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本当に怖いのは誰?世界を驚愕させたサスペンス映画『エル ELLE』

  • 2017.8.18
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アカデミー賞主演女優賞にノミネートされた、話題のフランス映画!イザベル・ユペールが世界を驚愕をさせたヒロインを演じ、『氷の微笑』のポール・ヴァーホーヴェンがメガホンを取り誕生した、刺激的でアブノーマルな気品溢れる異色のサスペンス『エル ELLE』をご紹介します。

息をのむほどエレガントなストーリー

主人公のミシェル(イザベル・ユペール)は、新鋭ゲーム会社の女社長。ある日突然、自宅に侵入してきた覆面男に襲われてしまいます。嫌がらせのメールや、自宅に侵入された形跡を感じ、次第に襲われた時の記憶がフラッシュバックするようになっていきます。犯人が身近にいることに気づいたミシェルは、犯人の正体を突き止めようとします。しかし、事件の真相よりも恐ろしいのは、自身に潜んでいた欲望や衝動に突き動かされ、思わぬ行動に出て行くミシェルの本性でしたー。

鬼才に常識を捨て去る決意をさせた小説

原作は、フランス人作家フィリップ・ディジャンの小説『エル ELLE』。プロデューサーのサイド・ベン・サイドが、『氷の微笑』や『ロボコップ』など、ハリウッドの常識を超越した鬼才であるヴァーホーヴェン監督に薦め、映画化が実現しました。ヴァーホーヴェン監督はその物語の斬新さに驚くと共に、「自分自身が今まで出会ったことがないこのストーリーに、ふさわしい撮影方法を見つけなければならない」と決意したそうです。

『エル ELLE』で世界を驚愕させたのは、主演を務めたイザベル・ユペール。第74回ゴールデングローブ賞主演女優受賞、第89回アカデミー賞主演女優賞ノミネート、その他にも映画祭において名だたる賞にノミネートされ、演技が世界的にも高く評価されています。世界初の刺激的でアブノーマルな気品溢れる異色のサスペンスが、8月25日(金)にロードショーを迎えます。

驚愕のヒロインはあなたかもしれない

フランスを代表する女優の一人であるイザベル・ユペールが演じるのは、観る者を動揺させてしまうほど破滅的でユーモアのある女性・ミシェル。メガホンをとったポール・ヴァーホーヴェン監督でさえ、そのキャラクターを完全に把握するのは困難だったと言います。寛大で人から慕われているけれど、シニカルで冷たい面も持ち合わせており、独立心があるけれど依頼心もある。何よりも情に脆いという多種多様な側面を持っているミシェル。笑顔の裏に何が潜んでいるのか、あるいは何も潜んでいないのか、本当のところは誰にも分かりません。様々な出来事によって打ちのめされるけれど、壊れはしない。時代を象徴し、経済、社会、そしてセクシャルな権力を手にした強い女性像はあなたと重なるかもしれません。
writer / 新 麻記子 photo / © 2015 SBS PRODUCTIONS – SBS FILMS– TWENTY TWENTY VISION FILMPRODUKTION – FRANCE 2 CINÉMA – ENTRE CHIEN ET LOUP

取材協力

『エル ELLE』

2017年8月25日(金)TOHOシネマズ シャンテほか全国ロードショー
監督:ポール・ヴァーホーヴェン 『氷の微笑』
出演 :イザベル・ユペール 『ピアニスト』
原作:「エル ELLE」(ハヤカワ文庫) フィリップ・ディジャン 『ベティ・ブルー/愛と激情の日々』
原題: ELLE/2016/フランス/カラー/シネスコ/5.1chデジタル/131分/PG-12
配給:ギャガ
http://gaga.ne.jp/elle/

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