今、イギリス男子がブーム?? 『SHERLOCK/シャーロック』ベネ様って一体どんな人？

こんにちは。海外ドラマコラムニストの伊藤ハルカです。

このコラムでは、海外ドラマの裏情報や、海外ドラマに登場する注目のセレブを紹介します。

今回は、イギリス発のミステリードラマ『SHERLOCK/シャーロック』より、世界中の女性たちを魅了してやまないシャーロック役のベネディクト・カンバーバッチにフォーカス！2014年の海外ドラマの最高峰エミー賞で、主演男優賞を獲得した彼。その絶大な人気と高い演技力の秘密に迫ります！

■『SHERLOCK/シャーロック』のストーリーを簡単にご紹介！

2010年よりイギリスで放送がスタートしたミステリードラマ。舞台は21世紀のイギリス、長身細見のイケメン、シャーロックと、シャーロックの右腕で元軍医の渋メン、ワトソン。タイプの違う2人のイギリス男子が、スマートフォンやGPSなど現代のハイテク技術を駆使して、事件を解決していくシャーロック・ホームズストーリーの現代リメイク版。放送開始直後より、脚本力の高さと、主演、助演の2人の演技力が評価されている作品です。

ベネディクト・カンバーバッチ（シャーロック役）

■名家出身のカンバーバッチ

ここ日本において、「ベネ様」の愛称で親しまれるベネディクト・カンバーバッチは、現在38歳。1976年ロンドン、俳優ティモシー・カールトンと女優ワンダ・ヴェンサムとの間に生まれます。曾祖父は駐トルコ総領事、祖父は勲章を持つ名潜水艦士官で、ロンドンの社交界では有名な名家だとか。う～ん、気品にあふれた顔立ちは見た目だけじゃなかったのね。後のインタビューで、「両親が俳優だったから俳優を志したわけではなく、学生時代に出会った演劇の先生の存在が大きい」と明かしているカンバーバッチ。「両親からは、金銭面での不安定さや、子供と過ごす時間の少なさなど、俳優の負の部分をしっかりと教えてもらった」とも話している。趣味は読書という物静かな青年で、名門マンチェスター大学では、弁護士になる道も医者になる道もあったとか。でもあえて、俳優を選んだわけです。

■すべてのきっかけは「舞台」だった

彼のキャリアは、俳優になるきっかけとなった演劇からスタートします。2001年から、オープン・エア・シアター、アルメイダ・シアター、王朝劇場、英国立劇場というイギリスの古典舞台に出演するようになり、2005年には、『ヘッダ・ガブラー』でテスマン役を演じ、その洗練された演技は業界から注目されようになります。2010年の『SHERLOCK/シャーロック』放送開始以来、テレビドラマに映画にひっぱりだこなベネディクトですが、自身の演技の根源はいつも「舞台」にあるのだとか。そして2012年には、演劇・オペラの最高峰の一つである、イギリス版トミー賞「ローレンス・オリヴィエ賞」で主演男優賞受賞を果たしています。

■憧れの人は、『スター・トレック』最新作のあの人！

舞台のみならず、スクリーン出演作品も男女の身分の差を描いた『つぐない』や、奴隷制度の障壁を描いた『アメイジング・グレイス』など、少し重めな作品が多いカンバーバッチ。

そんな彼の役柄イメージを裏切る作品になったのが、こちら。『スター・トレック：イン・トゥ・ダークネス』です。巨匠JJ・エイブラムス監督が手掛けたスタートレックシリーズ最新作に悪役として登場している彼。出演の決め手は、まさにJJ・エイブラムスだったといいます。

—彼の作る作品は、アドベンチャーでもロマンスでも、根底に人間関係がある。だから、どの役でも決して軽くない、奥深いキャラクターになるんだー

ジャンルではなく、「人間関係」や「愛」といった、人と人との深い結びつきまで描写された作品かどうかを重要視しているみたいですね。

次作は、ぜひコメディ作品にチャレンジしてほしいところ。ボケをかますカンバーバッチもきっとステキなんだろうなぁ。

次回は、カンバーバッチと共に、『SHERLOCK/シャーロック』で注目される、ワトソン役のマーティ・フリーマンにフォーカスします！

■作品情報

『SHERLOCK/シャーロック』シーズン３DVD BOX ￥9,500（税抜） 発売中Blu-ray BOX ￥11,900（税抜） 発売中発売・販売：KADOKAWA角川書店©Robert Viglasky©Hartswood Films 2013※ジャケットの仕様は変更になる場合がございます。