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原因はストレス? 摂食障害の子どもへ言ってはならない言葉2つ

  • 2015.1.16
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【ママからのご相談】

小5の娘がいます。昨年の秋ごろにクラスの男子から体型のことをからかわれたことから、ダイエットをし始めるようになりました。食べることに罪悪感を感じている様子で、このままだと摂食障害になってしまうのではと心配です。どう説得すればいいか悩んでいます。

●A. 話を聞いてあげること、一人ぼっちにさせないことなど、精神面からカバーしましょう。

ご相談ありがとうございます。友人が摂食障害になったときに手助けをした経験のあるフリーライターの桜井涼です。

小学5年生でダイエットをし出すというお話に、お嬢さんの心の痛みを感じます。体型のことをネタにされての悪口というのは、本当に苦痛に感じるものです。ストレスが原因でダイエットを始め、そこから摂食障害のきっかけになってしまうことがあります。

私も友人が摂食障害になってしまったことがあります。そのとき、話を聞いてあげることで心にたまっているストレスをはき出させるなどして、復帰するまで付き合いました。

大事なのは、話を聞いてあげるなどの精神面をカバーするところにあります。

●摂食障害という病気について

摂食障害は、心の病気です。この部分に注目してもらいたいと思います。起こってしまう原因はさまざまあり、原因が1つだけとは言い切れません。精神科医で、『14歳からの精神医学』の著者である宮田雄吾先生は、自身の本で摂食障害を

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『摂食障害は、食べることや太ることが病的に怖くなる病気』

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と説明しています。

摂食障害には、“過食症”と“拒食症”の2つがあります。お嬢さんの場合は、拒食症を起こしてしまわないかということをご心配なさっているのでしょう。現在はダイエットをしているとのことですので、これが過度になりすぎないように注意してみておく必要があります。

●話をするタイミングを気にしてあげることも必要です

小学5年生ということですので、反こう期に入っているかと思われます。ですが、しっかりと話を聞いてあげることが心にたまったストレスを出すことにつながります。

ただし、一方的な説得や言い聞かせはお嬢さんには聞いてもらえないことがあるかもしれません。話をするタイミングを合わせ、同じ目線で話すことが大切なポイントになります。

時間的に余裕があるときで、お嬢さんがくつろいでいるときに話をするというように、話すタイミングに注意してみましょう。これは、社会心理学的に見ても効果的とされています。これに加えて、きちんと理由を話すことでより理解をしてもらいやすくなるはずです。

●心に悩みがあるときに言ってはいけないこと2つ

心の悩みは言葉ひとつで大きくなってしまうことがありますから、気をつけてあげて欲しいです。

●(1)責めたり、バカにしたようなこと

「何で食べないの? おいしいのに」や、「もういい加減食べなきゃダメ!」といった言葉は、お嬢さんに惨めな思いをさせてしまうだけです。それだけでなく、「もっとやせないと!」と思わせてしまう場合もあります。

●(2)体型や食事のこと

体型をからかわれたということですから、かなり気にしていると思われます。その話題に触れることで、余計に気になって仕方なくなってしまいます。それに食べることへの罪悪感を感じているようなら、「食べたいときに食べればいいよ」くらいの寛大さを親が見せることも今は必要なのではないでしょうか。

このことは、家族にも徹底して言わないように協力を求めます。みんなで助け合うことで、お嬢さんのしぼんだ心を救うことができるはずです。

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クラスメイトからのからかい……。内容が体型のことであれば、本当につらいはずです。この話をしてくれたということは、ご相談者様を信用しているのでしょう。だから、ゆっくり時間をかけて、話を聞いてあげて欲しいと思います。そうすることで、早い段階で心の状態も落ち着いてくるはずです。

説得するのではなく、話を聞いて共感してあげてください。

【参考文献】

・『14歳からの精神医学』宮田雄吾・著

(ライタープロフィール)

桜井涼(フリーライター)/新潟県佐渡島出身。親が転勤族だったため、幼少期より引越し・転校を多数経験しました。母親が病弱だったこともあり、「地球が滅亡しても生きていける!」と呼ばれている父の元、家事からサバイバルまでを様々経験してきました(そのワザが震災時に大活躍!)。4人兄弟の長として奮闘してきましたが、現在は、2児の母をしています。妊娠中と出産のハプニングを乗り越え、今はフリーライターとして活動中です!

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