パパの出番? 子育てを“スマホ”に頼るママへの対処法

【パパからのご相談】

2歳半の子がいます。家でも外でも、子どもがぐずると妻がすぐに子どもへスマホを渡すので心配しています。「毎回ではない」と言いますが、子どもももうすっかり覚えているので、他のものを渡してもスマホを欲しがります。便利なのは良く分かりますし、中には良い知育アプリがあるのもわかるのですが、子どもにはあまり良いことではないような気がしています。

●A. スマホは人間の成長にとっては未知のアイテムです。

こんにちは。マリッジノート専門家の湯原玲奈です。

誰もが予測できないほどの急速な普及・発展を遂げるスマホ。現代人にとってはなくてはならないものと言っても過言ではありません。

●ついつい頼ってしまうスマホの利便性

インターネットというと、今まではビジネスマン・会社勤めの人たちの必須アイテムといったイメージでした。

それが、スマホの登場によって、知らないところに行くのも、分からないことを調べることも手軽になり、年齢・職業・場面にかかわらず広く浸透していますね。かくいう私自身も、仕事の連絡手段としてだけではなく、情報収集や書類作成など、スマホやタブレットは移動中のマストアイテムで、文字通り、どっぷりのスマホライフです。

もちろん、子育ての世界にも着実に浸透しており、外で子どもにスマホを与えている親御さんを目にすることもあります。

“メディアと子育て”という問題では、以前は、テレビに子守りをさせる親が問題になったこともありました。でも、テレビは外にまで持ち出せませんから、騒いでほしくない公共の場で子どもをおとなしくするアイテムといえば、数年前までは絵本や折り紙、シール帳など。

ところが、今やメディアを丸ごと持ち歩けるスマホは、それ一台で全てが事足りてしまう。家事に育児にてんてこ舞いのママたちにとっては、なんて便利! ぐずっている赤ちゃんや子どもに対して、周りの人があやしてくれたり、手伝ってくれたりすることもありますが、逆に冷たい態度や言葉を浴びせられることもある世の中。親としては、最も有効的な手段を使って子どもをおとなしくさせたい気持ちですよね。

おむつやミルクなど、ただでさえ荷物の多いところに、絵本や折り紙など、かさばるものは最小限にしたい。スマホはそんな切羽詰まった状況にもってこいのアイテムなのかもしれません。

●短い“子ども時代”に親がしてあげられること

児童精神科医の佐々木正美氏の著書『子どもへのまなざし』には、こんなエピソードがあります。

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保母さんから聞いたお話なのですが、休日の次の日に、「お休みのときなにをしていたの」と、子どもたちに話してもらうことがよくあるそうです。すると、子どもたちは「ディズニーランドにいった」、「シーパラダイスにいった」、「デパートに買い物にいって、いいものを買ってもらった」などと口ぐちにいいます。そのなかで、とても印象的だったのは「きのうね、お母さんがつめを切ってくれたの」という子どもの話でした。お母さんのひざの上にだっこされながら、お母さんの肌のあたたかさを感じながら、つめを切ってもらった記憶が、とてもいいイメージで、その子どもの心に残ったのでしょうね。

(『子どもへのまなざし』P297より抜粋)

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スマホが乳幼児に与える影響は検証されておらず、未知数です。

でも、どんなに文明が発展しても、どんな世の中であっても、人が心豊かに育つのに最も必要なものは、周囲の、そして一番は親からの愛情。

本を読んでくれるときのお母さんの息遣い、折り紙を手伝ってくれるときの温かい手、お話をしてくれるときの優しいまなざし。これらのことで、子どもは自分を認めてもらって愛情を感じることができます。

●大切なのはパパのサポート

愛情をたくさん与えられた子どもは、将来自分自身を大切にできる大人に成長し、自分に関わる人たちに対しても愛情を注ぐことができると思います。でも、もちろんそんなことはママたちだってよーく分かっているんです。

子どもが小さい期間は、親の人生のうちでもほんの数年。過ぎてしまえばそう思えますが、真っ最中にいるママたちにはそう思えないという状況があることも想像できます。ですから、便利なものに手を出してしまうママの気持ちも分かってあげてほしいのです。

ママたちは毎日、子育てに家事に仕事にと、何役もこなす中で気持ちに余裕を持てなくなることもあるのです。そんなときはパパである夫の出番。

ママが子どもに優しい時間を提供するためには、ママを幸せな気持ちにさせてあげることがとても大事。パパがママをリラックスさせてあげて、たくさん愛してあげてください。時間的な余裕はもちろん必要ですから、育児のサポートは大事。でもそれ以上に、ママはママ自身のメンタルのサポートを必要としているのです。

パパがママの気持ちに寄り添ってあげるだけでも、ママが子どもに正面からきちんと向き合う心の余裕もできてくると思いますよ。

【参考文献】

・『子どもへのまなざし』佐々木正美・著

(ライタープロフィール)

湯原玲奈(マリッジノート専門家)/ニュージーランドで教師、米国公認会計士専門学校の運営アシスタント、外資系メディアの法人営業を担当。29歳で出産した際に、保育園が見つからず復職し損ねて、専業主婦になる。出世していく夫に嫉妬しながら育児に明け暮れ、子どもが幼稚園に通うようになって独学で行政書士の勉強をして2年で合格。専業主婦経験を活かして離婚相談を数多く受ける。2013年にマリッジデザイン株式会社を立ち上げ、円満家庭をサポートする「マリッジノート®」を提供。

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