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アートな女子旅 vol.1 小淵沢(前編)

  • 2017.6.27
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梅雨も間近に迫った6月上旬。

 

数日前まで雨だった予報は直前になってスライドし、見事晴れに変わった。

 

久々に取得した有休に心が躍り、すっかり夏めいた格好に身を包んだ私は、朝から山梨・小淵沢へ向かう特急電車に揺られていた。

 

個人的に山梨は、首都圏から日帰りでも足を運べるアクセスの良さもあり、甲府の「山梨県立美術館」、湖畔に点在する「河口湖美術館」「河口湖 木の花美術館」、明治期の白樺派が夢見た「清春芸術村」など、これまで幾度となくアート目当てに足を運んできた場所だ。

 

そんななか未訪のままだったのが、八ヶ岳連峰の自然に囲まれたリゾート地・小淵沢。
このエリアは、雄大な自然や名水を活かした観光施設はもちろん、アートスポットも多く点在する。

 

 

 

 

新宿から特急で約2時間。
電車は、山梨県最西端の駅・小淵沢駅へ到着した。

 

こぶりな佇まいにほっこりする駅舎だが、今年7月には新駅舎が誕生する。あと1か月遅ければ完成した駅舎を拝めたと思うと少々残念だが、旧駅舎を最後に利用できたと考えると、なんだか急に得した気分にもなった。

 

駅舎を出たらタクシーを拾い、まず向かったのは、”オトナ女子”にはうってつけの場所だ。

 

 

\名水を育む森で、ちょっとオトナの工場見学/
サントリー白州蒸溜所

 

 

南アルプスの麓、小淵沢駅からほど近い白州エリアの自慢は雄大な自然—とりわけ綺麗な”水”である。

 

 

 

 

 

駅から車で10分ほど(3月下旬~12月は土日祝限定無料シャトルバス有り)の距離にあるこの蒸溜所では、名水を最大限に活かした同社のシングルモルトウイスキー「白州」の蒸溜所見学ができる(入場および各種ツアーは全て予約制)。

 

タクシーを降りると、気持ちの良い風が吹いた。都心より、幾分か涼しい。
空が広く、視界のひらけた風景に身を置くと、旅に来たのだという気分がにわかに高まる。

 

 

●世界的にも珍しい、森の中の蒸溜所●

 

 

この「サントリー白州蒸溜所」の敷地は、併設する「サントリー天然水 南アルプス白州工場」と併せ約82万㎡と広大で、そのほとんどが豊かな森に覆われている。

 

受付を済ませ、蒸溜所見学ツアーの集合場所「ウイスキー博物館」へ向かう道中も、とにかく新緑が清々しい。

 

 

 

 

 

印象派の画家 ピサロの作品にでも描かれていそうな、小道にくっきりと落ちる木々の影、葉の間から差し込む陽光の美しさ。この穏やかな陽射しが絶えず降り注ぎ続けるようにさえ思える永遠性。

 

気付けばどこからか鳥の鳴き声(敷地内には散策可能なバードサンクチュアリもある)も聞こえ、それらひとつひとつに心が洗われていく。

 

 

 

●いざ、ガイドツアーへ!●

 

 

 

 

…さて、ここで先に恥を忍んで申し上げると、私はめっぽうお酒が弱い。

 

一滴も飲めない、というほどではないが、お店で甘いカクテルを一杯飲めば十分で、ビールも飲めない。いわんやウイスキーをや、である。

同行者もウイスキーはあまり詳しくないというので、今回は「これを機にウイスキーを知ろう!」という、いわばウイスキーデビュー的な気持ちでツアーに参加。熱意はもう人一倍だ。

 

ガイドさんの説明を聞きながら、まずはウイスキーの原料から、「仕込」「発酵」「蒸溜」「熟成・貯蔵」と、その製造工程を追っていく(全て写真撮影可なのも嬉しい…!)。

 

 

 

 

 

「シングルモルトウイスキーとは?」という初歩の初歩から始まるため、初心者の私にも非常に易しい。また気軽にガイドさんに質問できるので、お酒に詳しい方でも十分に知的好奇心を満たし、新たな発見や知識を得ることができるだろう。

