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"まち"に泊まろう。町全体をホテルに見立てた宿泊施設

  • 2017.11.15
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まち全体がホテルになる宿「hanare」

早朝は道を掃く僧侶が軒先で挨拶を交わし、商店街が人で賑わう昼間になると細い路地で子供たちが猫とじゃれ合う。鐘の鳴る夕暮れどきには家々が赤く照らされ、それを合図に小さな店がのれんをかかげ始めると、銭湯の石鹸の香りがすれちがう人々の間に漂う。

そんな「あたりまえ」で「特別」な“まち”の良さを広めるべく造られた宿泊施設「hanare(ハナレ)」。通常のホテルとは違い、宿泊棟や大浴場、食事処などがすべてまちの中に点在しているのが特徴です。

築50年のリノベーションアパートが拠点

「hanare」を訪れるゲストはまず、築50年以上経つ木造アパートをリノベーションして造られた「HAGISO(ハギソウ)」でチェックインを済ませます。映画のワンシーンのように質の良いインテリアが立ち並ぶレセプションで、コンシェルジュからまちの案内や「hanare」のオリジナルマップを受け取ったら、一度「HAGISO」を出て古い建物を改修して造られた宿泊棟に向かいます。

文豪が筆を走らせるために使っていた部屋のような内装の客間では、アメニティグッズを上品に詰めた重箱がお出迎え。日々の疲れが瞬く間に癒やされるのを感じます。

オリジナルマップで楽しむ下町の風景

下町を楽しむ準備が出来たら、まちのおすすめ情報が満載のhanareオリジナルマップを片手にいざまちの中へ。お稽古教室やお寺で優雅に文化体験をしつつ、お腹が空いたらまちの美味しいレストランで食事。大切な人へのお土産は商店街に佇む雑貨屋さんで購入しましょう。

自転車屋で借りた自転車で汗をかいたら、夜は宿泊料に含まれる銭湯チケットを使って、周辺の銭湯の中からお好みのところを選び入浴。一日の締めくくりはモダンなバーで喉を潤します。まるで下町に暮らしているような感覚に、懐かしい子どもの頃の記憶を思い出す方もいるのでは?

朝ご飯は「HAGI CAFE」でゆったり&のんびり

懐かしい模様の磨りガラスの窓から入る清々しい朝日を浴びて目覚めた朝は、「HAGISO」の1Fで優雅にモーニングといきましょう。「旅する朝食」と題した定食は、店長が旅先で出会った素材を使って作られ、まるでその土地を訪れたような気分になります。

日々の暮らしの中で、忘れかけていた何かを思い出させてくれる温かいまちの素顔を、「hanare」で体験してみませんか?「さあ、まちに泊まろう。」

文/千祈(Kazuki)

スポット情報

  • スポット名:hanare
  • 住所:東京都台東区谷中3−10-25
  • 電話番号:03-5834-7301
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