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農園、工場、ガーデンが一体となった製品づくり。

  • 2017.11.24
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国産原料を主成分とする、日本生まれのスキンケアがおもしろい! フィガロジャポン1月号「メイドインニッポンの和コスメを選ぶ理由。」の紹介記事に加え、各ブランドの原料選定、栽培、製法のこだわりをより詳しくリポートします。

■ 五感で味わう製品の魅力。

ラ・カスタは、日本人女性のために開発された国産ヘアケアブランド。北アルプスの大自然に囲まれた長野県・あづみ野で、自社農園、工場、ガーデンが一体となり製品を生み出している。

左:人気ナンバーワンシャンプー。アミノ酸系洗浄成分が優しく洗い上げ、ハーブエキスが髪と頭皮をケア。ラ・カスタ アロマエステ ヘアソープ35 300㎖ ¥2,160 左から2番目:オーガニック植物成分やアボカドオイルなどが髪を補修・保護。同 ヘアマスク35 230g ¥2,160 右から2番目:乾燥しがちな頭皮に潤いと栄養を補給。白髪が気になる人に。同 スキャルプ リペア エッセンス 120㎖ ¥3,780 右:細く絡まりやすい髪のためのトリートメント化粧水。寝癖直しにも。同 トリートメント ヘアローションS 150㎖ ¥1,512/以上アルペンローゼ
photo:SATOSHI YAMAGUCHI, création en mizuhiki:CHIE NAGAURA(TIER)

工場に併設された「ナチュラル ヒーリング ガーデン」は2006年にオープン。植物を見るだけでなく、実際に触れて、香りを楽しむこともでき、五感から癒やされる場所だ。園内は、製品のアロマに使われる植物が並ぶ「アロマガーデン」など9つのガーデンに分かれ、色鮮やかな花々や美しい芝生、木々を眺めることができる。季節によってまったく違う表情を見せるガーデン。予約制だが、誰でも訪れることが可能だ。

園内中央のウォーターガーデン。季節によってさまざまな花が彩る。滝から流れ落ちる水の響きが心地よく、水面と花々のコントラストも非常に美しい。

ファクトリー。ラ・カスタの真髄となるアロマの抽出やブレンドを行うラボや体験工房があり、展望台からガーデンの景観を眺めることもできる。ローズガーデンのバラは6月に満開となり、多くの人が訪れる。

体験工房では、アロマテラピーを応用した香りの製品づくりも楽しめる。バスオイル、オイルトワレ、ルームスプレーのいずれかを選んで、自分だけのオリジナルを。(所要時間は約20分、費用¥1,000)

ナチュラル ヒーリング ガーデン
開園期間:4月下旬〜11月上旬(予約制)
開園時間:10:00 〜 16:00(5月〜9月は17:00まで)
休園日:毎週水曜日、祝日の場合は翌日休園(11月中旬〜4月中旬まで冬期休園)
入園料:大人・高校生¥1,000、小・中学生¥500
※乳幼児は保護者同伴のうえ無料。特別イベント期間中は別途料金を設定。
www.alpenrose.co.jp/garden/access.html

■ 北アルプスの大自然を生かして。

ラ・カスタのものづくりで特筆すべきなのが、地下100mの北アルプスの天然水を活用している点だ。美しい天然水をベースにすることで、よりクオリティの高い製品が実現する。

自社農園では、ブランドを象徴する植物であるエキナセアを無農薬で育てている。7月に手摘みで収穫し、花や茎、根などを丸ごとエキスにつけて抽出した成分を、一部のオイル類を除くすべての製品に配合。エキナセアの研究を進めている中で、抽出エキスを配合している化粧品とそうでないものを比較した結果、抗酸化力に大きく差が出たそう。このほか、ガーデンで植栽する植物を育てたり、高山植物の研究も重ねている。

原料としてのポテンシャルに加え、ブランドがイメージする凛とした女性像にも当てはまっていたことから、シンボルフラワーとなったエキナセア。華やかなピンクと白の花を咲かせる。

地下100mの水脈を流れる、透明度が高くミネラルバランスに優れた水を汲み上げて使用。ガーデンにも工場にもこの水が活用されている。

■ システムを導入して、製造工程を徹底管理。

先代から受け継がれている秘伝のレシピを基に、毎年多くの製品を生み出すラ・カスタ。自社工場では、原料・資材の受け入れ検査から始まり、バルク製造、バルク検査、充填・包装、製品検査を経て出荷されるまで、製造プロセスに工程管理システムを導入し、徹底した品質管理を行っている。

特に印象的なのは、充填・包装工程。機械による照合はもちろん、担当者の厳しい目でもチェック。すべての検査を合格した製品のみが出荷される。植物由来の繊細な原料を扱っているからこそ、徹底的な管理体制を整えているところに、ラ・カスタが国産メーカーとして培ってきた技術力が見られる。

すべての化粧品は、ある程度の量をまとめて一括生産できる「バッチ生産方式」で製造されている。決められた温度・撹拌条件で乳化装置へ投入されていく。

細かい部分まで目を配って、商品を徹底的にチェック。パッケージの隅々まで完璧な状態にして出荷する。

●問い合わせ先:
アルペンローゼ
0120-887572(フリーダイヤル)
www.lacasta.jp

 

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