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紗倉まな×峰なゆか:非モテに悩んだから『アラサーちゃん』が生まれた【後編】

  • 2017.8.15
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「モノづくり大国」と言われる日本。その中でも「エロ」は世界でも有名。そんなアダルト業界で、自らを「えろ屋」と称しAV女優として活躍する一方、小説家としても活動する紗倉まなをホストに、文化やエンタメを支える様々な「クリエイター」をゲストにお届けする、『紗倉まな対談企画 モノづくり大国♡ニッポン』。
本日は、『アラサーちゃん』の作者・峰なゆかさんをゲストにお届けする第1回目の後編です。
>>前編はコチラ

■◆求められる「元AV女優」と「セクシー女優ちゃん」

紗倉まな(以下、紗倉):前に峰さんが、いまだにイベントとかで、性感帯を聞かれたりとか、元AV女優としての自分を求められるのがあんまり好きじゃないっていうのをおっしゃってたと思うんですけど。
峰なゆか(以下、峰):あ~、うんうん。なんかこう、「よくあるトーク」ってあるじゃないですか。性感帯の話とか、本当に気持ち良いんですかとか、加藤鷹さんとヤッたの?とか。
紗倉:そんな質問(笑)
峰:私、本当にそういうのに飽き飽きしていて。『セクシー女優ちゃん』という漫画を書いたんですけど、そこにAV業界のイロイロを描いていて。なんでそれを描いたのかって言うと、そういうのに「もう飽きたよその質問~!」って思ってたので、コレを読んだら全部書いてあるよって感じで。
紗倉:確かに聞かれそうですよね。『セクシー女優ちゃん』を読んで思ったのが、中に書かれていることがすごく多いなって思って。私、いまの現役状態でもAVあるあるって、意外と出てこないなって思って。

峰:離れたからこそ分かるっていうのはありますよ。アレは異常だわ、みたいな(笑)
紗倉:『セクシー女優ちゃん』とか読むと、これって本当に、「元AV女優」をネタにして発信したいって思っていた人にとっての模範と言うか。みんながやりたかったこと、峰さんが全部やってくれたなって思います。
峰:新人潰しみたいな(笑)
紗倉:いやいや!でも正直、「やられた!」感はありました(笑)テレビ出てるときって、いまだに「エロいこと」を求められることってあります?
峰:ありますあります!
紗倉:自分のなかでどこまでOKとか決めてます?
峰:ううん。でも、最近は決めたほうがいいかなって思っていて。
紗倉:なんでです?
峰:ここでエロポーズお願いします!とか言われても、やりながら「これ絶対もっと若いグラビアアイドルとかがやったほうがいいよね?」って。私何やってるんだろうって我に返っちゃうんですよね。元AV女優だからそういうのを求められるんですけど、視聴者的にも他の人がやったほうがいいのに・・・私って何なんだろう・・・?って感じになりますね。決めてます?

紗倉:私はエロいこと言うのがヘンに恥ずかしいタイプで、ふざけちゃうんです。なんかエロい事言ってくださいみたいに言われたときも、「おまんてぃー!てぃってぃてぃー!」みたいにふざけちゃうからエロくなくて、あんまり求められなくなって自然消滅って感じで。峰さんは服装もイメージも凄くセクシーな感じだから、そういうことを求められることも多そうだから、どう思ってるのかなって。
峰:うーん、でも、エロい格好をするのは、自分がそうじゃないと不安なんですよね。
紗倉:武装的な感じですか?
峰:うーん、武装・・・。ある程度期待に添いたいって気持ちもあるかもしれないんだけど、全然しゃべれないときでも、とりあえず谷間が出てれば私が画面に写ってた価値があるって思ってて。保険的な?
紗倉:サービスですけどね(笑)
峰:すごく消極的な、保険としてのボディコンというか。単にボディコン以外の衣装を考えるのが面倒というか、もはや制服なんですよね。

■◆「女子あるある」は非モテだったからこそ

紗倉:今の仕事のほうが、やっぱり向いてますか?
峰:うん。机に向かって描いていると、向いてるな~って。
紗倉:昔から好きだったんですか?
峰:そうですね。昔から自分の雑誌を作ったりしていて。
紗倉:すごいかわいい!
峰:漫画コーナーがあったり、連載コーナーが有ったり、付録があったり。
紗倉:クリエイティブですね、だいぶ。むかしから図画工作とか絵を描くのが好きだったんですね。

