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寝ている間にできちゃう和食のキホン。ママたちが実践する「出汁つきあい」

  • 2017.9.9
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© carla9 - stock.adobe.com

出汁は和食の基本。正しい方法で丁寧にとると、料理が本当においしく仕上がります。しかし、基本的なことほど難しいもので、雑味のないおいしい出汁をとるには、ちょっとしたコツが必要。そして何よりも毎日の食事のたびに出汁を丁寧にとることは面倒です…。

そんなこんなで、出汁に苦手意識を持っているママも多い様子。そこで今回は、ママたちが実践している「出汁との上手なつき合い方」を集めてみました。ちょっとしたコツと工夫次第で、出汁をとるのは意外と簡単だったみたいです。さらには、子どもの食事づくりにも役立つレシピもうかがうことができました。

■素材からとった出汁が「手間ゼロ」で使用OK!

●冷凍保存で時短!
「我が家では、いつも多めに出汁をとって、残りを冷凍保存しています。冷凍するときは製氷皿を使うのがおすすめ。凍ったらバラバラにして保存袋などに移しておくと、使う分だけ取り出せて便利です。

冷凍するとやはり風味が落ちてしまいますが、1週間くらいなら十分おいしく食べられます。使用する際は前日から冷蔵庫へ移動させておくか、急ぐときは凍ったまま鍋に入れて火にかけて溶かすことも。この方法なら、あまり手間をかけずに出汁をすぐに使うことができます」(Yさん/32歳/飲食店)
冷凍すると風味が落ちるとはいえ、きちんと素材からとった出汁が「手間ゼロ」ですぐに使えるのはうれしいですね。

■出汁がすぐに欲しい離乳食でも便利!

●お湯だしの出汁
「子どもの離乳食に、お湯だしのかつお出汁が大活躍してくれました。
作り方は耐熱容器にかつお節を入れ、熱湯を注いでそのまま3分放置。あとはこして、かつお節に残った水分までしっかりしぼれば完成です。

しっかりかつお出汁が出ているので、味付けなしの離乳食に最適。手間がかからないので、離乳食だけをパパッと作りたいときにとても便利です。もちろん、大人向けメニューの出汁としても使えます」(Hさん/29歳/福祉)
この方法なら、出汁がほしいときにすぐ準備OK。かつお節を使用しますので、離乳食に活用する場合は、魚に慣れてくる中期以降が良いでしょう。

また、電子レンジでも簡単にかつお出汁をとることもできます。耐熱ボウルにかつお節と水を入れ、電子レンジで3分ほど加熱。あとの手順はHさんのお湯だしと同様です。

■寝ているだけで完成しちゃう出汁!

© Tsuboya - stock.adobe.com

●冷蔵庫に入れておくだけ
「娘の離乳食に大活躍した昆布出汁。私は、水だしで作っていました。容器に水と昆布を入れて冷蔵庫で半日以上放置するだけで、おいしい出汁が完成。夜に仕込んでおけば、翌朝すぐに使えます。

離乳食に使う場合は、昆布をとりだして一度加熱する必要があります。それでも『昆布を水に浸けておき、それから加熱』という基本的な方法とくらべるとずいぶん楽です」(Kさん/32歳/医療関連)
アレルギーリスクの少ない昆布は、離乳食初期にもってこいの食材。寝ている間に完成する水だしなら、離乳食づくりの時短につながりそうです。

■捨てるなんてもったいない! すべて食べつくす工夫とは

●出汁がらの煮干しがおやつに変身?
「私は煮干し出汁をとったあとの出汁がらを捨てずに、つくだ煮にして食べています。フライパンに出汁がらの煮干し・酒・砂糖・みりん・しょうゆを加えて水気がなくなるまで煮詰めたら完成。最後にゴマをまぶすとよりおいしいです。

小学生の息子2人は、このつくだ煮が大好き。ご飯のおかずとしてはもちろん、ときどきおやつ替わりにつまんでいます」(Nさん/37歳/食品メーカー)
たしかに、捨てるのはちょっともったいないな…と感じる、出汁がらの煮干し。こうしてつくだ煮にすると、残ったうまみまで無駄なく楽しめます。

離乳食に限らず、家族みんなの健康のために積極的に取り入れたい出汁。「難しい」「面倒」というイメージがあるかもしれませんが、手間を省いておいしい出汁をとる方法はたくさんあるようです。
(森川ほしの)

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