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自分にぴったりの相手が見つからない人は、自分への研究を怠っている

  • 2017.12.1
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自分にはどんな人が合っていて、どんな風に付き合えばとうまくいくのか?それはお付き合いした人の人数が多ければわかるようになるものではありません。
もちろん、一人ともお付き合いをしたことがないのに、自分に合う人がどんな人なのかを見極めるのはとても難しいですが、2、3人との交際関係があれば十分です。
かくいう私も妻に出会うまでに、いくつかの恋こそ経験したものの、胸を張ってお付き合いしていたと言える「彼女」がいたことは一度たりとてありません。
恋愛コラムなんて書いていると、「よっぽど恋愛経験がおありなんですね」と言われることがあるのですが、私は世間一般的には恋愛経験の少ない方の部類だと認識しています。
では、私が一体何にもとづいてこのコラムを書いているのかというと、もちろん心理学などの学問の知識もありますが、ほとんどは「自分がどんな人間なのかに人以上に向き合って来た経験」にもとづいているのです。

■パートナーシップはパズルのようなもの

パートナーシップはお互いの足りないところを補完し合いながら、尊敬し認め合い、一緒に高め合っていける関係性が理想です。
しかし、自分に何が足りないのか、何が不得意のなのか、逆に何を持っていて、何が得意なのか、を知らずして補完しあえる相手を見つけることは非常に難しいと言えます。
パズルのピースをイメージしてみてください。自分のピースがどんな形をしているのかを理解できていなければ、パートナーが持っているピースとぴったりハマるかどうかなんてわからないですよね。
普通にパズルを完成させていく時にも、手に持っているピースに合いそうなピースを探しながら絵を完成させていきますよね。恋愛も同じなんです。
自分のピースの形が明確であればあるほど、山のようにあるピースの中から、自分のピースに合いそうな形を見つけられるようになるんですね。
先ほど、妻以外の人で「彼女」になった人はいない、と申し上げましたが、私の場合、自分の手に持っているピースの形が明確だったので、妻に出会った時に、その前に彼女がいたこともないのに「結婚するならこの人なんだろうなぁ」とすぐに予想が付いたのです。
お付き合いが始まった後も、自分が不得意なところがよくわかっていましたので、そこをサラッとこなす妻には純粋に尊敬の気持ちが湧きました。逆に自分が得意なところもわかっていましたので、妻の不得意な分野をサポートすることもできたわけです。

■どうしたら自分という人間への理解度が深まるか?

では、どうしたら自分という人間への理解度が深まるのでしょうか。それには2つのSTEPを踏む必要があります。
一つは、とにかく選り好みせずにいろんな人に出会い、価値観を受け入れていくこと。もう一つは、その価値観に触れた時に、自分はどのように反応するのか、つぶさに観察しておくことです。

■まずは人に出会いまくれ

普段の友好関係や職場の人間関係に自分のコミュニティが狭められていると、色んなしがらみの中で出来上がった「偽りの自分像」が作られている可能性があります。
思い当たる節があれば外の世界に触れてみてください。いろんな人間に出会い、いろんな人の価値観に触れてみて欲しいんです。
世の中の人間は、びっくりするぐらい自分の思い通りには動かないし、びっくりするぐらい自分と真逆の正義の中で生きていることがよくわかります。
そういう自分と比較する対象がいると、自分をより客観的にみるきっかけになります。そうすると「本当の自分像」が自ずと見えてくるはずです。
ただ、この時に気を受けなくてはならないことは、その信じられないような価値観を否定しないことです。
「そういう人もいるんだ」と軽い気持ちでまずは一旦受け入れいましょう。そうしなければ何も始まりません。

■そして自分を観察しろ

そうしていろんな人の価値観を受け入れたら、その価値観に触れた時の自分の反応をつぶさに観察してみてください。
「同意か反発か?」「好意か嫌悪か?」「関心があるかないか?」あなたの心が感じたものを素直にメモしておきましょう。
これを繰り返していけば、自分がどんなパズルのピースを持っているのか、次第に明確になっていきます。
そうすると、初対面の人でも「この人とはうまくいきそう、あるいはいかなさそう」というのが、ぱっと見でわかるようにさえなるのです。
逆にこれをやっておかないと、どれだけたくさんの人に出会っても、自分という人間への理解が深まることはありません。

■まとめ|相手の理解よりも前に自分の理解から

自分にはどんな人がふさわしいのか?それを見極めるためには、相手の研究よりも先に、自分の研究をする必要があります。
なぜなら、自分の持っているパズルのピースの形がわからずして、自分に合うピースを探し出すのは非常に難しいからです。
『彼を知り己を知れば百戦殆うからず』とはよく言ったものですが、こと恋愛においては「己を知ること」から始めてみることをオススメします。(川口美樹/ライター)
(ハウコレ編集部)

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