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実はアブない!? 風邪は治っても咳だけ残る場合に考えられる病気2つ

  • 2015.1.8
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【女性からのご相談】

先月、風邪をひいて、現在、熱や鼻水は止まったものの、咳だけがいつまでも残っています。まだ風邪薬を飲んだ方がいいですか?

●A. 2週間以上、咳だけが残るようなら他の病気かも!?

こんにちは。健康管理士のSAYURIです。

咳が続くと夜もぐっすり眠れなかったり、集中力が低下したりと結構つらいものですよね。仕事をしていると、「風邪くらい」と軽く考えてしまい、病院に行かず、市販薬で対応してしまうケースもままあります。

しかし、咳だけが2週間以上続くようなら、マイコプラズマ肺炎や百日咳の可能性もあるので、注意が必要です。

●マイコプラズマ肺炎とは

マイコプラズマ肺炎とはマイコプラズマという真正細菌に感染することで起こる肺炎です。症状の出はじめには高熱が出るのですが、それが治まっても咳だけが長く残ります。

また、潜伏期間が2週間~3週間と長く、インフルエンザと比べると感染力は弱いそうですが、症状の出はじめが最も感染力が強いことも分かっているので、咳が出始めたらすぐにマスクをして感染の拡大を防ぐことが大切です。

咳の特徴としては、初期には乾いた咳が続き、治りかけになると湿った咳になることもあるようです。近年、従来使われていた薬が効かない耐性菌もあるので、注意が必要ですね。

●百日咳とは

百日咳は百日咳菌に感染することで起こる呼吸器感染症の一種で、顔を真っ赤にしてコンコンと激しい咳が出るのが特徴です。激しい咳の後、ヒューという音とともに大きく息をする人も多いようです。

以前は子どもの病気だと思われていましたが、近年、大人でも感染する人が増えています。咳が出るときに顔が赤くなるほど激しいようなら、早めの受診をお勧めします。

●暖房で乾燥したオフィスでは、こまめな水分補給を

街中の人混みを通り抜けるよりも、暖房で乾燥したオフィスで終日過ごす方が、感染リスクは高まります。

マイコプラズマ肺炎は症状が出る前の潜伏期間でも感染すると言われているので、オフィス内ではこまめに水分を取って喉の乾燥を防ぎましょう。そして、喉のイガイガを感じる程度の、「あれ?」という違和感を覚えた段階で、マスクを着用するなどして感染を防ぐ心遣いも必要ですね。

ストレスや睡眠不足、不規則な生活、女性の無理なダイエットでも免疫力が落ちてしまい、感染しやすくなってしまいます。

また、マイコプラズマ肺炎、百日咳の他にも咳ぜんそくが疑われることもあるので、「たかが咳くらい」と侮って市販薬で済ませることなく、ちゃんと病院に行って検査を受けましょう。

(ライタープロフィール)

SAYURI(心理食育インストラクター)/長年の医療機器メーカー勤務の経験から健康管理士、食育インストラクター、心理カウンセラーの資格を取得し、健康管理士事務所『優縁』を設立。現在、食で愛を育む食愛ナビゲーターとして、食育の講演や執筆活動を中心に、NPO法人『予防医療推進協会』理事長として、成人向けの生活習慣改善のさまざまな提案を発信中。

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