 

なにより、実際に工場に足を踏み入れないと実感できないことが多数ある。なかでも印象的だったのが”香り”だ。

 

原料となる麦芽(モルト)そのものの香りや、発酵工程の施設に充満する甘酒のような優しい香り、木樽で熟成する貯蔵庫での、それだけで酔ってしまいそうな濃厚な香りなど、様々な”香り”を体感できる。 

 

同時に、”温度”も工程ごとに変化し、生暖かいかと思えばひんやりした空気に包まれたりと、まさにウイスキーを全身で知り、学べる空間。

 

 

 

 

麦汁がふつふつと発酵する様子や、上図のように熟成中の木樽がびっしりと並ぶ貯蔵庫の眺めも圧巻。同社では木樽も一部自社製造しているというから、更に驚きだ。

 

 

こちらは4年熟成と12年熟成の樽の中身。

 

 

 

 

ウイスキーが熟成中に木樽から少しずつ沁み出し蒸発し、なんと年間平均2~3%も量が減っていくのだそう!

 

減った分は”天使の分け前”と呼ぶらしく、ちょっと可愛らしい…なんて思ってしまうが、30~40年もののウイスキーともなれば、残る中身はわずか。冷静に考えて、天使の口にした量は最早”分け前”どころの騒ぎではない。ウン十年もののウイスキーが高価なのも納得だ。

 

…そんなツアーの最後に待っているのは試飲タイム!
普段口にできない希少なモルト原酒から、製品となる「白州」まで、味と香りを比べることができる。

 

 

 

 

最後にはガイドさんに氷の入れ方や混ぜ方、ミントの香りの立たせ方などを教わりながらハイボールを作って乾杯!

 

 

 

 

 

 

 

 

(”美味しい作り方”はぜひともガイドツアーに参加してレクチャーを受けて頂きたい!)

 

アラサーながら、ほぼ人生初ハイボールだった私だが、「白州」は後味がすっきり爽やかで飲みやすい。製造工程を観てきたものだから、ちょっとした愛着さえ抱いてしまった。
なんとも良いウイスキーデビューを飾ることができた気がする。

 

試飲を終えたらお土産を探しにショップ「イン・ザ・バレル」へ。

 

 

 

 

 

同社の製品ラインナップはもちろん、グラスとお酒のギフトセットや、樽としての役目を終えた木材で作られたグッズも、自社で製樽工場をもっている同社ならでは。

 

アート的視点で思わず手に取ったのは、ウイスキーの製造工程が順に包装紙に描かれたチョコレート!いや~可愛い。これはもう、パケ買い必至ではなかろうか。

 

 

 

 

 

…ちなみに、お酒がまったく飲めないという方や、お子様連れの方もご安心あれ。

 

こちらの施設には「サントリー天然水 南アルプス白州工場」も併設。同社の「南アルプスの天然水」シリーズの工場見学ガイドツアー(試飲付き)もあるので、ぜひそちらもチェックして頂きたい。

 

そうして、遅ればせながらウイスキーデビューを果たし”オトナ女子旅”を実感したところで、いざ次のスポットへ。

 

そちらは誰もが童心に帰ることのできる場所。オトナになったり子供になったり、女子の心の変動は忙しい。

 

 

\オトナになった「今こそ」楽しめるフェアリーテールの世界/
小淵沢絵本美術館

 

 

タクシーの窓からくっきり見える美しい山について、「あれが八ヶ岳かな」「いや、南アルプスじゃない?」という論議を交わしている間に到着した次の目的地。
(論議はタクシーの運転手さんに「ありゃ富士山だよ」とつっこまれあっさり解決)

 

 

 

 

一面に広がる原っぱ(そう、”空き地”でも”畑”でもない、いかにも絵本に出てきそうな”原っぱ”という名詞がまさにしっくりくる)と、その先で堂々たる存在感を放つ富士を眼前に据えて、木立の合間に佇むのが小淵沢絵本美術館だ。

 

…もう、この外観とロケーションは、ずるい。
存在自体が絵本。漂う空気はまさにフェアリーテール。

 

