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バリウムを飲みたくない! 会社の健康診断を受けることは義務なのか

  • 2015.1.13
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【男性からのご相談】

私は今年会社に入社した新入社員なんですが、会社が今度健康診断を受けろと言うのです。しかも、バリウムを飲めと。本来そのような検査は私は20代前半には必要ないと思うのですが、どうなんでしょうか。

●A. 会社が用意した健康診断と言えども受けたくなければ受ける必要はありません。とはいえ、受けておくほうが無難です。

こんにちは。バリウムが嫌いなライターの佐藤俊治です。

ご相談者さまの気持ちはよくわかります。健康診断は流れ作業のため、妙にツンケンしている担当者も多いもの。トラウマになってしまう人も多いのです。

●会社には社員に健康診断を受けさせる義務がある

企業には労働安全衛生法によって、社員に受けさせる義務があります。違反した場合、会社は50万円以下の罰金に問われることになります。

従って、会社は罰金を免れるために、「健康診断を受けろ!」と言ってくるわけです。もちろん、社員の健康管理を守る要素もあり、福利厚生の一種ではあるのですが。

●罰則規定を設けている企業も

一般的に、バリウムなどの検査は30歳から35歳以上の患者が対象となる場合が多いですが、健康組合によっては20代でもそのような検査を受けさせることがあります。

コンビニエンスストア大手のローソンでは、健康診断を受けない社員に対し、ボーナスをカットする制度を取り入れています。もちろん、何回か受けるよう促します。さらに、本人だけなく、その上司もボーナスカットの対象になります。

このことが新聞などで報じられると、「パワハラではないのか」「社員の健康診断を受けない自由を侵害している」などと議論になりました。

さまざまな意見があると思いますが、ローソンは健康診断については企業が決定するものであり、社員に選択肢はないと見解のようです。

●我慢して受けたほうが無難

一般的には健康診断を受けさせない企業の方こそブラックと言われます。受けたくないのはわかりますが、思わぬ病気を発見できる可能性もある健康診断は、やはり受けておいたほうが無難です。

従って、健康診断を受けたくない場合の方法は、会社を辞めるということしかないと思われます。とはいえ、そうも行かないでしょうから、どうしてもバリウムを飲めないのであれば、健診センターに相談するのが良いでしょう。

(ライタープロフィール)

佐藤俊治(フリーライター)/2011年からライターを始め、年間1万記事以上を投稿中。アルコール依存症の身内を抱え、奮闘した経験も持つ。ギャグから真面目なネタまで手広い文章を書きます。

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