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不幸の原因はあなたの心にあった…「幸せになりやすい人」が実践する気持ち習慣

  • 2017.12.30
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ⓒ Nastassia Yakushevic-stock.adobe.com

仕事でミスをした時、パートナーとすれ違ってしまう時、子育てがうまくいかない時。「なんだか最近うまくいかない…」とため息をついてしまうことはないでしょうか。悲しいこと、辛いことがあっても、できればいつも明るく、幸せを感じていたいものですよね。

いつもニコニコしている人には不幸なことなんて起こっていないように感じてしまいますが、実はそうではなくもともと「幸せになりやすい人」であることが多い気がします。ネガティブな気持ちをすぐに切り替えて、前を向ける。一度そんな考え方を身に付けてしまえば、いつも幸せでいることはそう難しくはありません。

■不幸になってしまう原因、それは「偏り」でした
幸せになりやすい人は、ひと言で表わすと中庸、つまり常に「気持ちが真ん中にいる」人ではないでしょうか。

十字に交わった線を思い浮かべてみてください。左端に「自己犠牲」、右端に「自己中心的」という要素があるとします。上の端は「人への羨み」、反対の下の端には「人への蔑み」となります。

「あの人が羨ましい」「辛いけど、もっとがんばらなくちゃ」「どうして思い通りにならないの?」。このように、人はどこかに気持ちが偏るものです。特に、ワーキングマザーで多いのは「自己犠牲」に偏りがちな人。誰かのために…という気持ちが積み重なってしまうと、いつか爆発してしまうこともあるでしょう。

気持ちは、偏るのが普通です。しかし、偏った気持ちをすぐに十字の真ん中、中庸の位置に戻せる人が、幸せになりやすい人といえまるでしょう。

反対に、幸せから遠ざかってしまう人は、気持ちの軸がずっと偏ったままの人。「私って不幸だなぁ」と感じている人は、気持ちを「真ん中」に戻すことを意識しましょう。図で例えれば、自己犠牲でも自己中心的でもなく、人を羨むことも蔑むこともない「無」の気持ちを心がけることで、不幸を感じにくくなると思います。

■偏る気持ちの意識改革で不幸のスパイラルから脱出
「どうしてかわからないけど、モヤモヤして、なんだかイヤ…」と感じたときこそ、気持ちに偏りが出たときです。考え方を変えるチャンスが来た! と思いましょう。

自己中心的な気持ちに偏りがちな人は「ありがとう」と言われることも、言うことも少なく、周囲への感謝が足りない傾向にあるのかもしれません。人は自己成長したい、他人の役に立ちたいという欲求を本来持っているもの。だから「ありがとう」と言われることをしたり、実際に「ありがとう」と口にするよう意識してみましょう。

自己犠牲に偏りがちな人は、ほかの人のお世話を焼いてばかり。そんな自分に疲れたなと感じたら、その中のお世話のひとつを、自分のためにしてみましょう。例えば、家族の食事を作るとき、一品だけ自分の好きなおかずを作ってみるのです。まずは自分、その次にほかの人という順番で考えるよう意識してみませんか?

誰かを羨ましく感じてつらくなることが多ければ、自分もいつかはそうなれる可能性を持っていると考えてみてください。他人は自分を映す鏡。羨む相手と自分に共通点がひとつもなければ、そもそも、羨ましいとも思わないはず。いつかは、自分も羨む相手と同じことができるはず、同じようになれるはずと思うようにしましょう。

同様に、誰かのことを「どうしようもない人ね」と蔑む気持ちが強いときは、その人と同じようなイヤな面を自分も持っているといえます。「自分が嫌っている相手は、たいてい向こうも自分を嫌っている」と聞いたことはありませんか? 他人に対して感じている蔑みの気持ちは、ほかの人が自分に対して抱いている感情かもしれない。そう思えば、自然と人を蔑む気持ちも生まれにくくなるでしょう。

■あなたの幸せが家族の幸せ、幸せになりやすい親子・夫婦の関係は?

ⓒ Robert Kneschke-stock.adobe.com

あなたは、夫や子どもたちと幸せな毎日を送っていますか?

「私を幸せにしてくれる夫」「勉強ができる自慢の子ども」など、自分の願いを家族にかぶせてしまう人は、それが思いどおりにいかなかったとき、失望し相手を責めて関係をこじらせてしまうことがあります。幸せになりやすい親子・夫婦とは「良い意味で期待せず、協力体制をとる」関係です。

例えば、子どもが「学校をやめて、バンドマンになる!」と宣言したら、どうですか? 将来どうなるかわからない道を選ぶ子どもに、「ダメ」「無理でしょ」と頭ごなしに言いたくなりますよね。でも、まずは「それはどうやってなるの?」と聞いてみましょう。答えが返ってきたら「そうなんだ。それはすごく時間がかかるかもしれないね」とアドバイスし、協力の姿勢を見せるのです。

内心、「それはちょっと…」と思うこともあるでしょう。そんなときは「それもいいけど、こんな情報もあるみたいよ」と、自分の気持ちを代弁するような情報をアドバイスの間に忍ばせてみるのも、私はアリだと思います。

基本は、あくまで自分で気づかせ、選ばせる(あるいは選んでいるように思わせる)協力体制を意識すること。その過程で「可能性があるかどうか、見極めてみたら?」と自らジャッジする機会を与えてみましょう。夫に対しても、同様なスタンスで接するのがいいでしょう。

あとは、親が幸せで、それを子どもに言葉や態度で伝えること。例えば、おやつを食べているだけでも「おいしい! 幸せだね~>」と話しかけると、子どもは「こういう状態が幸せなんだ」という知識が蓄積され、幸せな状態を具体的に感じやすくなります。これは共感力に乏しい夫にも同じ効果があります。

子どもがいじめられて帰ってきたとしても、話を聞いて「大変だったね。じゃあ、おいしいものでも食べようか」とお母さんが笑顔でいること。そうすれば、子どもは「家は幸せだ」と思えてきますし、外でもがんばれるのではないでしょうか。

何を幸せと感じるかは人によって違いますし、家の文化もそれぞれ。その中で、お母さんにやって欲しいのは「幸せ」と口に出して生活すること。そうやって、家庭それぞれの幸せの形を教えていってあげれば良いと思います。


(佐藤栄子)

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