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豆を挽く音から始まる一杯の物語。何度も訪れたい古民家カフェ

  • 2017.12.6
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古き良き街に佇む、コーヒーがおいしい古民家カフェ

札幌市中央区で発見した、生い茂る緑に囲まれた1軒の古民家。知らないと通り過ぎてしまいそうになるほど、周囲になじんだ佇まいを見せています。実はこの建物こそ、知る人ぞ知るコーヒー専門店「森彦(もりひこ)」なのです。

築70年以上の古民家を、セルフビルドでカフェに改装。店内では、長い年月を経た家具とともに、時が止まったかのような不思議で懐かしい空間を味わえます。夏にはツタが絡む窓から爽やかな景色を楽しみ、冬になると薪ストーブの温もりを体感。季節ごとに表情を変える素敵な喫茶店です。

路地裏愛あふれるオーナーが叶えた喫茶店づくりの夢

お店がオープンしたのは、1996年のこと。物件を購入し、親兄弟や友人らを巻き込んでの大がかりなセルフビルドは、3年もの月日を費やしたそうです。

路地裏にある見つけにくいお店こそ長く続き、お客さんによって育てられた豊かさがあると考えるオーナー。路地裏の真実と呼んでいたこのロジックは、「森彦」が多くの人々に愛され、わざわざ足を運びたくなる魅力的なカフェとなった現在が証明してくれました。

また、桃太郎のもととなった神話に出てくる登場人物、「楽々森彦」が店名の由来となっています。

こだわりのフードメニューもコーヒーに負けていない!

自家焙煎のコーヒーと、系列店「マリピエール」のパティシエ手作りのケーキが人気です。小腹が空いたときに食べたい「チーズトースト」。もっちりと弾力のあるオーガニック小麦を使った食パンに、惜しげもなくチーズを乗せて焼き上げています。

「ガトーフロマージュ」は、スフレ生地のチーズケーキ。崩れるような柔らかさと、口どけのよさがたまりません。深煎りのコーヒーとの相性も抜群です。

上品なアロマと爽やかな後味、忘れられない一杯

コーヒーはオーダーを受け、豆を挽くところから手作業で行います。じっくりと時間をかけて丁寧に抽出したコーヒーは、「森彦」で過ごす時間を楽しんでもらいたいという想いの表れ。一杯ずつおいしいコーヒーになるように心を込めて提供しています。

こちらでぜひ飲んでおくべき一杯「森の雫」は、本店限定のオリジナルブレンド。モカ、マンデリン、コロンビア豆を使用した、ここでしか味わえない特別なコーヒーです。

全国のコーヒー好きたちを集めるほどの人気店に

「森彦」の利用客は女性6割、男性4割のバランス。下は20代、上は60代以上と幅広い年代のお客さんがやってきます。円山エリアに住んでいる地元の方だけでなく、旅行で訪れた観光客とさまざまです。わざわざここの一杯を飲むためだけに、北海道まで足を運ぶコーヒー愛好家も珍しくありません。

6テーブルしかないため、日中は順番待ちする場合が多いようです。夕方18時以降なら待たずに入れるかもしれませんが、それだけ価値があるコーヒーということなのでしょう。

「森彦」までは、札幌市営地下鉄東西線「円山公園駅」4番出口から徒歩およそ4分。駅と円山公園のちょうど中間辺りにあります。ノスタルジックな古民家でいただく、豊かな味わいの自家焙煎コーヒー。心にしみわたるおいしさを体験してみてはいかが?

スポット情報

・スポット名:森彦
・住所:北海道札幌市中央区南2条西26-2-18
・電話番号:011-622-8880

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