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あなたは「モテようとしている」かぎり、モテません!

  • 2017.12.1
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恋愛には、モテようとすればするほど、モテから遠ざかるというパラドックスがある気がします。それは、いったいどういうことなのか、どうしてなのかについて考えてみましょう。

■モテは「do」ではなく「be」である

よくよく考えてみればわかることですが、「モテる」という言葉は、「ググる」とよく似てはいますが、その構造は大きく異なるものです。
モテるというのは、"be"、つまり、モテているという状態を指します。一方で、ググるというのは、"do"、つまり、グーグルで検索するという(状態ではなく)行為・行動を指すものです。
「モテようとすること」とは、本来は"be"であるはずのモテを、"do"によって実現しようとすることです。合コンなど、男子からモテやすい環境に身を投じたり、SNSなどでモテてるアピールをしたりすることで、「自分はモテるんだ」という状態を自分に対しても周りに対しても作り出そうとすることこそが、"do"によるモテ、すなわち、「モテようとすること」というわけですね。まずはこの違いを確認しておきましょう。

■「do」モテは、まゆつば

モテることがそもそもは"be"である以上、"do"によるモテは、ふたつの意味で偽物です。
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ひとつは、モテている人と、モテようとしている人は、周りから見ていて、決定的に違うということ。
先の例では、男子からチヤホヤされるために合コンに行ったり、SNSでリア充アピールをしたりしているようなのが”do"モテに当てはまるわけですが、これを見て、「この人は、モテているんだな」と勘違いする人は誰もいません。
それはみんな、モテるということが、"be"であって"do"ではないことを本能的に知っているからです。世の中の誰一人として、「モテようとしている人」を見て、「すごい、あの人はモテてるんだな」と勘違いする人はいません。
だから、モテることをアピールしようとしてモテるための行動に走ることは、却って、「自分がモテない("be"じゃない)からこそ、モテようとしている("do"してる)んだ!」ってことを周りに宣言しているのと同じなんです。モテるのに、モテようとしている人はいませんし、モテようとしているのに、モテている人はいない。
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また、もうひとつの意味は、モテようとして手に入る男子は、ろくでもない男子しかいないということ。
結局、”do"モテは、モテようとしているだけであって、ありのままの自分が高まった結果ではありません。
つまり、"be"の次元では、「モテない」レベルにとどまっているにもかかわらず、"do"によって、無理やりモテの状態を作り出しているだけですから、もともと手の届かなかったレベルの異性が自分のものになったりするわけではなく、一年に一回くらい告白してくる自分の全くタイプではないようなレベルの男子から、より頻繁にアプローチされるようになるくらいなのです。
"do"モテは、いわば急増のモテ。中身が伴わず、それっぽく外見を繕っただけのモテだから、たしかにそうすることで、リアルやネットでよりたくさんの男子の目に触れて、ろくでもない男子からたくさん言い寄られるようになることはあっても、「この人を待ってた!」みたいなことにはならないわけです。一言で言えば、「質より量」を実現するだけ。

■「be」に近づくには、「being」

でも、ありのままの自分が"be"モテじゃないなら、どうやってそうなればいいの!と私の中のリトル私が問いかけてきますが、それには、"do"によって"be"になろうとするのではなく、"being"によって"be"になろうとするほかないと思います。
"being"は、ある状態になりつつあることを表します。「行為」ではなく、「状態の変化」によって、ある姿になりつつあることを指します。"being"をモテで表すと、「モテに近づいてる状態」とでも言いましょうか。
"being"は、"do"と違って、(今すぐ)モテようとすることではありません。将来"be"になるために、メイクやファッションを研究したり、男子の心理を学んだりすること(これも、場当たり的なものではなく、自分とはどういう人なのかを見つめ直すところから始まり、現状の自分、将来の自分に合ったやり方を見つけるものでなくてはいけませんね)。
その場限りで手に入るまゆつばのモテでは、きっとあなたは満足できません。だからこそ、モテようとすることを一度忘れて、自分のありのままの"be"を受け入れて、こうなりたい"be"に向けて、少しずつ歩んでいく"being"の姿勢をとっていきましょう。(遣水あかり/ライター)
(ハウコレ編集部)

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