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古民家のお風呂は温泉!?@白浜。個性派温泉宿①【関西のイケスポ】

  • 2018.1.12
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一日1組限定の古民家宿は源泉100%掛け流し

今年の温泉は、ちょっといつもと違う個性派お宿に泊まってみませんか?というわけで、本年の温泉初めは、温泉宝庫の和歌山県より。実は白浜は、ここ数年老舗旅館&ホテルのリニューアルが続々と進行中で、大人気なんです。

今回ご紹介する[九十九荘]は、そんな白浜の夜を盛り上げ続けているビストロバー[ミルク&ビアホール九十九]のご主人が手掛けた宿。ご近所の昭和9年築というお茶屋さんだった趣ある一軒家を、約3年がかりでこつこつとリノベーションしました。

夕暮れの外観。白熱灯の優しい灯りにホッとします
建物は歴史ある数寄屋建築。リノベーションといっても、単に当時の意匠を美しく残すだけでなく、ご主人がこだわったのは日本古来のしつらいの中に宿る心遣い。「床の間の掛け軸や調度品を季節やお客さまで変えてみたり、木綿のお布団はしっかり天日で干してお迎えする、そういう昔からの風習や文化もさりげなく伝えたいなぁと。手間は掛かるけれど、自分がやっていても楽しいので」。

手入れが行き届いた空間は、本当に気持ちが清々しくなるもの。そんな建築的な見どころを少しご紹介。思わず写真を撮りたくなる、フォトジェニックなディテールがいっぱいなんです。

2階の談話室。床の間がある空間に応接セットがしっくりハマります

建物の真ん中には中庭が。2階からも見下ろせる位置に

ベッドの部屋はここのみですが、2階にも和室が2部屋あり大人数でも広々泊まれます

実は照明もこだわりの1つ。ハンドカットが美しいガラス製の電気傘は当時のもの

編み込みの竹が美しいアーチも必見

日が暮れた後の廊下もいい感じ。床までピカピカです

多くの調度品や家具などは、ご主人の趣味で集めた骨董品だとか
さて、肝心の温泉ですが、なんと一軒家なのに源泉掛け流し!聞けば当時この辺りは家に温泉があるのが普通だったとか。だから白浜は温泉の種類も多く、自家源泉を持つ宿も多いんです。

温泉は体の芯までポカポカ温まるナトリウム-塩化物温泉。24時間入浴可能で、加温も加水もない源泉はやや熱め。キラキラと美しいタイル張りの浴槽と床はイタリア製のステンドグラス、ムラノガラスだそう。

宿泊している間はずーっと温泉流れっぱなし!

壁にはデッドストックの日本製のタイルを使用

食事は付いていないので、ぜひ夕飯はご主人のお店[九十九]へ。観光客だけでなく、地元の家族連れや女性にも人気のビストロバーです。まずは白浜の地ビール、ナギサビールの生で乾杯!薪窯を使ったピザやグリルが人気です。

露地栽培の地元野菜がたっぷりの「窯焼きのチキンサラダ」¥1450、白浜の地ビール、ナギサビールの生(M)¥780。

[九十九]は18:00〜0:00、火曜、大雨の日、2月は休み
さらに昨年、姉妹店の[九十九別邸 豆の湯]もオープン。昔ながらの洋食とジャズ喫茶を融合させたようなお店で、カレーやネルドリップコーヒーがいただけます。また[九十九荘]の宿泊客のみ、紀州の茶粥の朝食サービスも(有料、要予約)。

[豆の湯]営業は10:00〜16:00、水曜はフードはお休みです
次の温泉旅行は、極上の源泉のお湯と共に[九十九荘]で、新しくて懐かしい白浜を楽しんでみては。一日1組限定、広いので女子会旅や、2家族でのグループ旅行にもおすすめです。※1月22日〜2月23日はお休みです。

【南紀白浜の宿 九十九荘(つくもそう)】
住所:西牟婁郡白浜町1407-13
☎0739(43)070
¥15000~(平日2名1棟利用の1人あたり、素泊まり、2~8名まで利用可能)
IN:16時 OUT:11時
※1月22日〜2月23日休み

取材/天見真里子 写真/佐藤純子

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