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照明器具の明るさや位置も自由自在☆ライティングレール活用法

  • 2017.12.27
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電気配線が部屋の真ん中に1つしかないと、状況によって明るさを変えたり、移動させたりすることは難しいですよね。そんなときは、ライティングレールを使ってみませんか?スポットライトもペンダントライトも付けることができて、レールの範囲内なら動かせるんです。自分で照明器具を何灯か足したり、減らしたりすることも自由にできて便利です。今回はライティングレールと、真似したい活用法をご紹介します。

ライティングレールとは?

複数の照明器具を、レール上の好きな場所に取り付けることができる照明用のパーツのことです。照明メーカーによっては、「ダクトレール」や「スライドコンセント」、「ライティングダクトレール」など様々な名前で呼ばれています。

ライティングレールの種類

簡易取付ライティングレール

賃貸マンションや、今の部屋で電気工事なしで模様替えしたい場合、引掛けシーリング金具に自分で取り付けられるタイプです。主に照明メーカーで取り扱っています。取り付け方法は、引掛けシーリングに取り付けてから、両端をネジで天井に固定して動かないようにします。梁や障害物がある場合も、レールをスライドさせて取り付けることができます。模様替えで、ダイニングテーブルなど家具の向きを180°変えたときも、レールの角度を自由に変えることができて便利です。ただ、天井に施工するレールと違って、真ん中と両端しか固定していないため、取付可能な照明器具の重さが何kgまでと制限されています。重さのある照明器具を付ける場合や、複数台付ける場合は重さの合計が耐荷重より超えないようにしましょう。

天井施工タイプ

天井に直接施工する、電気工事が必要なタイプです。写真のように梁の下や側面、壁にも付けられます。新築・リノベーション工事をする方二おすすめ。施工は、住宅メーカー・工務店・リフォーム会社などにお願いしましょう。一般的なレールは、ほとんどこのタイプになります。こちらも、照明メーカーで取り扱っています。色は大体どのメーカーでも黒・白・シルバーです。サイズは、1m、2m、3m、4mまであり、使いたい長さを選びます。レールはカットできるため、既製サイズでは長すぎる場合は、電気職人さんにカットしてもらいましょう。レールの他に、電源を引き込む「フィードインキャップ」と、レールの端に使う「エンドキャップ」など、1本につき3つのパーツを使います。 

付けられる照明器具

スポットライトとペンダント照明を取り付けることができます。レールの耐荷重内であれば、いくつでも付けられます。その部屋で必要な明るさを考えて、付ける照明器具の台数を考えましょう。

スポットライト取り付けの注意

照明メーカーのカタログで「フレンジタイプ」と書かれているスポットライトは、天井や壁に直接施工するタイプです。レールに付けることができませんので、注意しましょう。必ず、「プラグタイプ」と書かれているライティングレール取り付け専用のスポットライトを選んでください。

ペンダントライト取り付けの注意

スポットライトと同様、「フレンジタイプ」は天井に直接施工や引掛けシーリング金具に取り付けるものです。レールには付けられません。「プラグタイプ」と書かれている、レール取付専用のペンダントを選びましょう。

引掛けシーリング金具取り付け用のペンダントをレールに付ける方法

照明メーカーのカタログの中でも、レール取り付け専用のプラグタイプのあるペンダント照明は数少ないです。カタログの大部分と、インテリアショップやネットショップで販売しているペンダントの大部分が、引掛けシーリング金具取り付けタイプです。このままではレールに付けることができません。そんな時は、「ライティングレール用引掛けシーリング」というパーツをレールに取り付けます。パーツには、引掛けシーリング差し込み口があるので、そこへ差し込んでカチャッと回しましょう。ペンダントを2灯付けるなら、パーツも2個使います。

ライティングレール活用例

キッチン

手元灯のみライティングレール(スポットライト)

レールは、レンジフードからキッチンの端いっぱいまでの長さにしています。天井は、拡散する光のダウンライトを使っています。料理や洗い物をする手元には、明るめが好き、少し暗めでも大丈夫など、人によって明るさの好みがあります。スポットライトは光の向きを変えられるのがメリットで、すっきりとかっこいい雰囲気になります。実際に住んでみないと必要な明るさや照明の位置、角度などがわからないため、レールを使って移動できたり照明器具の増減ができるライティングレールはとっても便利です。 

