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窪田正孝「僕もそれに応えなければいけないな」役者魂や異性について語る!

  • 2017.7.26
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最新映画『東京喰種トウキョウグール』の主演・窪田正孝さんに映画の魅力と役を演じるにあたっての想い、共演者との撮影エピソードについてお話を聞きました。どんな人物にもなり切ることから〝カメレオン俳優〟とも呼ばれている窪田さんが、この度挑戦するのは、人を喰う怪物役。人気漫画を原作としたこの役に、作品に、果たしてどう挑んだのか、その役者魂に迫ります。

熱烈オファーしたのは原作者である漫画家の石田スイさん

直々にオファーをいただき、恐縮しました。本作はみなさんに愛されている作品だったこともあり、 最初は覚悟が必要だな、 と思いました。

作品に見えるメッセージとは?

原作を読んでいるうちに、何らかの主張が見え隠れしているのを感じて......。喰種の目線になってみると余計に、 世の中の不条理とか、人間って何なのかを訴えているように見えました。そういう、生きる上での生々しさをリアルに描いている点が、僕がこの作品の好きなところ。だから映画版はもちろん、エンターテイメントとして観ていただきたいですが、そんなメッセージがあるっていうことも伝えていきたいですね。

カネキを演じてこれから大事にしていきたいと思ったことは?

原作は最新刊まで読みましたが、アクションや描写を含めて、カネキの像はどんどんカッコよくなっていくんです。でも、本当は、物語の最初に出てくるような力のない内気な姿こそが本来のカネキであって、ときには、弱さやずるさが見えたりもする。たとえば、自分はこれだけしています、 やっています、 という主張って、何かの見返りを求めての上であり、ずるさ。表面的にはいい人だけど、裏にはそういう部分や人にはわかりにくい闇を持っていて、どんなにカッコよくなっていこうが、ベースにはそういう人間性がある、というところを大事にしていきたいと思いました。

カネキを演じるにあたって意識したことは?

カネキが喰種になって裏の顔や本性を出せるようになり、唯一、人間と喰種の2つの世界で生きられる存在になる。そんな中で様々な答えを見つけようとするんですが、まだ人格のできていない青年ゆえの危うさから生まれる戸惑いや、葛藤を繰り返す部分はやりがいになりました。見せ方としては、極力、その存在は主張せず、カメラが引いたときにカネキがどこにいるのかわからないぐらいが、カネキっぽいのかなとも思ったので、 そういうことも意識しました。

共演者はどんな方たち?

トーカちゃん(清水富美加)は現場でいつも気さくで、 みんなのお姉ちゃんのようだったし、ヒナミちゃん(桜田ひより)とよく一緒にいるところを見かけていたので、物語と重なって自然でした。リゼさんは、口に血ノリをつけながら爆笑してたりして、さすがだなって(笑) 。亜門くん(鈴木伸之)は結構ストイックなところがあって、現場でも端っこで、クインケという武器をブンブン振り回して練習していたんですが、バキバキ2〜3本は折っちゃってて(笑) 。それぐらい気合いが入っているのがわかったので、僕もそれに応えなければいけないな、と気が引き締まりましたね。

カネキと自分の似ている部分は?

友達がいないところと、孤独が好きなところかな(笑) 。友達と呼べる人は、僕も少なくて、かといって広く人脈を広げようとも思っていないんです。出会うべき人と出会って、形成されていけばいいのかな、と思っています。だけど僕が実際に喰種になったら、カネキとは違って隠し通さずに、唐沢(寿明)さんあたりに言っちゃうと思います。あっ、カグネ(喰種の武器の一つ)出ちゃった!って(笑)。それから、本当に骨折が半日で治るのかどうかとか、いろんなころを確かめてみたいですね。

女性を魅力的だと感じる部分は?

女性は基本的に男性よりも、精神年齢が数段上だなっていつも思っています。特に同世代の女性となると、芯も強くて度胸もある。もしかしたら若い頃は尖っていた時期もあったのかもしれませんが、それが丸みを帯びてやわらかくなって、懐が深くなっていったのかもしれません。すごく魅力的だと思います。こうなると、男性が女性に勝てるのはもう、力だけなんじゃないかな(笑)。どんな世界にも才能のある女性がいて活躍してますもんね。

あまり女性とは接しない?

家族には女性はずっと母しかいなかったんです。家族旅行に行っても、女湯に行くのは母だけで、あとは男湯で男4人でギャーギャーやってて。だから小中学校とか、女子と話なんてできなかったけど、女兄弟がいるやつは、自然に女子と会話してて、そういうのを見ると差を感じていましたね。何でしょうね、あの才能は。今は周りに、女優さんもいるしマネージャーも女性だし、接する機会が増えてきたので、だいぶ慣れましたけど。

撮影で大変だったことは?

見えないカネキがリゼに噛みつかれるシーンは、夏場の公園で撮ったんです。 デートをしていたら突然、リゼが喰種の姿を現し、逃げ回るというシーンなんですが、じつは蚊、ハエ、ゴキブリ、ゲジゲジなど虫がたくさんいて!僕は虫がダメなんで、リゼももちろん怖いんだけど、さらに虫からも逃げ回らなければいけなくて。現場って生物だなって思いました(笑) 。

車でよく聴く音楽は?

車の中で聴く音楽?よくぞ聞いてくれました!今、Aimerさんが大好き。彼女の声って儚いんだけど力強くて、初めて聴いた瞬間に声に惚れてしまいました。

今ハマっていることは?

僕すごく甘党で、これ誰にも共感してもらえないんですが、いまだにたまごボーロを牛乳と一緒に食べるのが大好き。じつは今更ながら海外ドラマの『24』にハマってて、今朝も見てきたんですが、大人買いしてあったたまごボーロを食べながら、ジャック・バウアー!って叫んできました(笑)

映画『東京喰種トウキョウグール』

監督:萩原健太郎
原作:石田スイ『東京喰種トーキョーグール』(集英社『週刊ヤングジャンプ』連載)
出演:窪田正孝、清水富美加、鈴木伸之、桜田ひより、蒼井優、大泉洋他
配給:松竹2017年7月29日(土)より全国ロードショー

人の姿をしながらも人を喰らう怪物、喰種。水とコーヒー以外で摂取できるのは“人体”のみという、不気味な怪物たちが暮らす東京で、同じように暮らすさえないごく普通の大学生、カネキ。ある日事故にあったカネキが、喰種であるリゼの臓器を移植されたことで、半喰種となってしまう。そうして人間と喰種の2つの世界を行き来するカネキは、様々な戦いに巻き込まれていく。

撮影/大靍円 スタイリング/菊池陽之介 ヘアメイク/糟谷美紀 取材・一部文/若山あや

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