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心安らぐ写経体験も。雄大な池に浮かぶ美しい寺院「大覚寺」

  • 2017.11.7
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大自然に囲まれた雄大な池に浮かぶ美しい寺院

京都市・右京区にある「大覚寺」は、平安時代から続く由緒ある寺院。天皇の離宮として建てられたため、御所の佇まいを感じられる雰囲気があります。

境内の全域が国指定史跡となっており、広い敷地内には、本堂である「五大堂」や「宸殿(しんでん)」、「御影堂(みえどう)」などが点在し、回廊「村雨の廊下」が諸堂を結んでいます。現在は、時代劇やドラマのロケ地としても有名で、雄大な大沢池に映る美しい寺院の姿が、印象に残る場所です。

平安時代に離宮として建立された歴史ある場所

平安時代のはじめ頃、嵯峨天皇の離宮として離宮嵯峨院が建てられました。藤原一族の政争に巻き込まれた嵯峨天皇の孫、恒寂入道親王がここへ逃れ、初代住職となったのが「大覚寺」の始まりです。

南北朝時代に、戦いの終止符を打った講和会議を開くなど、歴史に深く関わってきた「大覚寺」。嵯峨天皇が大沢池の周りの花を活けたことから、いけばな発祥の地とも知られています。

日本最古の人工池に鳥のさえずりが鳴り響く

美しい寺院が浮かぶように映る大沢池(おおさわのいけ)は、周囲約1キロの雄大な林泉に、鳥のさえずりが響き渡り大自然を感じられる場所。天神島と菊が島、庭湖石が配置された日本最古の人工池です。

天神島には、離宮を「大覚寺」にするために尽力した菅原道真公が祀られています。二島一石の配置は、華道嵯峨御流の基本型となり、所縁のある嵯峨菊を現在も大切に育て、11月に一般公開しています。

由緒ある心経写経の根本道場で写経体験ができる

平安時代の大飢饉に見舞われた際、嵯峨天皇は真言宗の弘法大師の勧めで、般若心経を写経し奉られました。また、嵯峨御所で天下泰平を祈祷したところ、平和が訪れたと言い伝えられています。

そのため、「大覚寺」は心経写経の根本道場と言われ、後に続く天皇も般若心経の写経で国の平静を祈願していました。現在では、修行体験として写経の体験ができます。

平安時代に思いをはせる「観月の夕べ」がおすすめ

「大覚寺」では、中秋の名月前後3日間「観月の夕べ」が行われます。これは、嵯峨天皇が中秋の名月に文化人を呼び、大沢池に船を浮かべて楽しんだことが由来となり始まったものです。

龍頭船に乗って琴の演奏やお茶を楽しみながら、天上の月と水面に映る名月を愛で、平安時代に思いを馳せてみましょう。風情のある時間が過ごせる、おすすめの人気行事です。

「大覚寺」は、JR嵯峨野線「嵯峨嵐山駅」から徒歩20分ほどの場所にあります。駐車場もありますが、数に限りがあるので、時間に余裕を持って訪れるのがおすすめです。

スポット情報

・スポット名:大覚寺
・住所:京都府京都市右京区嵯峨大沢町4
・電話番号:075-871-0071

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