとつのきっかけとして、占いを楽しみましょう。


(佐藤栄子)

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