天井も手元灯もライティングレール(スポットライト)

天井灯も、ライティングレールでスポットライトにした例です。冷蔵庫から食器棚まで明かりが届くように、スポットライトのタイプと台数を考えましょう。 

天井も手元灯もライティングレール(ペンダントライト)

手元灯にペンダントライトを2灯使った例です。チェーンやコードでペンダントが下がるため、デザイン的なものを選ぶとキッチンにも表情が加わります。住宅メーカーや工務店、リフォーム会社にライティングレールだけ付けてもらい、照明器具は施主支給(自分で購入すること)にして、あとからゆっくり考えるという手もあります。 

レールや照明器具を空間になじませる

ライティングレールや照明器具を、天井や壁と違う色にするとアクセントで際立ちますが、目立たせずになじませると、このようになります。全て白で統一すると、柔らかい空間になりますね♪色が入っているのは、天板や家電、家具などでアクセントカラーのような感じになります。 

ダイニング

ペンダント1灯

120~140cmのダイニングテーブルに、大きめのペンダント照明を付ける場合は、直径40~50cmのものを中央に1灯付けるバランスがおすすめ。明るさが足りない場合は、お好みで両側にスポットライトを足すこともできますよ。 

ペンダント2灯

中くらいの直径のペンダント照明を付ける場合は、1灯ではさみしい雰囲気になり明るさも足りないので、2灯並べて付けましょう。ダイニングテーブルと、ペンダント照明2灯のバランスが考えられていますね。 

ペンダント3灯

小さめのペンダント照明を付けるときは、3灯並べて付けるのがおすすめ。180~200cmの幅が広いダイニングテーブルに対して、直径15~20cmのペンダント照明を3灯付けるのが美しいバランスです。 

違うデザインのペンダント照明を並べる

同じデザインのペンダント照明を何灯か付けると、統一感があってまとまりがありますが、あえて全部違うデザインのものを付けるのも面白いです。シンプルな空間の中で、照明器具をアクセントにしたい場合におすすめです♪ 

リビング

スポットライト

スポットライトは向きや角度を変えられるため、ソファに当てたりTVボードに当てたりできます。1灯でリビングに必要な明るさを満たすのは難しいため、スポットライトもペンダントも自由に付け替えられるライティングレールが便利ですね。

アシメントリーに付ける

スポットライトやペンダント照明を、均等に取り付けるとバランスが良いですが、あえてアンバランスにすると個性が出ます。写真は、暖炉上に均等にスポットライトを付け、端にデザイン的なペンダント照明を付けています。不揃いなのも、なんだか可愛いですね♪ 

LDKすべて

キッチン、ダイニング、リビングやカウンターコーナーなど、照明器具を付ける所を全部ライティングレールにする例です。直線のラインが目立つため、好みが分かれますが、移動や照明器具の増減ができて、将来どんな場合でもフレシキブルに対応できます。 

ピクチャーライトとして

壁や床にアートを設置した場合、ピクチャーライトとしてアートに光を当てることができます。美術館のように印象的なコーナーになりますよ♪ 

ベッドルーム

ベッドルームは、そんなに明るさは必要ないですが、ライティングレールを付けることで照明器具の位置や向きを変えられるので、変化のあるインテリアになります。写真は、1灯だけ枕元に持ってきた例です。ベッドの横にスタンドライトを置くスペースがない場合でも、天井から明かりを持ってくることができます。 

玄関収納

広さのある玄関収納の場合、長さのあるライティングレールを使って、必要な位置にスポットライトを移動することができて便利です。 

番外編:植物や雑貨を飾る

照明器具と一緒に、ドライフラワーやグリーンを吊るした例です。窓際や壁に植物を吊るすことができない場合に便利です。植物が加わることで、お部屋にニュアンスが生まれて立体的になります。小さなかごなどの雑貨を飾っても可愛いです♪ 

まとめ

取り入れるのが難しそうなライティングレール。使いこなせば、付ける照明器具によって明るさも調整でき、将来子供が大きくなったりして生活スタイルが変わっても対応しやすい優れものです。お部屋から際立たせることも、なじませることもできて、見え方もお好みで選ぶことができます。全体照明が1灯ではなく、複数の照明器具を使う多灯照明にすれば、部分的に付けたり調整して奥行のある癒しの空間になります。ぜひ、試してみてくださいね!

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