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パパも一緒に!? 妊活中から“葉酸”を摂るべき理由

  • 2015.1.15
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【ママからのご相談】

結婚して3年。私も30過ぎたしそろそろ子どもを、と思っています。世間で妊活だとか言われていますが、普通に夫婦生活をしているだけでは妊娠しないのでしょうか? 最近、葉酸も話題になっているようですが、いつごろから多めにとった方がいいのでしょうか?

●A. 葉酸は妊娠を考え始めたときから多めの摂取を!

こんにちは。心理食育インストラクターのSAYURIです。ご相談ありがとうございます。

近年、日本では晩婚化そして初産の平均年齢が30歳を超えました。卵子の老化がいわれるようになり、35歳を過ぎると妊娠しにくくなるというのが一般的になってきましたが、実は20代後半から徐々に妊娠確率が下がってくるのです。

河井蘭著の『卵子老化の真実』によると、『夫婦であるいはどちらかが不妊治療を受けた人の割合』として

・24歳以下……0%

・25~29歳……7.6%

・30~34歳……17.9%(約6人に1人)

・35歳以上……27.3%(約4人に1人)

というデータがあります。。このデータから見ても、少なくとも30代に入ったら基礎体温のチェックくらいはしておいたほうがいいでしょうね。

●なぜ、葉酸が必要なのか?

私の食育セミナーでも葉酸に関する質問はよくあるのですが、実は葉酸は脳や神経細胞が正常に細胞分裂し育っていくためのDNA合成に必要不可欠な栄養素です。

しかも、赤ちゃんの脳や神経細胞は妊娠3か月までに作られるのです。そう考えると妊娠が発覚してからでは遅いということになりますよね。

ましてや、母親学級が始まるのが妊娠6か月という地域が多い現状では、母親学級で葉酸の話をされても遅すぎます。妊娠を意識した時点で葉酸は心掛けて多めにとっておきたい栄養素ですね。

●葉酸が必要なのはママだけじゃない

カナダのマギル大学のマウスを使った実験によると、葉酸が不足しているオスの子どもは、葉酸を十分とっていたオスの子どもに比べ、先天性異常である頭蓋顔面や背骨の奇形が現れる確率が30%も高かったそうです。葉酸の不足によって、精子の中のDNAに含まれる情報やDNAをコントロールする機能に異常が起こることが、奇形を引き起こす原因と考えられています。

実は、日本では、二分脊椎症をはじめとする先天性異常が増加傾向にあり、これはママだけでなくパパの葉酸摂取量にも原因があるのではと問題視され始めています。

●葉酸を多く含む食品

葉酸はその名の通り、葉物野菜に多く含まれますが他にもさまざまな食品に含まれているのでバランスよくとるといいでしょう。

・モロヘイヤ

・ブロッコリー

・ほうれん草

・グリーンアスパラガス

・枝豆

・ヒマワリの種

・鶏や牛のレバー

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妊活は夫婦のコミュニケーションが最も大切。ご主人としっかりコミュニケーションをとって、妊娠前からお互いを理解することでマタニティブルーを回避でき、安心して出産に望めます。まずは楽しい夢のある会話から始めて見てはいかがでしょうか。

【参考文献】

・『卵子老化の真実』河井蘭・著

(ライタープロフィール)

SAYURI(心理食育インストラクター)/長年の医療機器メーカー勤務の経験から健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーの資格を取得し、健康管理士事務所『優縁』を設立。現在、食で愛を育む食愛ナビゲーターとして、食育の講演や執筆活動を中心に、NPO法人『予防医療推進協会』理事長として、成人向けの生活習慣改善のさまざまな提案を発信中。

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