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幸せは日々の小さな感謝で出来上がっている

  • 2017.12.11
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先日の出来事。妻の実家から持ってきた柿を、友人たちの家におすそ分けをしに行って、「みんなで美味しく食べたよ」とLINEを送ったところ、妻からこんな返信が来ました。


「美味しく食べてくれてありがとう」


私はこの言葉を聞いてなんて素晴らしい言葉だろうと思いました。そこで、「美味しく食べてくれてありがとう、ってすごい素敵な言葉だね」と送ったのですが、妻は「どの辺が?」とこの言葉のすごさに気づいていないようでした。


確かに「どの辺が?」と聞かれると僕も即座には回答できなかったのですが、今回はこのすごさを改めて文章に起こしてみようと思いました。

凄さその1:立場が逆なのがすごい。

一般的に「ありがとう」という言葉は、与えてもらった側が与えてくれた側に対して発する言葉です。


今回の場合、柿を送ってもらった側の友人が、送ってくれた側の妻に対して「美味しい柿を食べさせてくれてありがとう」と言う。これは普通のことです。


柿を食べた側は美味しい柿を食べられたので、実際に良い体験をしています。それに対して感謝の意を述べることは別段難しいことではありません。


しかし妻の場合、私の友人が柿を食べたからと言って何か直接の利益を得るわけではありません。それでも食べた側にありがとうを言いました。


本来ならば逆の立場の人間が言うべきセリフを言えてしまうのが、この言葉のすごさです。では彼女はなぜ「ありがとう」を言うことができたのでしょうか?

凄さその2:感謝に感謝で返せるのがすごい

本人に直接聞いたわけではないのですが、彼女が「誰かが柿を美味しく食べてくれたこと」で感謝できる要因は主に次の2つが考えられます。


まず、「夫婦二人では食べきれなかった柿を、誰かが美味しく食べてくれた。それにより柿を腐らせずに消費することができた」からありがとうと言えるパターン。


あるいは、「自分が送った柿で、誰かが喜んでくれたのなら、自分もとても嬉しい気持ちになった」からありがとうと言えるパターンです。


いずれの場合にせよ、僕が妻の立場だったら「おぉ、それは良かった。どういたしまして」で済ませていたと思います。


一見すると「柿を送った側」から「柿を食べた側」で片道切符で終わるはずだった贈り物を、彼女は感謝に対して感謝をすることで、往復切符に進化させてしまったのです。

凄さその3:それが当たり前なのがすごい

そして何よりすごいのが、このすごさを本人が認識していないところにあります。私は、5分ぐらい考えて、上記の感謝できる理由を考えましたが、彼女はそれを0.2秒で反応しています。


ありがとうを漢字で書くと、「有難う」と書きます。「こんな風にしてくれるなんて、『当たり前』のことではない」という感謝の気持ちなんですね。


彼女は「美味しい柿を美味しく食べた」という「当たり前」に対して、真逆の発想である「ありがとう」を言うことができる人であり、かつそのすごさを当たり前にできているのが、すごいなと思ったのです。

感謝の循環が幸せを増幅させる

今回妻が「当たり前をありがとうにできる当たり前」を言葉にしたことで、僕はこんなに素晴らしい女性を伴侶にできたことへの感謝の思いが改めて実感できましたし、何より今回の妻の一言で「いい思いをした人が増え」ました。


これは私たち夫婦の話ですが、それは未婚の恋人同士であっても(さらには友人同士であっても)同じことです。


相手が「当たり前」にやってくれていることは、実は「有難い」とても貴重なことなんです。だからいつもにも増して、ありがとう、という感謝の気持ちを言葉にしましょう。


そう言った感謝の循環が、人の気持ちを豊かにしてくれ、あなたの周りの幸せを増幅させてくれます。


小さな不満を積み重ねると不幸になりますが、小さな感謝を積み重ねると幸せを招きます。今日は、あなたから彼に一言「いつもありがとう」って言ってあげてくださいね。

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