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創業者イヴォン・シュイナードによる増補改訂版「新版 社員をサーフィンに行かせよう:パタゴニア経営のすべて」発売

  • 2017.6.16
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「パタゴニア(Patagonia)」創業者イヴォン・シュイナードによる増補改訂版「新版 社員をサーフィンに行かせよう:パタゴニア経営のすべて」が、6月15日に発売。

パタゴニアの創業者兼オーナー、イヴォン・シュイナードが2006年に書いた回顧録の傑作として知られる同著。今回の新版でシュイナードは、世界的な景気後退と加速する環境危機によって、またパタゴニアにとって未曾有の成功によって特徴付けられた、素晴らしくも厳しい機会と挑戦をもたらした過去10年間に彼のビジネスと環境への見解がどのように進化したかについて説明。それは、責任あるビジネスのすべての面における青写真であり、デザインから製造、マーケティングから人材活用まで含むものになっている。

また、全面的に改訂された「地球環境」の章では、シュイナードは気候変動とその他の自然界への脅威に直面する惑星の健康への深い懸念を提唱。これらの新しい脅威に対応するため、 シュイナードは責任あるビジネスのための新たな要素である「善行をなす」を加えた。

シュイナードの見解では、長期的な成功をもたらすビジネスにおける意思決定の際、パタゴニア、あるいはその他の責任あるビジネスは、収支だけでなく、物事を正しく行うことも考慮しなければならないとしている。そして、たんに不必要な悪影響を抑えるだけでなく、シュイナードは大気中の二酸化炭素を削減し、惑星の命を持続させる土壌を修復することを目的とする再生型慣行を通して、解決策の一部となる新たな農業の構想についても記している。

世界で最も著名な女性活動家の一人ナオミ・クラインナオミ・クラインは、 「本書は、一企業を変えようというだけの試みではなく、 地球規模で生態系が直面している危機の根源にある消費文化そのものを変えようという試み」と同著の序文で寄せた。

いまでは年次10億ドルの売り上げに近づいているというパタゴニアの成功は、「最高の製品を作り、環境に与える不必要な悪影響を最小限に抑える。そして、ビジネスを手段として環境危機に警鐘を鳴らし、解決に向けて実行する」独自のミッションによってもたらされたものだという。

初版の登場から10年を経て、環境危機の新時代のためのパタゴニアの理念は、新たなビジネス本の必携書となりそうだ。

■書籍情報
書名:『新版 社員をサーフィンに行かせよう:パタゴニア経営のすべて』
著者:イヴォン・シュイナード
訳者:井口耕二
発行:ダイヤモンド社
定価:本体2,000円+税
発行年月:2017年6月
判型/造本:46並製
頁数:416

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