峰:そうですね。一人でなんか作るのが好きで。昔からそういうのは好きでしたね。
紗倉:でも女優さんされてるときは、そういうのをその先仕事にしようとかはまったく?
峰:思ってなかったですね!とにかく平穏無事に終わるようにって考えてたので・・・。
紗倉:ライター含め、きっかけってなんだったんですか?
峰:仕事がない、履歴書にかける職歴がない!っていう状態のまま20代後半になっちゃったので、なんとか仕事を探さないと!という気持ちが強かったので。あと、『アラサーちゃん』を書き始めたときは、世の中のモテテクみたいなのが凄くレベルが低くて。「男の人の話をちゃんと聞く・聞き役に回るほうがモテる」とか、「でもそういうモテテクやってる女ってこわい!」とか。こわくねーよ!って思って。モテたくて健気に頑張ってやってるんだから、むしろそんな姿ってかわいいだろ?って思ったりとか、ムカついてるところがあって。しかも、結局そうやってる女よりは普通に話してる女のほうがモテるじゃん、とか思ってて。
紗倉:私、そういうモテテクとかって、気付けないタイプで。峰さんはそういう「女子力」的な要素に対して意識を傾けるのは昔からだったんですか?

峰:さっき、AV業界を離れたからこそ気付くことがあるって話をしたけど、それと同じというか、わたしはもともと「モテ」からちょっと離れたところに身をおいていて。というのも、私は小中学生の頃死ぬほどモテなくて。
紗倉:そうなんですか!(笑)
峰:どうすればモテるんだろう・・・?と悩んでいて、その後高校生とかになってちょっとモテるようになってからも、ずっと「どうすればモテるんだろう」って、一歩引いたところから見てたんですよ。なので実際に恋愛を謳歌している女子はそのあるあるに気付かないんだろうなって。
紗倉:あ~、日常すぎて。
峰:そうそう。生活の一部過ぎて。私はちょっと離れたところにいるから、小賢しく「これはあるあるだ!」って言い始めるっていう。
紗倉:でもそうやって、一歩引くことが仕事につながってるんですね。読みながら、なんで男子はこれに気付かないんだろう?女子はこんなのに媚びてるんだろうっていうイライラとかがエネルギーなのかなって思ってたんですけど、すごく冷静に見てるんですね。

■◆好きな作品のドラマ化と自分の作品のドラマ化は別感覚

紗倉:峰さんの作品ってドラマ化とかされてますけど、決まったときってどう思いました?
峰:いや~、なんか、ドラマ化とかって、決まるよって言われても9割流れるっていうじゃないですか。だから全然期待してなくて。はいはい!100%流れるでしょ!って感じで聞いてて。だから、本当に決まったときはパーティしましたね。みんなで第一話を見ようっていって(笑)
紗倉:あ、いいですね~。自分の描いてたものが人間として動くのって、どういう感覚でした?

峰:もともと『アラサーちゃん』は壇蜜さんのイメージがかなり入ってたので、壇蜜さんになったのはすごく嬉しくて。そうじゃなかったらちょっと違う感覚にもなったかもしれないです。もともと私は、他の作品で言えば、あんまり実写化されるのって好きじゃなくて。『アラサーちゃん』はすごくいい感じのドラマになってくれたなって思いました。
紗倉:あれは脚本とかも打ち合わせはされたんですか?
峰:いやもう全然、おまかせで。
紗倉:『女くどき飯』含め、2個もドラマ化されるってすごいですよね。
峰:ポンポンと決まってくれて。
紗倉:漫画って、やっぱり絵があるからある程度動くイメージができるじゃないですか。そのぶん、実写化されたら「あれ?なんか違う」ってなりそうな気もするんですけど、どうでした?
峰:女くどき飯はぜんぜん違う内容になってたんで、それはそれでいいかなって。まったく違うものとして。
紗倉:以前、私の好きな作家さんが実際に実写化されたものを見たら自分の思ってるものと違って、宣伝したいけどしたくない、満足行かないけど表立って言えないってことをおっしゃってて。自分の作品が他の人の手によってで違う形にされるのって、嬉しいけど不安というか、変な形にされてたらどうしようとか、これが全てって思われるんじゃないかって不安とかあったりするのかなって思っていて。
峰:どうですか?実際。
紗倉:私は最近見せてもらったんですけど、むしろ良くしてもらっていて。もはや感謝です
峰:私もそういう気持ちしかないです。文句をつけようみたいな気持ちは全然なかったですね、ありがとうございますって感じで。

