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まるでフライドポテト?甘くてホクホクな「フライド大根」【今日の時短ごはん Vol.27】

  • 2017.10.4
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こんにちは。料理研究家の越野美樹です。秋が深まり、根菜が旬を迎えましたね。今回は、子どもに積極的に食べさせたい大根を使った「フライド大根」をご紹介します。

大根は、生だと辛いし、煮ると苦味が出るから、子どもが食べないというお悩みをよく聞きます。「フライド大根」なら、油で揚げることで苦味が甘みに変わり、大根が食べやすくなるんですよ。マンネリになりがちな大根料理のバリエーションを広げる、新しい使い方です。

大根をまるごと一本買っても使いきれない、という声もよく耳にします。大根の部位によって味が違うから、その特色を利用すると上手に使えますよ。

©dasuwan - stock.adobe.com

・上の部分
甘みがあってみずみずしく、身がしっかりした部分です。大根おろしや、サラダなどの生食にオススメ。

・中央の部分
からみが少なくやわらかく、味がしみやすくて一番使いやすい部分です。煮物やおでんなどがオススメ。

・下の部分
からみやにがみが強く、水分が少なくて繊維がしっかりしています。汁物の具や漬け物、キンピラなどがオススメ。

捨ててしまいがちな大根の葉の部分も栄養たっぷりなので、もしついているものを買ったらぜひ利用してくださいね。塩もみして浅漬けにしたり、ゆでておひたしにしたり、ごま油で炒めたりなど、いろいろな食べ方ができます。

「フライド大根」は、大根の中でも残りがちな尻尾の方を使っても、十分食べやすく仕上がります。フライドポテト風の見た目だから、子どもが集まる日に出せば、きっと人気の一品となることと思います。

■フライド大根
調理時間 10分

レシピ制作:藤野料理教室にじ 越野美樹

<材料 作りやすい分量>
大根 1/4本
にんにく(すりおろし) 1片
しょうゆ 大さじ1
かたくり粉 適量
菜種油 適量
塩 適量

<作り方>
1、大根は拍子木切りにする。

2、ボウルに1、しょうゆ、にんにくを入れてなじませる。

3、別のボウルにかたくり粉を入れ、水気を切った2を入れてよくまぶす。

4、揚げなべに底から2センチほどの菜種油を入れて180℃に熱し、3を入れてカラリと揚げる。

5、全体に軽く塩をふる。

外はカリカリ、中はホクホク。見た目はフライドポテトみたいで、大根と言わないときっと気づかないことと思います。大根は水分が多く、長く揚げるとはねるので、強めの火加減でさっと揚げると上手に仕上がります。また、粉をまぶしたらすぐ揚げるとはねにくいです。お好みで、ケッチャップなどを添えて、できたてのアツアツを召し上がれ!

■「フライド大根」のアレンジ例
フライド大根は、フレーバーを加えると、さらに楽しく食べられます。

●アレンジ1 カレー風味

カレー粉を一緒にまぶすと、さらに子どもが喜ぶ味に!ドンドン手が伸びますよ。

●アレンジ2 ゆかり風味

赤しそで作られたゆかりを加えると、さっぱりいただけます。油っこさがやわらぎ、食欲のない時にもオススメ。

ポテトチップスのように、青のり風味、ハーブソルト、粉チーズなどを加えても、またバリエーションが広がりますよ。いろいろなフレーバーを楽しんでくださいね。

子どもに人気のない大根が甘くてホクホクに変身!「フライド大根」は、野菜が苦手なお子さんも、抵抗なく食べられます。大根と言わないで、食卓に出してみてくださいね。
何を使っているか、わかるかな?

(越野 美樹)

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