 

 

 

 

 

 

木々の間を進むアプローチ、お洒落な三角屋根のお家、ひょっこりとのぞく看板とポスト …。全てが絵本のなかで展開しているようなどこか懐かしい世界観に、心は一瞬にして童心に帰る。

 

 

 

 

あえて”お家”と表現したのは、この温かくほっこりした佇まいと、同館がご家族で営まれているところに起因する。入館すると柔らかな笑顔で迎えてくださったのは、望月さん姉妹(同館オーナーのご息女)だ。

 

●展示●

 

東京で洋書、絵本関連のお仕事をされていたオーナー・望月さんが、この地に美術館をオープンしたのは1993年のこと。

 

展示は英絵本作家ケイト・グリーナウェイの作品をはじめとする、イギリス・アメリカ・ドイツ・東欧などの、欧米の絵本・原画が中心。ロングセラーの絵本も多く、子供の頃に好きだった絵本と再会できることもあるだろう。

 

外観や庭、内装、絵本やポストカードを扱うショップ(下図)も合わせて、絵本の世界をじっくり堪能できる美術館だ。

 

 

 

 

風や木々のそよぐ音、鳥の鳴き声、自分がパタリパタリとスリッパで館内を歩く音しか聞こえないほど、静かで、穏やかな空間。日々の暮らしの喧騒を、ずっとどこか遠いところに置いてきたかのような気分になり、童話の世界にごく自然に身体が溶け入っていく。

 

現在は1階にて、アメリカの絵本作家「ターシャ・テューダー」の展示が行われていた。

 

 

 

 

「スローライフの母」とも呼ばれ、2015年に生誕100年を迎えたターシャは、絵本・人形作家でもあり、園芸家でもあった。

 

絵本作家として活躍しながら56歳でバーモント州の山奥に移住し農家を建て、1800年代風の自給自足生活を始めた彼女。

 

2008年に92歳で亡くなるまで、育てた花々と自然に囲まれ、子供たちに絵本を描きながらナチュラルに生きたさまは日本でも注目を集め、絵本作品のみならず、ガーデニング本、名言集なども多数出版され人気を博した(今年4月にはドキュメンタリー『ターシャ・テューダー 静かな水の物語』も公開)。

 

展示では、ウェルシュ・コーギー犬が主人公の代表作『コーギービル』シリーズをはじめとする、ターシャの愛に溢れた絵本が並ぶ。

 

 

 

 

 

ページをめくるたびに、登場する動物の愛らしさや素朴な風景、ハロウィンなどアメリカの古くからの慣習・行事の様子にわくわくしたり、ほっこりしたり。

 

壁にはターシャの庭や家での写真が多数展示され、モノに頼らない「豊かさ」に満ちた生活ぶりが窺える。

 

ふと、彼女が自然のなかでボートを漕ぐ写真を見たとき、フランスの画家/収集家 ギュスターヴ・カイユボットの作品 『イエール川のカヌー』 (1877年、ナショナル・ギャラリー蔵)、『ボート漕ぎ』(1877年、ミルウォーキー美術館蔵)が頭に浮かんだ。
なるほど印象派画家/収集家である彼が活躍したのは19世紀。まさにターシャが目指した生活は、国は違えどその時代のリアルだったのだろう。

 

2階の東欧の絵本・原画の展示は、またテイストがガラリと変わる。

 

 

 

 

寒色の多い抑制的な色彩に、少し不気味で不穏な空気が漂ったりと、なかなか他で目にしないものも多い。コアなファンから根強い人気があるというのも頷ける。

 

 

1階に戻り、富士山の見えるテラスに出る。ここにもまた童話のような椅子や木漏れ日が。

 

 

 

 

ざぁっと抜けていく風と木々のそよぎのなかに無防備に身を置くと、心が軽くなる気がした。

 

●オトナにおすすめの絵本●

 

入館料 600円に含まれたドリンクを頂きながら、望月さんに「オトナにおすすめの絵本」を伺った。

 

たとえば、誰もが知る『ブレーメンの音楽隊』は、定番だからこそあらゆる国や作家の手により出版されている。ゆえに、絵の趣きも物語の雰囲気も、本によりまったく違って見える。それに注目して読み比べるのも楽しい。

