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自然の中で伸び伸び成長!「森のようちえん」が人気の理由

  • 2017.10.19
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「森のようちえん」という幼児教育が広がっていることをご存知でしょうか?

現代っ子は自然と触れ合い、自然の中で過ごす機会が減っていますが、自然との関わりから得られるメリットに注目が集まり、日本でも取り入れる団体が増えてきています。どんな教育でどんなメリットがあるのでしょうか。

森のようちえんとは

1950年頃にデンマークやドイツ・北欧などがルーツとされています。「子供たちに幼い頃から自然と触れ合う機会を与え、自然の中でのびのびと遊ばせたい」という願いを持った保護者が、自分の子供たちを連れて毎日森に出かける活動をしたことから始まっています。日本では2008年頃から広がってきており、今では200以上の団体が取り組んでいます。

「ようちえん」と呼ばれていますが、いわゆる施設型の幼稚園や保育園にとどまらず、自然体験を軸とした子育てや幼児教育を総称して呼び、NPO法人や育児サークルなど活動体型は様々です。

2つの特徴

「森のようちえん」の活動は園舎の有無・頻度など様々ですが、大まかな2つの特徴があります。

1.自然の中で過ごす

1日中(活動期間中)、そして1年中自然の中で過ごすことを重視します。たとえ雨であっても自然の中で過ごします。四季の移り変わりを体感し、心と体の成長に多くの刺激を与えます。さまざまな気象状況の中で過ごすことで、たくましい心と体を作ります。自然の草花や生き物と触れ合うことで、学びを得たり命の大切さを知ったりすることができます。

2.見守る保育

自然の中で過ごすことは、当然危険も伴います。親はつい子どもが危険に合わないように先回りをしてしまいがちです。しかし「森のようちえん」の活動では、大人は手や口を出さずに徹底して見守ります。転んだり子ども同士のトラブルがあったりすることもありますが、大人が関与しないことで子どもたちが自分で対応を考えて工夫する力を養います。自分で考え行動することは、自尊感情や自己肯定感を育みます。

都会の中でも広がる取り組み

「自然がないから都会では活動できない」ということはありません。都市部でも取り入れる団体が増えています。お散歩や公園遊びを活動の主体とすることで極力自然と触れ合ったり、少し足を伸ばして野山に出かける機会を多く持ったり、自然食を取り組んだオリジナル給食など、工夫することで自然のコンセプトに見合った活動を行うところは多くあります。

幼児期に自然の中で伸び伸びと生活することは、子どもの成長にとても良い効果があることが分かります。次期幼稚園教育要領には「自然との関わり・生命尊重」「健康な心と体」「自立心」などが盛り込まれています。そこから、一般の幼稚園との連携が進むことも期待されています。幼いころからスマホやゲームを操り夢中になる子が増えている時代ですが、多くの幼児に自然体験が広がっていくといいですね。

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