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宇宙観を表現した本坊庭園は必見・京都五山のひとつ「東福寺」の絶景を味わう

  • 2017.8.2
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京都の街を古くから見守ってきた禅宗の「東福寺」

京都市東山区にある「東福寺」。本尊は釈迦如来で、開基は鎌倉時代前期の公卿・九条道家、臨済宗の僧・円爾(えんに)によって開山されたお寺です。最初は天台・真言・禅の兼学の堂塔を完備したものの、相次ぐ火災で焼失した後、京都五山の第4位の禅寺として中世、近世を通じて栄えました。
明治時代にその規模は縮小されましたが、現在も25か寺の塔頭を有する大寺院です。境内にある通天橋と開山堂、そして東福寺本坊庭園は通年拝観できます。

峡谷に架かる美しい「通天橋」で日本の四季を感じて

東福寺境内の、ちょうど中央に位置する「通天橋」。1380年(天授6年)に谷を渡る労苦から僧を救うために、臨済宗の禅僧・春屋妙葩(しゅんおくみょうは)が架けた橋であるといわれています。
本堂と開山堂とを結ぶ橋廊で、渓谷・洗玉澗の水のせせらぎが聴こえ、橋の両側に豊かな自然を感じることができる人気スポットです。鮮やかなもみじが色付く秋の特別公開期間中は、美しい風景をひと目見たい観光客が多く訪れます。

必ず訪ねたい・宇宙観を表現した「本坊庭園」の魅力

2014年に国指定名勝に登録された、東福寺本坊庭園。広大な方丈を囲む東西南北の位置に4つの庭が配されているため、当初は東福寺方丈八相の庭という名称でした。禅宗の方丈には昔から数多くの名園が残されてきていますが、方丈の四周に庭園を配置させているものは東福寺本坊庭園のみ。
作庭家の重森三玲によって、1939年(昭和14年)に作られました。質実剛健な風格を基調として、現代芸術の抽象的構成をも取り入れた、禅宗庭園に仕上がっています。小市松の庭園(北庭)や円柱で作った北斗七星(東庭)など、世界からも注目される庭園です。
東福寺はJR奈良線・京阪本線の東福寺駅から徒歩10分ほどのところにあります。1年を通してさまざまな風景が見られますが、特にもみじが織り成す景色は絶景です。静かな美しさを実感しに、ぜひ一度訪ねてみてはいかがでしょうか。

スポット情報

・スポット名:東福寺
・住所:京都府京都市東山区本町15−778
・電話番号:075-561-0087

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