有名栄養士が語るダイエットの秘密

栄養摂取やダイエットについて、みんなが知っていてくれたらと思うことは？

まず、成功とは体重計の数字では計れないものだということ。体重計の数字にムードを左右される人が多過ぎる。いつも体重を減らすなんて不可能。活力レベル、甘い物への欲望、服のフィット感、鏡に映る自分の姿など、変化は体重以外にも表れる。

次に、ベースとなる食生活。人はこの世に生を受けたその瞬間から、血糖値を安定させなければならない。基本的に、食事を抜くたびに体は脂肪を守り筋肉を燃やす。次の食事ではタンパク質の代わりに炭水化物が欲しくなり、食べすぎて脂肪を蓄積する。大事なのは制限することではなく、バランスを取ること。タンパク質、脂肪、炭水化物の3つを3時間ごとに食べるのが大切。

そして、ワークアウトは賢く。筋肉には赤筋と白筋がある。一定の有酸素運動では赤筋、インターバルトレーニングのような負荷の高い有酸素運動では白筋が燃える。両方やらないと時間帯効果は最大化されない。一週間に3～5時間しか費やせないなら、エクササイズに多様性を持たせること。

また、ダイエットの最大の敵は睡眠不足。スヌーズボタンとは決別がマスト。睡眠サイクルは浅い眠り、深い眠り、そしてレム睡眠で構成される。深い眠りにおいて体がリチャージされ、レム睡眠で脳が回復する。スヌーズボタンを押して眠り続けても、深い眠りには絶対に戻れないから時間の無駄。規則正しい睡眠習慣で、ストレス管理もしっかり行うこと。睡眠はストレスホルモンや水分保持に影響を与える。体重計の数字を気にして速攻で減量するための食事制限を行うのではなく、全体像を見ることが大切。

ダイエットにおける最大の間違いとは？

多分それは、食習慣とはライフスタイルであるという認識を持っていないこと。一気にダイエットを始め、短期間で自分を追い込み、取り除けるものはすべて取り除き、結果を出す。でも、人生はそう簡単にいかない。またつまみ食いを始めて、まるでヨーヨーのようにリバウンドする。

このような間違いを防ぐために僕が出来る一番のアドバイスは、ゼロか100かではなく、1%から始めること。1%に集中するんだ。1日5分歩くのも、プロテインシェイクを増やすのも、1日3分長く寝るのも、体重を少しずつ落としてくれる。その複合作用には絶大なものがある。

金曜の夜にお酒を飲んだらすべてが台無し？

台無しになると思う人と、関係ないと思う人に分かれるようだね。少し関係しているのが事実だけど、水分は補給できるから。アルコールを飲みながら食事をすれば、体から水分が失われてお腹がちょっと張る。脂肪が付いたわけではなく、翌日良い気はしないだろうというだけの話。

再起して頑張ればいい。『Zen Project 8』のミッションはシンプル。ライフスタイルと同時に、効果的な始め方も教えている。体内の老廃物を取り除くことなくダイエットを始めると、代謝が進まないことが分かっている。だから体の “オイル交換” をしてから開始するんだ。でも、落馬する時はする。その場合にはもう一度始めればいいだけのことだよ。

※この記事は、オーストラリア版ウィメンズヘルスからご紹介。