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他の子どもと比べてしまう…、我が子をありのまま受け入れるには?【心屋仁之助 塾】

  • 2017.11.23
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メディアで話題の心理カウンセラー、心屋仁之助さんとその一門があなたの相談に答える「凍えたココロが ほっこり温まる、心屋仁之助 塾」。今回は、「我が子と他の子どもを比べてしまう」という、ちむさん(37歳・派遣社員)に、心屋塾認定講師の小野美世さんからアドバイスをいただきました。

© vallejo123 - stock.adobe.com

■ちむさんのお悩み
初めまして。 私には7歳の息子と3歳の娘がいます。 特に上の子に対してなのですが、勉強や運動が他の子より少しでもできないと感じると、とてもイライラしてしまいます。

「子どもを通して優越感に浸りたいだけだ、うちの子は良いところもいっぱいある!」と頭では分かっているのですが、どうしてもモヤモヤしてしまいます。

どうしたら他の子と比べることなく、我が子をありのまま認める事ができるでしょうか? 子どもをちゃんと受け入れる事ができず、とても苦しいです。

■心屋塾認定講師の小野美世さんより
ちむさん、こんにちは。心屋塾認定講師の小野美世です。私にも7歳ともうすぐ3歳になる子どもがいるので、すごくお気持ちがわかるなと思いました。

7歳なら小学校に入って、勉強や運動を「評価される」こともはじまる時期。親の立場としても、他の子と比べてしまいますよね。

さて、ちむさんがイライラされているのは、「自分の子どもが、勉強や運動が他の子より少しでもできないと感じるとき」とのことですが、ちむさんご自身に、子育てや家事の能力、お仕事に関して、こんな思いはないでしょうか。

・他の人よりできてて、当たり前
・できない自分なんてありえない
・できない人ってかわいそうね

さらに、ちむさんご自身が、小学生くらいだったとき、こんな風に感じていませんでしたか?

・1番とらないと意味がない
・100点とれなかったら、お母さんががっかりする
・できるようにがんばらなきゃ

無意識にでも、「あぁ、他の子よりできていたら、お母さんお父さんが褒めてくれるんだ」と思ったり、親の期待を感じて、「できるようにがんばろう」と努力する子どもではありませんでしたか?

もしも、この思いに心あたりがあるのなら、ちむさんがイライラしているのは、目の前にいるお子さんのように見えて、実は「他の人よりできない自分」なのかもしれないと、考えてみてください。

ちむさんが、ありのままを受け入れられないのは、目の前のお子さんではなくて、実は自分であるということです。

私も子育ての中でよく経験しますが、特に上の子は、自分自身が小さかったときの記憶を全部呼び起こしてくれます。

・できなかったら、お母さんに怒られたなぁ
・できていたら、お母さんは嬉しそうにしていた
・そうか、ちゃんとしてたらお母さんは安心してくれるのか
・じゃあ、できるように頑張ろう

「お母さん」には、お父さんや、先生、が入るかもしれません。勉強、運動、家でのしつけ、などひとつひとつが積み重なっていくのです。

「他の子よりできない我が子」を見るときに、私たちが思い出しているのは、できるように頑張ろうとしていた自分自身、できないことを排除しようとしていた自分自身である場合があります。

そこで、「あーー、そんな自分じゃダメ!」となり、イライラが起こります。そのイライラを、「目の前の子どもに感じてしまう」ように感じる、のです。

ちむさんにプレゼントしたい魔法の言葉は、次の通りです。

・私、他の人よりできなくてもいいや~
・優越感は、他の人にあげてもいいや~
・完璧じゃない私も、好きだよ
・できない私も、好きだよ
・お母さん、できない私でも好きって言って
・お母さん、あの子よりダメな私でも好きって言って

お子さんを通して、自分との仲直りをする機会が、今、ちむさんの目の前にあるのだと思います。お子さんと一緒に、自分のことも抱きしめてあげてくださいね。応援しています。

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(小野 美世)

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