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ハイセンスでおしゃれな“倉庫系”カフェって?絶品タルト&雑貨が話題の「From afar 倉庫01」

  • 2017.6.4
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お洒落なスポットとして注目を浴びる蔵前エリアの、ちょうど隅田川を挟んだ反対側。下町の閑静な路地裏に面白いカフェがあると聞いて行ってきました。その抜群のセンスと、居心地の良さは確かに噂通り。隠れ家のような「From afar 倉庫01(フロムアファーソウコゼロワン)」をご紹介します。

細部まで計算された空間が美しい話題のカフェ

「From afar 倉庫01(フロムアファーソウコゼロワン)」は、雑貨店を併設したカフェ。もともとは倉庫だったという店内は高い天井を生かした内装や、洗練されたインテリアが、かつてNYで見たロフトやギャラリーを彷彿とさせます。たとえば壁際に置かれたアンティーク調の棚には、和菓子作りで使われる木型や、古い地球、壁には古いポスターやフライヤーといった、ジャンルの違うさまざまなものが、沢山ディスプレイされています。それなのに、雑然とした感じはなく、空間全体がひとつの作品のように統一感があって落ち着くから不思議です。

古今東西の古いもの、新しいものを集めた不思議な場所

お店に入ってすぐのスペースでは、独自の美的感覚で集められた陶器や雑貨、鉱石、綺麗な古切手など、古今東西のさまざまなものを販売しています。このディスプレイがまた素敵で、自宅でも真似できないかなぁと思わずじっくりと観察してしまいました。

たとえば、鉱石はショーケースなどに入れるのではなく、手書きの説明書きを添えて、あえて使い込まれた雰囲気の木目の台の上にそのまま置かれています。その横には繊細なフォルムのドライフラワーが。生の花ではないせいでしょうか、初めて見るのに懐かしいような、不思議な印象がするのです。そういった組合せの工夫が店内のいたるところに見られるのも、このカフェの特徴かもしれません。

まるで芸術品のようなタルトは味も絶品!

カフェスペースでは、コーヒーやお茶のほか自家製のケーキをいただくことができます。このケーキがまるで芸術品のようなフォルムなのです。取材の日に私がいただいたのは、レモンのタルトでしたが、木の葉のようなタルトの中に、国産無農薬ノンワックスのレモンで作った甘酸っぱいペースト。その上にまるでシルクのリボンのように絞り出された生クリームが載っていて、食べるのがもったいないくらいの美しさです。もちろん、見た目だけでなく、レモン本来の美味しさがぎゅっと詰まったペーストと、タルト生地のバランスが絶妙で、私が今まで食べたタルトの中で1、2位を争う美味しさでした。

居心地の良さを追求した総合芸術のようなとっておきの場所

こちらのカフェはすでに人気となっていて、遠方からわざわざ訪ねて来る人もいるそうです。店内は決して席数が多くはないので「もうちょっと席を増やす予定はないのですか?」とお聞きしたところ、「静かでゆったりとした時間を過ごしていただきたいので、今のところその予定はありません」とのこと。そういえば、こちらのお店では、5名以上の利用をあえて断っているほか、店内での写真撮影ではフラッシュを使わないようにお願いをしています。

ここは、単にお茶を飲む場所でも、雑貨を売っている場所でもなく、店内の明るさ、隣の席との距離、店員さんの声のボリューム、ケーキに添えられたフォークの置き方…全てが心地よい時間を過ごすために計算された、総合芸術のような場所なのかもしれません。
writer / カオリーヌ photo / カオリーヌ

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