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【ドライハーブ編】良質で効果的なハーブティーの選び方

  • 2017.10.31
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実りの秋の季節です。そしてこれから冬を迎え、クリスマス、忘年会、お正月のシーズンが到来します。寒い気候に移るなか、食欲を増して蓄えようとするからだの変化は自然なことですが、特にこの時期は食べ過ぎや飲み過ぎに注意が必要です。
そんな時、胃腸の調子を整えたり体内デトックスに役立つハーブティーがおすすめです。ハーブティーは薬効のある植物の有効成分を体内に吸収させることのできる手軽なヘルスケア法。
健康と美容のためにハーブティーを日常に取り入れたい方へ、良質で効果的なハーブティーの選び方をハーバルセラピストの筆者よりご紹介します。
ハーブ素材には、収穫したばかりのフレッシュハーブと、収穫後に乾燥させたドライハーブがありますが、今回は種類が豊富で保存しやすいドライハーブを購入する際のポイントについてご紹介いたします。
 

目的のハーブを学名で確認

植物の世界では一つの種類に対して複数の呼び名を持つものがあります。ハーブも同じように、同一の種類でも販売店によって表示が異なることがあります。
また使用する部位によって安全性レベルが異なる場合もあるので注意が必要です。目的のハーブを学名で確認することを心がけましょう。
学名は世界共通の名前で、ラテン語で表記されます。例えば、「カレンデュラ」「マリーゴールド」「トウキンセンカ」と呼ばれるハーブは​Calendulaofficinalisという学名を持つ同一の植物です。
(例)胃腸の働きをサポートするメディカルハーブ
ペパーミント ​Mentha piperita
ジャーマンカモミール ​Matricaria chamomilla
レモンバーム ​Melissa officinalis
ハイビスカス ​Hibiscus sabdariffa
ジンジャー ​Zingiber officinale
 

五感を使って品質の良いものを

心とからだのケアのためには安心で質の良いものを選びたいものです。生命力が高く、自然環境に負担をかけることのない有機栽培(オーガニック)の植物原料をおすすめします。ハーブの有効成分は色素成分、呈味成分、芳香成分に含まれることが多くあります。よってハーブの質は色、味、香りで確かめることができます。例えば、ペパーミントはグリーンな色や味が濃く、開封した時にスーッとした香りをしっかり感じられるものは品質が良いと言えます。
また花や葉の形状が壊れず美しく保たれているものは、製造工程で丁寧に扱われた証。作り手さんの心意気を感じると、ハーバルライフがより一層豊かなものになります。

使いやすさに合わせて

市販のハーブティーには、大きく分けて2つのタイプがあります。ホールタイプは、ハーブの花や葉の形状がそのまま残った状態で、グラム単位で袋詰めにされているものです。色々な種類のハーブをご自身でブレンドしたり、ハーブティー以外の活用法(ハーバルバスやハーブオイルなどのハーブレメディ)も楽しみたい方に向いています。もう一つは、ティーバッグタイプです。ハーブがあらかじめ細かく粉砕され、1杯分ずつ小分けされているので、ハーブティーを手軽に淹れることができます。ただし、空気に触れる面積が多いため劣化が早いのが難点です。
 
ハーブティーは、ハーブ専門店や自然食品店などで購入することをおすすめします。また、ハーブは光や温度などによって酸化する性質があります。長期的な保存は品質の劣化を招いてしまうので、使い切ることのできる量を少しずつ購入することが基本です。ハーバルケアは、一日の飲料のうちの1杯をハーブティーに変えてみることから簡単に始めることができます。心とからだをあたためながら、快適な秋冬の季節を過ごしましょう。
【ドライハーブ編】良質で効果的なハーブティーの選び方はWoman Wellness Onlineで公開された投稿です。

【筆者略歴】

秋山真理子

植物療法家。メディカルハーブ、アロマセラピー、フラワーエッセンスの普及と教育活動を行う。「心・からだ・魂の調和=真の健やかさ」を軸に、家庭のセルフケアの知恵を学ぶ自然療法スクールを主宰。

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