 

『ラストリゾート』(作:パトリック・ルイス、絵:ロベルト・インノチェンティ、訳:青山 南、2009年)はオトナになって読むからこそ、ストーリーを追うだけでなく、絵の純粋な美しさ、構成や細部へのこだわりに気付かされる

 

そのほか、『木のうた』(作・絵:イエラ・マリ、1977年)は、画中に作者がこっそり「隠し絵」的な遊び心を潜ませている。主軸のストーリー以外のところに、気付いた人だけの特権があるのもまた面白い。

 

近年ではこうして「オトナが絵本を楽しむ」ということが日本以外にも広まりつつあり、台湾や韓国など、アジア圏の来館者も増えてきているという。

 

――「童心に帰る」というのは、「オトナになった今だからこそ」できること。いろんな経験をして、いろんな感情を知り悩んできたからこそ、絵本のページをめくる中で新たに感じることがある。

 

…個人的に、この旅のあと、最寄りの書店で子供の頃好きだった絵本を探した。

 

ぱらぱらとページをめくると、「あぁ、そう、このシーン!」と記憶とばっちり合致する場面もあれば、どこかで記憶が改ざんされていて「こんなだったっけ…?」と首をかしげるページもあり、更には物語の根幹をゆるがす重要な場面であるにも関わらずまったく記憶に残っていない箇所さえある。

 

逆に、いま改めて読むと心に刺さるフレーズや絵の細部の筆致、見せ方や構成の巧みさなど、幼い頃とは異なる箇所にハッとする自分もいて、「これが、大人になるということなのか」と漠然と思った。

 

かと思えば、当時夢中になったシーンに再びきゅんとしたりわくわくしたりする自分も健在。年月を経ても変わらない感性があったことに、どこかほっとしたりもする。

 

こうして改めて「絵本そのもの」そして「絵本と自分」の関係性を客観視できるのも、「大人になる」ということなのだろう。

 

ちょうど知人の1歳になる息子さんへのプレゼントを探していたこともあり、その絵本を贈ることに決めた。
自分がかつて夢中になった世界を、誰かと共有したり、語り継いでもらうことも大きな楽しみなのかもしれない。

 

小淵沢絵本美術館を訪れて、そんなことも考えられるようになった。

 

 

 

帰り際、望月さん姉妹が手作りの繭玉の作品を見せてくださった。

 

 

 

 

絵本の世界を柔らかく再現した「繭玉アート」(ショップで販売あり)には、ご姉妹の柔らかな人柄が反映されていた。

 

併せて同館のゆったりした空気感にあたたかな気持ちになり、ついつい長居してしまう。

 

そのうちに夕刻が近づき、そろそろ本日の宿へ向かった。

 

 

\オトナのごほうび滞在、自然に恵まれたワインリゾート/星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳

 

 

八ヶ岳連邦と南アルプスを望む広大な森に、ひょっこり現れるコンクリートタワー。
逆円錐型の建物のふもとに足を踏み入れれば、目の前に広がるのは欧州に来たのかと見紛う街並み。

 

 

 

 

あらゆるショップやレストラン、カフェ、プール、スパ、ワインハウス、アクティビティが揃う同ホテル。気軽に日帰り利用ができる施設が多いのも嬉しい。

 

GWも過ぎ、祝日のない6月に心折れそうになっていた私も、自分へのご褒美滞在。

 

3か月間の改装工事休館を経て今年4月22日にリニューアルオープンしたばかりの「星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳」に宿泊した。

 

●建物自体がアート!●

 

ミラノ出身の建築界の巨匠 マリオ・ベリーニが「訪れる人々が地上のどこよりも安らげる空間を」と手掛けた建物は、八ヶ岳の自然にすっと馴染みながらも、確かな存在感を湛えている。

 

 

 

 

私が訪れた時期はちょうど「花咲くリゾナーレ」(開催期間:2017年4月29日〜6月30日)が開催されており、壁面やストリートが色とりどりの花々で覆われていた。

 

建物に伸びた緑の蔦は「八ヶ岳マルシェ」(開催期間:2017年7月15日〜8月31日)の開催される夏にはより青々と輝くことだろうし、秋にはハロウィン、冬にはクリスマスのイルミネーションが施される。
そういった、どんな装飾にも馴染む個性的ながらプレーンな建築は、それ自体がれっきとしたアート!

