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グレース・ケリーのウエディングドレスに隠された秘密10

  • 2017.9.28
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キャサリン妃やダイアナ妃が挙式する何十年も前、ロイヤルウエディングの新しいスタンダードを作ったのが、モナコ公国のレーニエ大公と結婚したグレース・ケリーでした。1956年に行われた結婚式で、アカデミー賞受賞女優である彼女は真のプリンセスとなり、立派にその役割を果たしました。

1.MGMがウエディング・ドレスをプレゼントした

キャサリン妃やミランダ・カーがそのスタイルを真似たとされるドレスのデザイナーはヘレン・ローズ。アメリカの映画製作会社MGMの衣装デザイナーで、彼女を派遣したのは会社からの贈り物だったのだとか。ローズさんは他にもグレースの出演した映画4本のコスチューム・デザインを手がけたそう。

2.ウエディング・ドレスは10のパーツに分かれていた

この妖精のようなプリンセススタイルは、実に10のパーツに分かれていたそう。レースの身頃部分にはキャミソールもついていて、スカート部分と身頃部分のそれぞれにインナーが。さらに、ファンデーション下着、フリル付きのすべすべしたペチコートをシルクファイユ(タフタの一種)のプリーツスカートの下につけ、最後にトレーンとシルクファイユのカマーバンドをつけて完成。

3.400ヤード(約366メートル)以上の生地を使用した

これらすべてのパーツにはたくさんの生地が必要で、スカートにアイボリーのシルクファイユを使用した他、100ヤード(約91メートル!)のシルクレースが使われたそう。

4.キャップは花冠をイメージしていた

精巧なティアラの代わりにグレースが選んだのはジュリエットキャップ。たくさんのパールやレースを縫いつけ、紙で作ったオレンジの花のリースも加えたのだとか。

5.レースにはたくさんの飾りがついていた

女性裁縫師たちは、縫い目が一つも見えないように、アンティークのベルギーレースを縫い直して身頃につけ、さらに小粒のパールを何百と縫いつけたのだとか。

6.円形のベールには重要な意味があった

A級の映画スターであるグレースの結婚式は一大事。600人のゲストと推定3億人と言われる世界中の視聴者に対してできるだけ顔がよく見えるように、特別にデザインされたベールをまとったのだとか。端の方に縫いつけられたレースのモチーフには、小さな2羽のラブバード(ボタンインコ)も。

7.ブーケの代わりに祈祷書を手にしていた

現在、グレースのウエディング・ドレスが所蔵されているフィラデルフィア美術館によると、20世紀中頃の敬虔な花嫁たちは、大きな花束の代わりに聖書を持つことがよくあったそう。グレースがプレゼントされた聖書を、MGMがシルク、レース、パールで飾り付けてくれたのだとか。当日は祈祷書とスズランの小さな花束を持って臨んだとのこと。

8.靴には1ペニー銅貨が入っていた

レーニエ大公はほとんどグレースと背の高さが変わらなかったため、花嫁は2.5インチ(約6センチメートル)のパンプスを着用。デイビッド・エヴィンズのデザインによるもので、ドレス同様、小粒のパールとレースを縫いつけてあったそう。また、左側の靴には彼自身の、右側にはグレースの名前を型押ししてあっただけでなく、幸運を呼ぶ1ペニー銅貨もしのばせてあったのだとか。

9.他にもドレスがあった

1956年4月19日の手の凝った宗教儀式に大方の関心は集中したけれど、ふたりはその前日に民事婚を上げていたそう。そして、このときのためにヘレン・ローズがデザインしたのは、淡いピンクの花柄のアンサンブルに同色のジュリエットキャップ。

10.実はドレスはたくさんあった

挙式前日に行われた記者会見に臨むためにグレースが選んだのは、同じく膝丈のこんなアンサンブル。もっとも、その日の夜はさらにランバンのシルクドレスに着替えて祝賀会に出席したそう。

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