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源氏物語に学ぶ愛され力⑧支える女〜明石の君〜

  • 2017.8.15
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絶世の美男子の恋物語を綴った「源氏物語」。
平安時代から読み継がれるこの物語には、いつの時代も変わらない悩み多き男女の恋愛模様が描かれています。
そんな源氏物語を支えるのが源氏が恋に落ちる個性豊かな姫君達です。
源氏から愛された、その"愛され力"を彼女達から学んでみましょう♪

支える女〜明石の君〜

朧月夜とのイケナイ情事がバレてしまったことで、源氏は暫く都を離れることになります。
その期間を過ごした明石の地で出会ったのが明石の君です。
今で言うところの…単身赴任先の浮気相手と言ったところでしょうか。
そんな明石の君は源氏にとって唯一の娘を産みます。
娘の嫁ぎ先によって自身地位を高めた時代、娘を産むことは重要なことです。
源氏が都へと戻った後も明石の地で暫く過ごしますが、後に都へと移り源氏の自邸に部屋を与えられました。
決して表立った存在ではありませんが、彼女の支え無しに源氏は揺るぎない地位を手にすることは出来なかったでしょう。

男を育て出世させる"支える女"

都で育った華やかで自信家の姫君達と違い、明石の君は生真面目で控え目な姫君です。
"田舎育ち"というコンプレックスを強く感じていたせいもありますが、高い身分を棄て出家し、明石に移り住んだ信条深い父とそれを支えた母の影響も大きかったでしょう。
いくら夫の意向だからと言って都を棄て去ることは容易なことではありません。
間近で"夫を支える妻"を見て育った明石の君は自然とそれが身につきます。
そして、父の夢を支え続けた母と同じように、源氏を支え、影から出世を手伝いました。

最後はいいとこ取り!?明石の君的"支える女"とは

源氏の帰京後も明石に残ったり、生まれた娘を本妻の養女にし、身を引いたりと"影"から支え続けた明石の君。
ついには源氏との子が帝の妻になり、源氏は揺るぎない地位を手にします。
と、同時に明石の君は誰もが一目置く存在へとなりました。
源氏を支え、出世させたことで自らの揺るぎない地位も手に入れたのです。
これこそがまさに"内助の功"と言われるもの。
相手にとって最善の策を考え行動することは、相手を成長させるだけでなく自身の人格も高めます。
そして、絆を深め唯一無二の存在となるのです。

明石の君的"支える女"になる為に

明石の君のような"内助の功"は是非とも身につけたい女子力ですが…"影"であり続けることは現代女性には合いませんよね。
自身が表立って活躍している女性も沢山います。
そんな現代女性の内助の功には心身共に自立していることが不可欠です。
支えることは依存することではありません。
相手にとってどんな存在でいることが1番支えになるか?を、客観的に考えることなのです。
また、相手を理解する努力も大切。
お互いが理解し合い、支え合えるようになればどんどん絆が深まりますよ♡

支える気持ちを持っていれば支える価値のない人も見極めることが出来るようになります!!
支える相手をしっかり見定める現代版明石の君を目指しましょう♡

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