 

この通りは1階部分はこのあとご紹介するように様々な店舗であるが、2、3階部分は客室となっている。ニューヨーク近代美術館にも作品が所蔵されているベリーニの建築を体感し宿泊までできるとは、極上のアート体験ではなかろうか。

 

●日帰り利用可のショッピングストリート●

 

女子はいくつになったって買い物が好きだ。
それが、お洒落な街ならなおさら、欲をいえば美味しいものも食べられたりするともっと嬉しい。

 

そんな思いを満たすショッピングストリート「ピーマン通り」が、早速私たちを迎えてくれる。

 

 

 

 

 

 

お洒落なワゴンが出ていたり、カフェがガーデンパラソルを広げていたり…

 

地元のスイーツを頂けるカフェやパン屋に始まり、本格的なレストランから蕎麦処、雑貨屋、花屋など、今年4月に新たに4店を加え、計19店が軒を連ねる。

 

 

 

 

 

 

散策しながら、新店舗のジェラート屋「PICCO GELATERIA」にて、毎日店頭で作られる新鮮なジェラートを頂くことに。

 

旅先のテンションで気が大きくなっていたせいか、5種類の味を選べる「クインティブル」を豪快に注文。

 

 

 

 

 

パステルカラーの彩りがあまりに可愛くて、最早食べる前から満足…!
外のテラス席で写真を撮ると、それはもう、可愛い。これはインスタ映えしないはずがない。

 

お味はどれも濃厚で美味ながら後味はすっきり。おかげで、普段少食めな私たちでもどんどん食べすすめられた。

 

●五感で楽しむワインリゾート●

 

一大ワイン産地である山梨・長野エリアに位置する同ホテルは、葡萄畑の景色や醸造所見学、ワインボトルを利用したアート体験など、ワインを味や香りだけでなく五感で楽しめる「ワインリゾート」というテーマを掲げている。まさにオトナ女子にもってこいの場所だ。

 

✔️気軽にワインテイスティング

 

施設内の「Books&Cafe」の奥に位置する「YATSUGATAKE Wine House」には山梨・長野エリアのワイン24種類から、専用のカードを利用しドリンクバーのように自分で飲みたい銘柄・量をグラスに注いでテイスティングできるコーナーがある。

 

 

 

 

25ml 150円〜ととってもお得なので、沢山の種類を試す事ができる。
飲みやすそうなワインを教えて頂いて私も早速!

 

 

 

 

もちろん気に入ったワインがあれば購入でき、施設内7つのレストランに無料で持ち込みをすることも可能だ。(メインダイニング「OTTO SETTE」を除く) また、客室ではカラフェでテイクアウトする「VINO BOX」で、ゆったりとワインを味わうことも可能だ。

 

 

✔️ワインアート体験

 

 

「アートな女子旅」的に見逃せなかったのが、各種クラフト体験。
自然のなかで子供から大人まで楽しめるアクティビティも豊富だが、ここでは「ワインリゾート」らしくワインボトルを利用したランプ作り体験をピックアップ。

 

 

 

 

ボトルと組み合わせるガラスだけでもこれだけの種類が…!

 

 

 

 

彩りやサイズのバランス、配置を考えるだけでもあっという間に時間が過ぎる。直感でぱぱっと組み合わせる方もいれば、滞在中かなりの時間をかけて試行錯誤される方もいらっしゃるとのこと。

 

出来上がりにはやはり作り手の個性が如実に反映され、明かりを灯す前と後とでも雰囲気が変わる。周囲に映る幻想的な影までアーティスティック!

 

 

 

 

 

✔️インテリアまでワインカラー♡

 

 

チェックインを済ませ、案内された客室の扉を開ける、最もわくわくする瞬間。
ドアを開けて目に飛び込んだのは、メゾネットタイプの開放感抜群の部屋…というだけなく、床や壁、ファブリック類まで見事に統一されたワインカラーのインテリア!

