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【『地味スゴ』が帰ってきた!】石原さとみ、30歳のメッセージ

  • 2017.8.23
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この人の魅力には、“果て”がない。いつだって、その更新され続ける美しさに、私たちはあっという間に魅了されてしまうのだ。今年、デビュー15周年を迎える女優、石原さとみ。30歳になってますます輝きを増してきた彼女の、“今”のすべてと“これから”について。

写真集の撮影で初めて訪れたキューバ。変化への期待と不安が、今の私に重なって……

「9月に発売した写真集の撮影で、先日キューバに行ってきました。アメリカとの国交回復により大きく変わろうとしているこの国が持つ、不安や期待が混ざった空気が、30歳という節目にいる自分と重なってすごく感慨深かったですね。現地で撮った写真もすごく素敵で、特に海辺で撮った写真は本当によかった!ハッピーだったりヘルシーなノリではなく、荒波と夕陽という、ちょっとハードなシチュエーション。きっと今しか撮れない、このタイミングだから生まれた大胆な作品に仕上がったと思います」

「15周年ということで、デビューから今までを振り返るページもあります。その作製時に痛感したのは父の愛。なんとこの15年間すべて、オーディションの資料から掲載された雑誌、ポスターまで、日付をつけて保管してくれていて!こんな風に応援して、見守ってもらえることは、なんてかけがえのない幸せなんだろう。そんな気づきもありました」

「encourage」¥1800/宝島社刊

変わることは怖くない いつも挑戦し続けたい

「例えば、眉のカタチひとつにしても、ずっと同じでいたくないんです。いつだって自分を更新し続けていたい。だって自分のメイクに飽きたと感じるってことは、周囲からはとっくに飽きられてる証拠だから。だから常に、新しいキレイを探しています。VOCEのような雑誌も読むし、お仕事でヘアメイクさんにメイクしてもらうときには、その様子をスマホで撮影して、ファンデの塗り方からアイラインの引き方までを復習したりすることも」

「最近のマイブームは、求心的なメイク。まつ毛は中央にボリュームを出し、唇の真ん中に強い色をのせたりして……。たったそれだけでも、印象がガラリと変わる。だからメイクって面白い!」

理性と本能のバランスを取ること それが30代の課題

「20代も前半のうちはある意味イケイケというか、本能で突っ走れるじゃないですか。だけど20代後半になるにつれて、経験を積んだことで良くも悪くも理性的になるんですよね。『これをしたら、こういう結果になる』って予想ができるようになる。アラサーって、自分にブレーキをかけがちな年齢だなって、最近つくづく思うんです。理性的に生きた方が傷つくことは少ないけど、よくよく考えてみれば、日本女性の平均寿命って80歳超えているんですよ。だから今30歳なら、あと50年も生きられちゃう。それなのに危険回避ばかりしてるのって、つまらないしもったいない。だから私の30代の課題は理性だけでなく、本能にも従う柔軟さと勇気を持つこと。私が“素敵だな”って感じる人は皆、本能に忠実。私自身も、そんな人でありたいですね」

「始まったばかりの30代。したいこと、挑戦したいことはいっぱいあるけど、誰かの決めた価値観で自分を測りたくないなと強く思います。結婚するとかしないとか、子供を産むとか産まないとか。何をどう選ぶかなんてその人の価値観次第。“こうじゃなきゃ幸せになれない”なんてことは絶対にないから。いつも自分の心の声に、素直に従える私でいたい。その上で、人から信頼してもらえる人になりたいんです。ちゃんと相手の話を聞けて、多くを語らずとも心に届く言葉を伝えられる、そんな人。40歳までの10年で、叶うといいな」

◆石原さとみさん
もはや説明不要の超売れっ子女優。その美貌は世界も認めるほど。9月1日に写真集を出版したほか、9月20日には「地味にスゴイ!DX 校閲ガール・河野悦子」(日本テレビ系)に出演。

撮影/菊地泰久(vale.) へアメイク/河北裕介 スタイリング/宮澤敬子 取材・文/中川知春

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