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プチプラは衝動買いに注意! スタイリスト高橋愛が教える外さないセレクト術【コスパ服でおしゃれしたい! Vol.1】

  • 2017.6.7
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子どもとの暮らしは喜びや育児の楽しさを知る反面、めまぐるしい毎日に、ふと気づけば自分のことはおざなりに。「ママになったらおしゃれはしばらくおあずけ」なんて思っているなら、それは大間違い。

忙しくたって、いつでもハツラツとした女性でいたいもの。ママだからこそ広がるおしゃれの楽しみ方を、自身もママであり、人気パーソナルスタイリストでファッションライターとしても活躍する高橋愛さんにお伺いしました。

『迷わないおしゃれ』 高橋愛 著/WAVE出版

初の著書、『迷わないおしゃれ』では、「定番アイテムで、センス良く」、「がんばらなくても自然にあか抜ける」テクニックが満載。そしてこの一冊には、ママにも共通のセンスアップの秘訣がいっぱい詰まっています。
高橋 愛(たかはし・あい)
パーソナルスタイリスト、ファッションライター。服飾大学でデザイン、縫製を中心にファッションを学び、卒業後は10年間アパレル業に携わる。アパレル業時代は、店頭で約5万人をスタイリングした経験を持つ。結婚、出産を経て、パーソナルスタイリストとして独立。現在はファッションライターとしての情報発信を活動の主軸としている。
HP:http://aitakahashi-realclothes.com/
Blog:https://ameblo.jp/real-clothes-ai/
■「ママらしい服装をしなくちゃ」と自分にセーブをかけないで
高橋さんは、現在小学校4年生の男の子と暮らしています。

アパレルで販売の仕事に長く携わっていたころは、「何を着ていいのかわからない」「これまでの服が似合わなくなった」と、ママたちのファッション相談も数多く受けていたといいます。そんな高橋さんにも産後、迷いの時期がありました。

取材時の高橋さんのファッションは、爽やかな白シャツにデニムという定番スタイル。一見するとベーシックなカジュアルファッションですが、実はママが取り入れたいテクニックが随所に。

「“母親はこうあるべき” “母親らしいファッションをしなくちゃいけない” って自分で自分を縛りつけていたと思うんです。体系の変化もあるし、毎日育児に向きあっているからか、ファッション誌を見ても自分と重ね合わせられず、今ひとつピンとこなかったんですね」

© fotofabrika - Fotolia.com

「今振り返ると、“ママだから”と制限することって特になかったと思います。もちろん、TPOをわきまえることは大切ですし、子どもよりも自分の服が気にかかってしまうような繊細な素材や高価なものはNG。

アクセサリーも子どもが幼稚園くらいまではつけていませんでしたが、それでもファッションは楽しめますよ」

■子育て期はカジュアル制覇がカギ? 抱っこ紐ママも使えるシャツ選び

動きやすさや自宅での洗濯のしやすさなどを考えると、子育て期は特にカジュアルな服装がメインになってきます。

「抱っこ紐スタイルも、キレイめよりカジュアルのほうがフィットする気がしますし、これを機にカジュアルスタイルに目を向けるのもいいと思います。定番のシャツやボーダーに、スニーカー、というスタイルも増えますよね」

「シャツのオススメは、ストライプなどの柄ものや、ダンガリーシャツのような素材感のあるものです。柄ものなら、汚れが目立ちにくいだけでなくノーアイロンでもさまになります。襟がある服を着ると、それだけで少し“きちんと感”が出るので、シャツはよく着ていました」

■定番のボーダー選びのあか抜けポイント

「ボーダーをパンツに合わせてカジュアルに着たいなら、どこかに少しだけ“女性らしさ”を加えるのがオススメです。たとえば、
・ボートネックになっている
・七分袖で手首が見える長さ
・少しだけシルエットがシェイプされている
ちょっとだけ「抜け」があると、すっきりと洗練されます。

パンツスタイル以外なら、動きやすいフレアのスカートに合わせたり、フラットシューズを選ぶときも、スニーカーではなくバレエシューズを履くのもいいですね」

■プチプラブランドを味方につけるアイテムの選び方

© Monet - Fotolia.com

プチプラブランドと上手に付き合うのも、ママファッションを楽しむためには大きなポイント。あちこちに店舗があり常に新商品が並ぶので、ふらりと立ち寄っては、そのお値段に衝動買いしたくなりますが、ちょっと待って、と高橋さん。

「ユニクロやGUは、トレンドから定番までアイテムが豊富だからこそ、お店に行く前には、必ずWEBサイトのチェックを忘れずに。

種類も多いので白シャツひとつにしても店舗で見ると、欲しいのはどれだったのかと迷ってしまうんです。素材や形、あればレビューなどもチェックして、ある程度の目星を。

こんな素材のパンツが欲しい、このぐらいの丈で細めのピッチのボーダー、など欲しいアイテムのイメージを決めてからお店に行くのもいいですね。

店舗では実物を見ながら、手持ちの服と合わせて、最低3パターンのコーディネートができるかシミュレーションすると失敗が減りますよ」

■プチプラを選ぶときは、ひと目惚れアイテムに注意?

さらに選ぶときのポイントとして大切にしていることが。

「柄もの、目立つロゴものなど、ここのブランドだとひと目で分かるものはなるべく避けています。定番アイテムほど、アイコン的カラーが街で人とかぶりがち。バリエーションがあるものは、黒・紺・白など定番カラーをチョイスするのもオススメです」

そのほか、「家で洗えるかどうか」、「ニット類は化繊かウールか」など、素材にも注目しているそう。特にニットは「毛足の長いもの」だと毛玉になる可能性も高く、選ぶときには要注意だといいます。

定番のカジュアルアイテムや、プチプラブランド。まわりのママたちが着ているアイテムだからこそ、ちょっとした小さなコツや心配りが、着こなしに差をつけるようです。

次回、後編ではそんなファッションへの心配りが、ママ友づくりにも役立つお話をご紹介します。


『迷わないおしゃれ』 高橋愛 著/WAVE出版

がんばらなくても、自然とあか抜けて、素敵に見える。一生使える、おしゃれの「軸」の作り方をまとめた一冊。人気パーソナルスタイリスト・高橋愛が教える、服や小物の選び方、着こなし方の基本。
・どこかこなれた、素敵なファッションにあこがれる
・朝、服選びに時間をとられたくない
・「自分らしいおしゃれ」が何か、いまいちわからない
そんな悩みがすんなり消える、心強いアドバイスが詰まっています。

(藤沢あかり)

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