紗倉:いい方向に行ったって感じですかね。
峰:うんうん。なんか、他人の作品のほうが気になるかもですね。好きな漫画とかが映画化されたときとかは「ちげーんだよ!こうじゃねーんだよ!」みたいな、結構うるさくて私(笑)。それこそ村上春樹のが映画化されたときとかも私文句しか言ってなかったし。
紗倉:ノルウェイの。
峰:そうそう。でも自分の作品の実写化だと、すごい!すばらし~!みたいな(笑)
紗倉:思い入れの強い作品だとどうしてもハードルは高くなっちゃいますよね。
峰:そう。なのに自分のだとすごくハードル低くなっちゃって。
紗倉:じゃあ、すごく友好的に進んだんですね。ドラマ化っていいですよね、やっぱり、毎週流れるから、本の知名度的なものとかも広まるじゃないですか。ドラマ化されたら急に増えたお仕事とかありました?
峰:ですね、「いま放送中の『アラサーちゃん』原作者の峰です」みたいな感じでテレビとかは増えましたね。

■◆二つの仕事を経験して

紗倉:お仕事って、事務所じゃなくてフリーでされてるんですか?
峰:テレビとかは事務所なんですけど、漫画とかは完全にフリーですね。
紗倉:そうなんですね。私は、もし今後AVを引退してフリーでやってくとしたらって考えると、右往左往しちゃうんだろうなって。業界に染まってると、一般社会のことがわからないじゃないですか。
峰:うんうん。
紗倉:だから、そういうフリーでやってくっていうのは、結構勇気あることなんじゃないかなって思ってて。

峰:私も最初は、仕事のメールとかどうすればいいんだろうって思って。検索してきちっとビジネス調メール作ってたんですけど、最近はそういうのじゃないほうがあっちも心開いてくれるなって思って、今のほうが、緩い感じでやってますね。
紗倉:女優さんのお仕事から経験されてて、今のお仕事の方が楽とかやりやすいとかありますか?

峰:今のほうが楽ですね!もともと向いてないな~と思っていて。紗倉さんは向いてます?

紗倉:私も全然、向いてないほうだと思うんですけど、唯一のルーティンワークというか、慣れもあってこなせてるみたいなところはあって。結構精神的に来ることってありませんでした?
峰:ありました!なんか撮影中に「自分なにやってるんだろう」って思っちゃうと「アレあれ?」ってよくわかんなくなって、どんどんテンション下がっちゃうので、なるべく何も考えないようにしようみたいな。
紗倉:わかります。撮影中の疑問みたいな・・・。一度考え始めるとキツイですよね
峰:「なんで私、こんなおっさんの金玉ナメてるの?」ってなっちゃう。一瞬で目が死んじゃう(笑)

紗倉:ナメてるときにキちゃいますか(笑)撮影の時、女優さんって結構ケアされるじゃないですか。
峰:うんうん。
紗倉:お姫様扱いってほどじゃなくても、絡み後にアフターケアでおまた拭いてくれたり、クチュクチュペッしなよ~とか言ってくれたり、アシスタントの方とかもいろいろ動いてくれて。それでも、AVに出ることに対して心苦しさみたいなのを感じることもあるんですけど、峰さんはいつから思うようになりました?

