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車規制にプラスチック袋禁止!パリジェンヌも取り組む“エシカルな選択”

  • 2017.6.22
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最近ではすっかり定着した“エシカルファッション”という言葉。地球環境、労働者、社会に配慮した道徳的な製造方法を取り入れているファッションのことを指します。大手のブランドだとVivienne Westwood(ヴィヴィアン・ウエストウッド)やStella McCartney(ステラ・マッカートニー)などが有機ゴミから布を生産するなど、エコ活動に積極的に取り組んでいます。

トランプ大統領率いるアメリカ合衆国がパリ協定を脱退する決定を下したことで、フランスでは改めて気候変動や環境問題の議論がなされています。脱退の声明が出た6月1日の夜(現地時間)、パリの市庁舎はグリーンにライトアップされました。公式ツイッターでは『「パリ協定」への市民の支持を改めて表明するため、緑にライトアップします』とのメッセージも発信。

フランスを含むヨーロッパ諸国は環境問題への取り組みに非常に熱心です。日本でもマイ箸やエコバッグ、クールビズといった活動を耳にしますが、フランスでは個人単位ではなく国が率先して行動を起こしているといった印象。

それもそのはず。パリの大気汚染問題は深刻で、地元メディアでは“セーヌ河岸の北京”との見出しで現状を嘆いていました。フランスでは燃料費の安さからディーゼル車の人気が高く、それら中古車の排気ガスが大気汚染の元凶だと指摘。昨年は乗用車使用規制に乗り出し、車はナンバープレートが偶数か奇数かによって、市内を走行できる曜日が割り当てられ、代わりにバスやメトロといった公共交通機関が無料で乗車できるような取り組みを実施しました。

さらに今年1月には、汚染度を示すステッカー“Crit’Air”を貼ることが義務付けられ、今後はエンジンの種類、登録年、排出ガス量などにより、6段階に分けられているステッカーの色により乗車が制限されることに。

基本的にスーパーではレジ袋は有料(1枚5円程)のため、バッグを持参するのが当たり前です。2016年に新たなに可決された法律により、有料無料に関わらずプラスチック製レジ袋の提供は禁止となりました。さらに今年の1月1日以降は野菜や果物売り場の袋に関しても、一般家庭で堆肥にすることができる生分解性のプラスチック製の袋もしくは再生紙の紙袋に限られています。

環境問題となると規模が大き過ぎてあまりピンとこず、実際何を行動に移せばいいのか分からないのが正直なところ。日本やニューヨーク(パリに住む前はニューヨークに3年程住んでいました)にいた頃は当たり前のように袋をもらっては使い捨て、気にもしていませんでしたが、パリの生活に慣れてしまえば不便にも感じないですし、必要最低限のもので生きるというのはまさにエシカル(道徳的)!

それが本当に良い影響をもたらすのかどうかは不明ですし、そもそも気候変動が真実だと100%は言い切れないと思っています。ただ、エシカルな選択をすればなんとなく気分が良く、なんとなく良い人になった気がするので嫌いじゃない(笑)。

パリに旅行中、スーパーで買い物をする場合は、バッグ持参が必須であることを頭に入れておいてくださいね! そして一緒に、良い事をしている気分になりましょう(笑)。

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