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「なぜあの人は、付き合った途端に塩対応になるのか」原因は恋の目的にあります。

  • 2017.11.24
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これは割と男性に多いと思うんですけど、付き合う前は、好き好きアピール全開で愛情表現をするのに、いざ関係がスタートすると態度が変わってしまう人っていますよね。
釣った魚に餌を与えないタイプの人とでも言いますでしょうか、全ての仕事が終わったかのように、心遣いや挨拶がおざなりになり、愛情表現をしなくなる人。
女性側からすると、「大事にするってゆーたやんけ!」とみぞおちにグーパンをかましたくなる衝動に駆られると思うのですが、なぜそんなことが起こってしまうのでしょうか。
実は原因は一つしかありません。それは、その人の恋愛に対する目的意識の違いです。言い換えると、恋愛の目的を「支配」に置くか、「愛」に置くかの違いでなのです。
なんだか難しい話になってきたって?いえいえ、これは決して哲学の話ではなく、生物の話なんです。

■ホルモンと感情の関係

少しだけサイエンスのお話をします。
人間の体内では様々なホルモンが作用していることは知っていますよね。女性にとって身近な例で言えば、月経とも関係の深いプロゲステロンなどの女性ホルモンでしょうか。
実はこのホルモンは、体の生理作用だけではなく、人間の「感情」にも非常に大きな影響を及ぼしています。
中でも男性ホルモンであるテストステロンには、「支配欲求」を刺激する作用があり、魅力的な異性を自分のものとして「抱えておきたい」という欲求を起こさせます。
テストステロンによる衝動で恋愛をする人は、一旦関係性が出来てしまうと、「支配できた」感覚になってしまい、その支配欲が満たされるので、その後の行動をしなくなってしまうわけです。
これがテストステロンの支配欲を動機とした、「支配」目的の恋愛です。この目的で恋愛をすると、浮気や不倫の原因にもなります。
一方で、付き合ったらそれまでにも増して、どんどん好きが加速していくケースの、釣った魚にエサを与えるどころか、自分も魚になって一緒にエサを探しに行くタイプの人は、別のホルモンが関係しています。
それが、オキシトシンという「愛」を脳が感じる時に出るホルモンです。

■「支配」のための恋愛は続かず、「愛」のための恋愛は続く

これは、人と手をつないだり抱きしめあったりすると、(相手ががペットだとしても)放出されるホルモンで、かなりの中毒性があると言われています。つまりオキシトシンを感じれば感じるほど、そのオキシトシンを感じたくなるのです。
オキシトシン=「愛」を動機とした恋愛の場合、恋人を作る目的やその人と一緒にいる目的が「愛を感じるため」に設定されています。
愛情を感じたいがために動いているので、いちいち他の女性に行く必要がなく、相手をそれまで以上に好きになろうとしますし、愛情表現をたくさんしようとするのです。
なお、テストステロンは男性が女性よりも分泌量が多く、オキシトシンは女性が男性よりも分泌量が多いそうです。
冒頭に、男性の方が多いと書きましたが、もしかしたら分泌量の差にも関係しているかもしれません。(科学的な根拠は無ありませんが。)
これが、冒頭に申しあげた目的意識の違いであり、テストステロンによる「支配」を目的とした恋愛か、オキシトシンによる「愛」を目的とした恋愛かの違いなのです。
そしてその特性ゆえに、「支配」のための恋愛は続かず、「愛」のための恋愛は続く、というわけです。できるだけ「愛」を目的とした恋愛をしたいものですね。(川口美樹/ライター)
(ハウコレ編集部)

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