 

 

 

 

 

 

 

スツールがワインのコルクをイメージしたものだったり、壁に八ヶ岳の山々の風景とその名称がワインカラーで描かれているのも斬新で面白い。

 

 

 

 

その他ワイン用葡萄を使用したスパトリートメントなどもあり、滞在をワインづくしで楽しめる工夫が満載だ。

 

 

\まだまだここから!/
女子旅の夜

 

 

 

買い物やワインテイスティング、プールを満喫したら、夜に待っているのはご褒美ディナー。
メインダイニング「OTTO SETTE」でいただく旬の食材で構成された独創的なイタリアンのコースは、味はもちろん目にも美しく、ワインとの相性も抜群だ。

 

 

 

 

 

 

八ヶ岳の自然をイメージした前菜や、鮮やかな虹鱒の色、玉手箱のように煙のなかから現れるメインのお肉料理など、食にも「アート」を感じるひととき。

 

 

 

 

「もくもく湯」でお風呂も済ませ部屋に戻ると、昼間に「サントリー白州蒸溜所」で購入したおつまみを早速広げながら、夜な夜な持参したカードゲーム(これがなかなか白熱)や女子トークにも花が咲いた。

 

翌日は小淵沢エリアの美術館2つを巡る予定だったが、どちらもまた全く赴きの異なる美術館で、新たなアートとの出会いに期待が高まる。

 

同時に八ヶ岳の夜は星が綺麗で、日常の喧騒を離れた風景にどこかほっとする。

 

そんな自然の安心感も手伝ってか、ひとしきり女子トークで盛り上がったあと布団に入ると、私はあっという間に深い眠りに落ちた。

 

 

「アートな女子旅 vol.1 小淵沢(後編)」に続く ▷▷▷

 

 

 

写真 ・ 文 : haushinka

 

 

 

施設情報

 

【サントリー白州蒸溜所・天然水 南アルプス工場】
住所:〒408-0316 山梨県北杜市白州町鳥原2913-1
電話番号:0551-35-2211(受付時間 9:30~16:30)
営業時間:9:30~16:30(最終入場16:00) ※入場・ツアー参加ともに予約制
休業日:年末年始・工場休業日(臨時休業あり)
入場料:場内見学無料(予約制)、その他各種ガイドツアー料金は公式サイト参照
アクセス:JR中央線「小淵沢」駅より
○無料シャトルバス(3月下旬~12月土日祝のみ※)で約15分
※2017年5月3日(水・祝)~5月7日(日)、7月15日(土)~8月31日(木)は毎日運行
○タクシーで約10分
中央自動車道「小淵沢」ICより車で約15分
URL:http://www.suntory.co.jp/factory/hakushu/?ke=hd

 

【小淵沢絵本美術館】
住所:〒408-0041 山梨県北杜市小淵沢町上笹尾3331-441
電話番号:0551-36-5717
開館時間:10:00~17:00(夏期:9:30~18:00)
休館日:毎水躍日(但し、祝日と重なる場合は開館) ※夏期(7月、8月、9月)は無休
入館料:600円(飲み物サービス付)
アクセス:JR「小淵沢」駅下車 徒歩30分もしくはタクシー5分(バスはありません)
中央自動車道「小淵沢」ICより車で5分(駐車場 15台)
URL:http://www.h6.dion.ne.jp/~littmoon/ehon.htm

【星野リゾート リゾナーレ八ヶ岳】
住所:〒408-0044 山梨県北杜市小淵沢町129-1
電話番号:電話番号0570-073-055(リゾナーレ予約センター 9:00~20:00)
アクセス:JR「小淵沢」駅から無料シャトルバスで約5分
中央自動車道「小淵沢」ICから車で約5分
客室数:172室、チェックイン 15:00〜/チェックアウト 〜12:00
宿泊料金:2名利用 1名 25,800円〜(消費材・サービス料込み)
URL:http://risonare.com/yatsugatake/  【haushinkaの他の記事はこちら!!】
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