1. トップ
  2. 恋愛
  3. 役者・櫻井翔としてハマった作品は?『先に生まれただけの僕』で大躍進なるか

役者・櫻井翔としてハマった作品は?『先に生まれただけの僕』で大躍進なるか

  • 2017.10.12
  • 17172 views

© beeboys - stock.adobe.com

アイドル、キャスター、司会者といったさまざまな顔を見せる嵐の櫻井翔。そんな彼が10月14日スタートの『先に生まれただけの僕』(日本テレビ系)で4年半ぶりに連ドラ主演を果たす。今回挑むのは、なんと35歳の校長先生。気になる放送を前に、役者としての櫻井翔をふり返り&“先僕”の見どころをチェックしたい。

■初主演は保育士役! 役者が楽しいと思ったキッカケは?

役者・櫻井翔として、まず印象的だったのは2002年に放送された『木更津キャッツアイ』(TBS系)で演じた呉服屋の息子・バンビ(中込フトシ)役である。

野球チーム“木更津キャッツ”では花形ピッチャー、そして非合法な活動をする“木更津キャッツアイ”では頭脳派としてミッションを成功に導いた。見た目はちょっぴり派手だが、地頭が良くて根は真面目、モー子(酒井若菜)をいちずに愛する…そんな彼は、当時の櫻井にとって適役だった。

実際、昨年放送された『櫻井・有吉THE夜会』(TBS系)に、同作で主演を務めた岡田准一がゲスト出演した際、櫻井は「『木更津』は、この仕事楽しいなぁって思えるキッカケだった」と話しており、役者として大きな転機となったことは間違いない。

そして、翌2003年にはドラマ『よい子の味方 ~新米保育士物語~』(日本テレビ系)で連ドラ初主演。櫻井が演じたのは、新人保育士・鈴木太陽。新人ならではのミスを繰り返しつつ、周囲の人たちに支えられて成長していくというストーリーだ。当時の櫻井は、21歳。まさに短大や専門学校卒業1年目の年齢にあたり、初々しさとパワフルさを持った新米保育士を等身大の役どころであった。

■『家族ゲーム』の家庭教師役で役者として大躍進

© highwaystarz - stock.adobe.com

その後、2007年に二宮和也と共演した『山田太郎ものがたり』(TBS系)ではクールなお坊ちゃま、2009年『ザ・クイズショウ』(日本テレビ系)では記憶を失った謎多きクイズ番組MC、2010年『特上カバチ!!』(TBS系)では行政書士を目指す熱血漢、そして2011年『謎解きはディナーのあとで』(フジテレビ系)では、新人刑事であるお嬢様に代わり、聞いた話だけで事件を推理・解決する執事をユーモラスに演じた。

もちろんほかにも多数のドラマ、映画に出演してきたが、櫻井が役者としてもっとも高く評価されたのは2013年に放送された『家族ゲーム』(フジテレビ)ではないだろうか。櫻井が演じたのは、狂気的でミステリアスな家庭教師。どこまでが真実でどこからがうそなのか…そんなつかみどころのない複雑な役柄を、目つき、表情、多彩な声色、所作などでみごとに表現した。

櫻井に限らず、どんな役者でも好評の裏には悪評がつきものだが、アイドルやキャスターとして活躍すればするほど、世間には「櫻井翔」としてのイメージが定着する。これを覆すのは並大抵ではない。だが彼は、同作で「櫻井翔=櫻井翔」の殻を打ち破り、役者として大きく飛躍を遂げたように思う。

■35歳の新校長が、経営不振の私立高校再建を目指す!

© Sergey Nivens - stock.adobe.com

そんな櫻井が『家族ゲーム』以来、4年半ぶりに連ドラ主演を務める『先に生まれただけの僕』。櫻井演じる商社マンの鳴海涼介が校長となり、経営難の私立京明館高校の立て直しをはかるべく奮闘する物語だ。

さっそく始業式で校長挨拶をすると、35歳といういままでにない校長像ということもあり生徒からの評判は上々。だが、その反面、型破りなやり方に教師たちから反感をかってしまう。それでも「生徒はクライアントであり商品だ」と、教師たちの意識改革からスタート。高校を舞台にしながらも、物語の中心は生徒ではなくあくまで教師。そんな新たな学園ドラマの始まりである。

今作で櫻井の恋人を演じるのは、多部未華子。櫻井は10年ぶりに高校を舞台にした作品への出演となるが、その10年前の作品(『山田太郎ものがたり』)でヒロインを務めたのが多部というのも興味深い。ともに高校生役だった彼らが、時を経てどのような掛け合いを見せてくれるのか楽しみだ。

■適任だからこそ難役…? 新たな“役者・櫻井翔”に期待!

どちらかと言えば、コメディよりもシリアスな作品で演技力を発揮するかのように思える櫻井。だが『先僕』は“社会派エンターテインメントドラマ”と称しており、ひょっとすると彼にとって得意とは言えない分野なのかもしれない。

しかし“商社マンが校長になる”という型破りな設定を耳にして、頭の回転が速く、堅実な印象のある櫻井が主役というのは適任だと感じるのは筆者だけではないはず。自身のイメージに近いからこそ演じるのは難しいようにも思えるが、彼はどんな手法で私たちを楽しませてくれるのか。

そして、『HERO』『ガリレオ』などのヒット作を生み出してきた福田靖脚本のもと、役者としてさらなる大躍進となるのか。物語の行方とともに、櫻井の演技にもおおいに期待したい。
(nakamura omame)

の記事をもっとみる