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個性的かつ少量限定。パリ産のラプスの時計が欲しい。

  • 2017.11.15
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遊び心いっぱいの文字盤がユニークな時計。それがLAPS(ラプス)の時計だ。どれほどユニークか、は、オンラインショップに掲載されている時計を見るのがわかりやすいだろう。60年代の絵葉書の図柄だった飾り立てた婦人帽をかぶった猫、マリあたりの写真館で撮影されたようなアフリカのおしゃれな男性、50年代の花柄の壁紙、エドワード・カーティスが撮影したアメリカ・インディアン、波模様の和紙……。

LAPSの時計は多くが1モデルにつき160点の生産。アフリカのDowager女王については例外で400点の限定生産だ。価格は120〜170ユーロ。

文字盤の素材に凝ったマテリアル・シリーズ(左)と、アーティスティックやグラフィックなビジュアルを生かしたシグネチャー・シリーズの2タイプがあり。ベルトの色は複数色から好みが選べる。

ラプスはコンテンポラリー・アートに関わる仕事をしていたアントナン・メルシエが、2015年に創業したブランドである。彼は古い時計のコレクターでもあり、風変わりなオブジェのような時計を作りたい、ということがブランド誕生の発端である。「携帯電話で時間を知ることができる今の時代、時計はアクセサリーとしての役割が大きくなっています」とアントナン。

ラプス起業の前、デザイン学校として名高いパリのブール校でインダストリアル・デッサンを学んだアントナン・メルシエ。パリ7区のアトリエからラプスの時計が生まれる。

アントナンは文字盤と針の色の組み合わせにもセンスを発揮。東ドイツ産のベルトは約15色あり、ベルトの追加購入もできる。最近スエードのベルトも仲間に加わった。

マテリアル(素材)とシグネチャー(署名)と名付けた2タイプの時計があり、先に例をあげたのはシグネチャー。この文字盤のため、彼は蚤の市やオークションなどに通い、著作権切れした写真やデッサンを入手しているそうだ。クスっと笑えるような、あるいは、あっと人を驚かせるような……時計ブランドでは絶対に見つからない、ラプスならではの文字盤が可能なのはブランドのオーナーがデザイナーであり、そして彼がユニークな時計を追求しているゆえである。時計の多くが限定160個生産。同じ時計をつけた誰かとかちあう恐れもなく、持ち手もユニークさを誇れることになる。

シグネチャー。古い写真はパリの名プリンターの作業で現代に蘇り、文字盤を飾る。

マテリアルの方はたばこの葉、石炭、木、革、そして最新素材はパイソンというように、時計の文字盤ではあまり見かけない素材ばかり。そして、ハイクオリティだ。寄木細工といった凝ったものも含め、アントナンの手作業から文字盤は生まれる。パリ7区のオルセー美術館に近い19世紀後半の建物の中庭、ガラス屋根の建物内に彼はアトリエを構え、オリジナルの文字盤を日本産、スイス産のメカニックを用いて組み立ててメイド・イン・パリの時計を作っているのだ。ブランドのオンラインショップでも購入できるが、アポイントをとればこのアトリエでの購入も可能。

マテリアルについては、サイズが26mmと30mmの2種。タバコの葉、楓、紫檀などの文字盤はとてもシックだ。

ラプスの時計は、ギフトにも最適。

LAPS(ラプス)
9:30~18:00(※来店前にアポイントメント必須)
www.laps.fr/fr/nous-contacter
10, rue de Bellechasse
75007 Paris
www.laps.fr/fr

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