峰:私は結構、最初のうちから思ってましたね。男優さんとするのに違和感も感じていたし・・・。
紗倉:初めてのときって覚えてます?
峰:あ~、初めてのとき・・・?そうですね・・・(長い沈黙)
紗倉:私、結構忘れてるんですよ
峰:そう、私も今思い出そうとしてなんだっけなあって思って。一徹くんがいたことは覚えてるんだけど・・・。

紗倉:なんであんなに一徹さんってデビュー作にいるんですかね?わたしも最初、一徹さんでした。
峰:女ウケがいいからかな?女の人が安心しそうな感じするよね。わたしも黒いマッチョな人とかコワイなと思ってた中、一徹くんは眼鏡で普通の男の人っぽい感じだったので、安心感があった記憶はありますね。
紗倉:でも私、そのカットまるまる削られちゃったんですよね。
峰:そんなことあるんですか!?そんな、せっかく撮ったのに。
紗倉:せっかく撮ったのに、なんかテラフォーマーズに出てくるようなマッチョの男優さんみたいなのが使われて・・・差がすごいんですけど(笑)

■◆書く仕事を通して「ムラ」から「社会」へ

紗倉:やっぱり、この書く仕事して思ったのは、社会と繋がれるっていうか。AVの仕事してると、AVムラというか、すぐ噂も広まるし、小さい業界だし。常識とかも覆されてく感じがして。非常識だと思うことがあったり、逆にそんなところまで気遣ってくれなくていいのに、って思うところもあったり。ちょっとずつ社会の軸とズレていってるなって感じることも多くて。でも、書いてたり、普通の出版社の人とお仕事してると、なんか「普通」に戻れている話というか。AV業界では普通って思うようなことを話してても、「変わった経験されてきたんですね」「変わったお仕事ですね」とかいわれたり。そう言えばそうだ!って感じるような、普通の人と話してるっていう感覚が嬉しいですね。
峰:うんうん。
紗倉:ただ、〆切まわりではつらい時もあって。怒られないようにしようって思っててもやっぱり〆切を守れなくて・・・「AVの仕事もしてるから守れないんだ」って思われたくないし、それでも仕事でバタンキュー状態になったりとか、現場でもう無理だ~ってなったときは、ツラいなって感じますね。どっちもやらないといけないけど、やっぱり言い訳にはできないし。峰さんはどう思います?
峰:私はAVやってるときがやっぱり辛かったんで、いまはすごい人として尊重されてる!って感じで(笑)
紗倉:具体的にこれがツラいとかありました?AVに。
峰:「私、本当はこうじゃないのに」みたいなのが強くて。
紗倉:う~ん。隔離までじゃないけど、ちょっと孤独感というか寂しさみたいなの感じませんでした?
峰:どういう寂しさ?
紗倉:例えば、友だちと話したりするときも、みんなが普通の会話してるときに、最近起きたこと何って聞かれたら、「イラマチオで扁桃炎になった」とかしかないみたいな、ろくなネタがないみたいな。普通の女の子じゃなくなっちゃったな~みたいな寂しさがあって。

峰:遠くまで来ちゃったな~みたいな。昔も今も、AV女優だった人っていうくくりで、その後は女子あるある漫画を書いてる人ってくくりで質問をされて、っていうのは、やだっていうのはワガママなんだけど、ちょっと思うところはあるかな・・・。
紗倉:情報が多いのはいいことなんですけど、逆にその情報で、勝手にイメージが固定されちゃったりとか。AVに出てたからこの質問してもいいだろうみたいな、変な垣根のなさみたいな。そういうのはあるかもですね。『セクシー女優ちゃん』書いたときは、そういうの成仏してやった!みたいな?
峰:もう、もう書いてやった!って。
紗倉:何聞かれても、これ読んで!で済みますもんね。

■◆一旦リセット後は「AV女優自叙伝」を

峰:そう。でも最近は、AV女優時代の自伝的なものも書きたくって。
紗倉:読みたい!
峰:もうちょっと個人的な話とかを。
紗倉:たしかに、峰さん自身の体験談だけってやつはあんまりないですもんね。面白そう。峰さんの文章好きだから、ブログで書いてたような春樹の話とか総集編にして出してほしいです(笑)
峰:でも・・・最近春樹熱冷めちゃったんです。

紗倉:え~!そうなんですか?いつ頃冷めちゃったんですか?
峰:なんか新作とかも読んでなくて。レビュー読んだら、美少女となんかどうたらするの!?みたいな。これ以上春樹を嫌いになりたくない!と思って・・・。
紗倉:自ら距離を置いたんですね。そっかあ、しょぼーん。でも、今も連載で忙しいですもんね。
峰:ですね、結構連載だけで手一杯になっちゃってて。だから、他に今やりたいことって考えると、『アラサーちゃん』の連載が終わったら1~2年休みたいかも。それで、休んでるうちに、漫画描きたい!って気持ちを温めたい。いまのままずっと描いてると、ちょっと嫌いになりそうなんで(笑)
紗倉:どこか行きたいところとかあるんですか?休み中。
峰:ハワイかな(笑)
紗倉:いいですね。これでもかってぐらい休みを満喫する感じで。今は長期休みとかとられてるんですか?

