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ポケット・パラスにオープンしたイタリア料理店トスカ。

  • 2017.12.18
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フォーブル・サントノーレ通りにぶつかるシルク通り。この通りに昨年後半静かにオープンした高級ホテルのオテル・スプレンディッド・ロワイヤル・パリは、今年の初めに紹介した。19世紀末に建築されたかつての個人邸宅であるエレガントな建物で、12のスイートルームしかない、というパリでも特別なホテルだ。 リッツ・ホテルやオテル・クリヨンなどの“パラス”と呼ばれるホテルとクオリティと洗練という点では肩を並べるけれど、ここはサイズ的にははるかに小さな“ポケット・パラス”。

トスカがあるホテルのスプレンディッド・ロワイヤル・パリは、かつてピエール・カルダンが所有していた建物だ。彼のブティックはホテルの近くで今も営業を続けている。時間がとまったような不思議な空間で面白い。photos:Yann Deret

今秋、このホテル内にこれまたひっそりとイタリアン・レストランTosca(トスカ)が開店した。シックで落ち着いた空間は畏まりすぎず、落ち着いて食事を楽しめる雰囲気だ。料理を指揮するのはラ・ポスト・ヴェキア、イル・ペリカーノの星付きシェフのミケリーノ・ジオイアである。ランチメニューには、ホテルのコンセプトに似合う洗練されたクラシックな料理が並ぶ。日本人も食べ慣れているトマト・モッツァレラ、オーソブッコ、イカとエビのフライといった料理が、パーフェクトに調理されて登場する。

彩り美しいサラダ。レタス、ブッラータ、インゲン、チェリー・トマトなど素材のひとつひとつに深い味わいがある。photo:Yann Deret

こうしたシンプルなトマト・パスタはランチメニューのお楽しみ。ランチは前菜+メイン、メイン+デザートで35ユーロ。前菜+メイン+デザートは48ユーロ。

素材のクオリティ、鮮度を大切にしている点ではランチ同様だが、ディナーは“ノーブル”と上品に形容される高級素材をメインにしたガストロノミー・メニューだ。グラフィックだけどフェミニンなデザートを作り上げるシェフ・パティシエールのジゥリア・ミッゾーニは、ラ・ポスト・ヴェッキアでジオイアそしてトスカでセカンドを務めるヴィト・グリッパの2人とともに仕事をし、深い信頼関係にある。デザートを含めた5点からなるデギュスタシオン・メニュー(75ユーロ)をとってみるのも、悪くなさそう。

なお12月31日の大晦日は、キャビア、ロブスター、仔牛、ホームメイド・トルテリ、魚のサン・ピエール……と、まさしく大晩餐メニュー(250ユーロ)。

ジロル茸のラヴィオリ。パスタはもちろんすべて自家製だ。

生のガンバスをのせたトマトとブッラータ・クリームのファゴッティ。

ディナーのメイン例。ヒラメとジロル茸、イカスミソース。

デザート例。チョコレート、ノワゼット、クランブル。photos:Yann Deret

Tosca / Splendide Royal Paris
18, rue du Cirque
75008 Paris
tel:01 43 87 10 10
営)12:30~14:30、19:30〜22:00
休)日・月
www.robertonaldicollection.com/splendide-royal-paris/en

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