食中毒騒動でトングが品薄に!? しかし、根本的な原因はトングではなかった

今年8月に埼玉・群馬県で起きたO-157感染事件を受け、東京新聞が9月17日に「トングの需要が増えて、店頭で品薄になっている」と報じました。問題となった惣菜店では、食品を取り分けるトングの使い回しも原因の1つと疑われていました。飲食店を運営する企業では、新たにトングを大量購入し、交換ペースを速める対策を取っているようです。

トングよりも食品管理の方が問題

専門家からは「根本的な原因は、食品自体が汚染されていたことにある」との声もあがっています。トングが交換・洗浄されていなかったことよりも、食品自体に菌が付着しやすい環境にあったことや、その後に殺菌される過程を通っていないことを問題視しているようですね。

食品の衛生管理を徹底する1つの方法として、HACCP(ハサップ)というシステムがあります。HACCPとは、危害分析と重要管理事項のことで、食品が汚染される危険な点を分析し、その予防のために重要なポイントを見つけて管理・記録するものです。ヨーロッパやアメリカでは、すでに全食品への導入が義務化されており、日本でも厚生労働省が義務化を計画しています。

HACCP審査に合格した企業には、「HACCP認証マーク」を製品などに付けられますが、現状は認証機関によってマークがバラバラです。どの機関がどのような基準で認証したのかも、食品の安全を見極めるうえで重要となりそうですね。

食中毒予防は温度管理もカギ

惣菜店やバイキング形式の飲食店などで、適切な管理がされているか判断するポイントとして「温度管理」も挙げられます。食品がきちんとガラスケースやパックに入った状態で、4℃以下となるように冷蔵されていること。温かく汁気が多いものは、食品の中心部まで65度以上の状態で保存されていることが目安です。

また、揚げ物やパンなどの一度高温で加熱されていて乾燥しているものは、菌が増えにくく、食中毒に感染する危険が高くないようです。今回の事件がきっかけとなって、各企業も衛生対策を進めています。わたしたち消費者も、大事な家族を守るために、食中毒予防の正しい知識を身に着けましょう。

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