峰:今は全然。前はちょっと休載してたんですけど。私がもう無理!ってなって。編集さんに、Amazonで練炭買いました・・・って言って。
紗倉:危ない!
峰:そしたら休載しましょうってなって。今も練炭コンロが家にあって、すごくジャマなんですよね。
紗倉:そんなに追い込まれてたんですね・・・。
峰:うーん。その時はずっとゲームとかしてましたね。紗倉さんは、いつAV引退しても仕事あると思うんですよ。
紗倉:え、そうですかねえ。
峰:うん!だから、いまAVを続けてるモチベーションって何なんだなろうって思って気になってて。結構みんな辞めちゃうじゃないですか。そんなに長くは続かない人が多い。

紗倉:やっぱり、峰さんとかはアラサーちゃん然り、作品として認められてるからこそ、お仕事として成り立ってると思うんですけど、私は作品の前に「現役でAV女優やってるから使ってあげる」みたいなのがあると思ってて。まだ作家として一人前じゃないなっていうのが自分のなかで大きくて、ちゃんと認められるようになるまでは、頑張りたいなと。東京オリンピックぐらいまでは、AV続けていられたら嬉しいなぁ・・・と思ってます(笑)
峰:区切り!(笑)
紗倉:でも最近、すごく腰の疲れを感じるようになってきて。
峰:痛い的な?
紗倉:あと、フェラしてるときも顎が外れそうになる時があって、危機を感じるんですけど、もう少し体が使えるなら、もうちょっとやっていきたいなって思ってます。
峰:私は今後、自叙伝以外なら、ストーリー漫画もいいなって思ってて。というのも、4コマなすごく大変ってことがわかったから・・・(笑)思いつつもストーリーとかは全然決まってないんですけど。でもハワイで1~2年休んだら、きっと『ONE PIECE』みたいなやつが思いつくかなって。だから、そこは特に心配はしてないです(笑)

■◆対談を終えて

紗倉:私、今日は結構緊張してて。失礼な質問とかしちゃったらどうしようって。
峰:私は、いままで紗倉さんが私を気にしてくれていたことを知らなくって。私の存在とか知らないって思ってたんでびっくりして。
紗倉:もともとAV女優を題材に小説を書く前に『アラサーちゃん』がバク売れしてて、自分がもし小説で書くとしたら、既に成功している人がいるからこそ、自分の表現ってなんだろう?って思うところがあって、そういうときに峰さんの考え方とか知りたくて、Twitterとかブログを見たりしていて、で、ブログでスクールカーストで下の方にいる村上春樹の話で好きになって。
峰:ああ、クラスメートの春樹と私の恋の妄想、みたいな。

紗倉:それです。それで、峰さんも春樹好きなんだ!と思って、そこからは純粋にファンとして読むようになりました。
峰:ほんと、すごく光栄!私なんか、この前一度お会いしたときとか、「あの紗倉まなと喋ったぜ!」って彼氏に自慢しちゃったもん。
紗倉:そうなんですか!?色々質問して、愚問とか思われなくて良かったです。
峰:なんで!(笑)それは自己評価が低いからなのか、私が愚問とかいいそうな人だと思われてるのか・・・(笑)
紗倉:なんか、すごくクレバーな方だから、鋭いし、いろんなことに気づかれる感性豊かな方だろうから、アラが見えちゃうかもって(笑)

峰:確かに人の粗を探すような漫画を書いてるんですけど(笑)私自身も「峰なゆかってあんな漫画書いてるのにアラばっかりだな」って思われたらどうしよう!って自分でも思ってて(笑)
紗倉:でもなんか、いいギャップというか、お会いしてじっくりお話して、安心しました。
峰:よかった~。
紗倉:今日はありがとうございました!

(ハウコレ編集部)

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