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パリの18世紀サロン風の店で味わう、フランス伝統料理。

  • 2017.8.9
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パリでは昨今、あらためてクラシックなフレンチが求められている。ルーブル美術館やパレ・ロワイヤルからも近い、パリらしいサロン風の店「シェ・ラ・ヴェイユ」では、みなに愛されるフランス伝統料理をいただける。

クラシックとモダンが共存した2階のフロア。年配のカップルから、ビジネスマン、若者と客層は幅広いが、共通点はパリ中を食べ歩いているグルマンたちということ。

その昔は前菜がカウンターに並び、著名人が数多く訪れたビストロ、シェ・ラ・ヴィエイユ・アドリエンヌ。同店を、数々の人気店を打ち出してきたシェフ、ダニエル・ローズが買い取りリニューアルオープン。年季の入った上階の住人と共用の階段を上ると、パリらしい光と影を感じる18席のサロンに着く。レ・アールに中央市場があった時代を思い起こさせる、仔牛頭肉の前菜や、トリッパの煮込みなどの内臓料理、ニシンとポテトのオイル漬け、老若男女問わずみなから愛される仔牛のシチューといった伝統料理がメニューに揃う。いまの時代に即した小ポーションで供されるのも人気の理由で、オープンから5カ月ですでに予約困難! 予約を取らない1階のカウンター席には、グラスワインとひと皿だけをさくっと楽しむ常連客も。持ち帰りも可能な鶏出汁のブイヨンスープも看板メニューのひとつだ。

不動の人気を誇る仔牛のシチューは、アプリコットとアーモンドを散らしたピラフがおとも。「La Blanquette de la Vieille」20ユーロ。骨を抜いた仔牛の頭肉も、グルマンたちが目を輝かせる一品。カリッと焼き上げた肉に、茹でたジャガイモ、ビネガーの利いたラビゴットソースをたっぷり合わせて。ゼラチン質の多いこの皿も、控えめなポーションで出してくれるのがうれしい。「Têtede Veau Ravigote」9ユーロ

少し苦味のある葉野菜フリゼに、燻製香が食欲をそそるモルトーソーセージとクルトンを合わせたサラダ「Morteau Frisée」8ユーロ

エシャロット、ニンジン、パセリと合わせたレンズ豆に、口溶け感のよいフォアグラのテリーヌをのせて「Lentilles FoieGras」13ユーロ

肉の旨味がぎゅっと詰まった鴨肉のテリーヌ。添えてあるのはタマネギのコンフィとホースラディッシュ。「Terrinede Canard Adrienne」11ユーロ。クラシック系と自然派、全70種ほど揃えたワインはグラスで5ユーロから用意する。

画像キャプション昔からの外観はそのままに。ルーヴル美術館やパレ・ロワイヤルからも近い便利な立地だ。

 

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