今年もいろいろあった！「オネエ目線の2017年5大★LGBTニュース」

昼はプランナーとして働く、自称OL（おっさんレディ）のT子の連載コラムです。

年の瀬となり2017年も残るはあと少し。コラムを読んでくれている読者のみなさま、ありがとうございました。年末ということで、2017年のLGBT関連のニュースから勝手にアタシ的な5大ニュースを選んで発表します！ 完全に個人的ランキングだから深く気にせずに「へぇ～」くらいで読んでね。

第5位：台湾がアジアで初めて同性婚を認める！

5月24日に台湾の司法最高機関にあたる司法院大法官会議が「同性同士での結婚を認めない民法は憲法に反する」という判断を下したというニュースが世界を駆け巡りました。

これはアジア初のことで、なんとなく台湾はゲイカルチャーにしても“日本を追いかけているな”と思っていたのに、“すぐに追い越された感”が…。11月に行われた台北のLGBTパレードには各国から12万人もの参加があったそう。日本からはあの歌姫MISIAもパレードに応援で参加していたんですよ。

第4位：「保毛尾田保毛男」炎上問題

これはコラム（「笑った人も笑われた人も40代。『保毛尾田保毛男』復活劇に思うこと」）でも取り上げたけど、9月末に放送された「とんねるずのみなさんのおかげでした」30周年スペシャルに懐かしいキャラクター「保毛尾田保毛男」が登場し、各方面から批難が殺到し炎上したお話。

個人的には前のコラムで書いた通り少し複雑な心境なんだけど、今このような話題でここまで大きな社会的ニュースになるということが驚きでした。

第3位：日本国内のCMにLGBTが続々登場

今年、日本国内で放送されたCMの中で実はLGBTが続々と登場しました。東海テレビがLGBTをテーマにした胸を揺さぶるCMを公開し話題になったほか、グーグルもゲイ男性が出演する日本版CMを発表。最近ではドコモのCMに、トランスジェンダー男性が登場しました。ゲイだけでなくさまざまな性的マイノリティーがメディアに登場することとなったのは時代の進化を感じます。

第2位：大阪市が全国で初めてゲイカップルを里親認定

これは地方ニュースでそこまで大きなニュースにならなかったかもしれないけど、里親認定って個人的には同性婚よりも関心の高いニュースでした。

結婚するしないは単に本人の満足なんだと思いますが、「子どもを持つことができる」って、さらに一歩進んだこと。子孫を残さないゲイの老後って老いて死んでいくだけなんです。だけど里親という制度でしっかりと未来を育てられるって、すてきなことだなと。実際自分は子どもが欲しいわけではないんだけど、それが認められたうれしいことでした。

第1位：歌手・安室奈美恵の引退発表！

あの…個人的5大ニュースなので、「なぜ、これ？」と文句言わないでね（笑）。

でも、安室奈美恵って幅広い世代のゲイから絶大な人気を誇っていて、LGBTのファンからはたくさんの驚きと今後の応援の声が。誰もが知っているスーパースターだから大人気なことは当たり前だけど、新宿2丁目をはじめとする国内のゲイシーンでは安室奈美恵ナイト（今のイベント名は「AMR-安室奈美恵ナイト-」かな？）を12年くらい前から開催していてずっと安室ちゃんを応援しているんです。2016年にはなんとご本人も来場しました。

2018年は5大ドームとアジアのツアーで盛り上げてくれると思うので、来年もオネエ目線を元気にやっていきますね。

2017年はありがとうございました！ 良いお年を。

■PROFILE

T子
新宿2丁目のドラァグクィーンやお店のママから、各界のスペシャリストや芸能人までさまざまな人脈を持ち、シティリビングにてインタビューコラム「おネエno部屋」を3年間にわたり連載。恋愛、美容、仕事、人生など、さまざまなOLの悩みに答えてきた。昼の姿はプランナーとして、PR会社に勤務する普通のOL（おっさんレディ）。最近の趣味はグルメとインテリア、そして愛犬のジジと遊ぶこと。