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グッチがサポートするアートフェア、パリで開催中。

  • 2017.10.19
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世界19か国から55のアートギャラリーが参加し、第3回目のParis Internationale(パリ・インターナショナル)が10月22日までパリで開催中だ。これは、若い世代の画廊とそのアーティストたちを支援するべく、アントワーヌ・レヴィやクレヴナール、サルタナなどパリの5つのコンテンポラリー・アートのギャラリーが共同で始めたアートフェア。回を重ねるたびに来場者数を倍増させているという注目のフェアだ。今回はグッチがオフィシャル・パートナーということが、大きな話題のひとつである。グッチ・パワーによって、このアートフェアがより世間の注目を集めるのは確かなこと。いまの世代の若者たちには、アートは完全に生活の一部となっている。このように未来に目を向けた新しいアートフェアのスポンサーになるというのは、いかにもコンテンポラリー・アートの世界に貢献を惜しまないケリング傘下のブランドらしいタイムリーな活動だ。

パリ・インターナショナル第3回目のポスター。赤丸が開催地だ。

今回パリ・インターナショナルが開催されているのは、2年前まで新聞社Libérationが入っていたパーキング・ビルの中である。現在パーキングとして使用されていない4エム・エタージュ(日本の5階)から8エム・エタージュがフェアに使われていて、会場内はスパイラルのスロープを徒歩で上がり下がりする。各フロアは2段に分かれているので、合計9フロアを見て回ることに。集中力のみならず体力も必要と、心しておこう。なお各フロアをつなぐスロープ部分は、主催者によって招待されたパリの8つのアートギャラリーのブース。最上階に設けられたレストラン・スペースは、パリが眺められる広大なテラスへと通じている。

画廊Jack HanleyのMargaret Leeのきゅうり、画廊Marzonaのストロー……。

ロンドンの画廊Union Pacificでは、Ulala Imai(写真)とUrara Tsuchiyaの2名の日本人アーティストの作品が見られる。

気鋭の画廊ならではの作品に、アートフェアに来ている! と実感させられる。

インスタレーション、絵画、写真、ビデオアート、オブジェ、さらにカテゴライズ不明と、新鋭のアーティストの作品は多岐にわたる。広い会場を満たすのは、毒々しい、ポエティック、シニカル、反逆的、グロテスク、攻撃的などタイプは異なれど、作品から放たれるエネルギーだ。 ロンドンやニューヨークのギャラリーが紹介する中には日本人アーティストの作品も含まれていて、来場者の注意をひいている。

初参加のギャルリーBQは、ヨハン・ランペルトの作品だけを紹介。

パリ(Lefebvre & Fils)、上海(Antenna Space)、ロンドン(The Approach)など、国籍さまざまな20のギャラリーが、今回初参加している。

現在のアート界で起きていることを知る、自分のお気に入りを見つける……目的はどうあれ、ぜひ一度のこのパワフルなアート・フェアへ足を運んでみよう。今年は無理なら、来年の第4回目を目指そう。

Paris Internationale
会期:開催中~2017年10月22日
開場:12:00~20:00(最終日 〜18:00)
Paris Internationale
11, rue Béranger
75003 Paris
http://parisinternationale.com/

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