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ヒントは味付けとアレンジにあり! 晩ごはん作りをラクにする常備菜入門

  • 2017.6.2
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晩ごはんにお風呂、歯みがきなど、働くママは帰宅後も複数ミッションを抱えているものです。なかでも、ママたちを悩ませるのが日々の晩ごはん。献立を考えたり、ぐずる子どもをあやしながら慌てて支度をしたり…。日々の負担を軽くすべく、週末に常備菜を作っているママも多いのでないでしょうか。

一方で、「週末は常備菜作りに時間をとられてしまい、子どもと過ごす時間が少なくなってしまう」、「毎日同じおかずが続くと、食べ飽きてしまう」と常備菜にまつわる悩みもあるものです。

そんなお悩みを解決する書籍『子どもと食べたい常備菜入門』を出版されたばかり、オーガニック料理教室「ワクワクワーク」代表の菅野のなさんが考案するレシピは、ほとんどが調理時間20分以下でできるもの。

『子どもと食べたい常備菜入門』菅野のな 著(辰巳出版) レシピ写真=安岡花野子、プロフィール写真=田中しいれい

料理が苦手なママにもできて、子どもも食べられる常備菜を2品、菅野さんに教えてもらいました。

■作業時間はたったの5分! 基本常備菜「なすの塩炒め」

菅野さんのレシピは、基本常備菜にアレンジを加えていくスタイル。まずは、基本となるレシピをご紹介しましょう。

▼「なすの塩炒め」 作業時間 5分

<材料 500ml の容器1個分>
なす 4本
油大さじ2
塩ふたつまみ

<作り方>
1、なすはヘタをぎりぎりのところで切り落とし、縦半分に切ったあと、さらにひと口大に切ります。

2、フライパンに油を入れて中火にかけ、なすを丁寧に炒めたら、塩を加えてさらに炒めます。粗熱をとり保存容器に入れ、冷蔵庫で保存します。

「なすは、火が通っていると作業時間を短縮しやすいのが特徴。ヘタ以外は無駄なくいただきましょう」(菅野さん)

■なすの塩炒めのアレンジレシピ「ガーリックパン粉焼き」

続いては、基本常備菜を使った展開レシピです。

「教室の人気メニュー。イワシやアジの3枚おろしを並べてもおいしいです。焼けてくるときの香りがたまりません」(菅野さん)

▼「ガーリックパン粉焼き」 作業時間 10分(オーブンの焼き時間除く)

<材料 2人分>
なすの塩炒め 1/2本分
パン粉大さじ4
にんにく1/2かけ
オリーブオイル 大さじ2
塩ふたつまみ
バジル適宜
かぼちゃ30g
トマト1/6個

<作り方>
1、オーブンを200℃に予熱しておきます(オーブンによって200〜220℃で温度の調節をします)。
2、ボウルにパン粉、みじん切りにしたにんにく、塩、オリーブオイルを加えて混ぜておきます。お好みで刻んだバジルを入れてください。
3、耐熱皿に薄く油(分量外)をぬり、なすの塩炒め、薄切りにしたかぼちゃ、角切りにしたトマトを並べます。
4、(3)に(2)をのせて、オーブンでおいしそうな焦げ色がつくまで15分ほど焼きます。

■シンプルな味付けで、ママのゆとりも生まれる

菅野のなさんの新刊『子どもと食べたい常備菜入門』(辰巳出版)には、ひとつの基本常備菜につき、3種類のアレンジレシピが掲載されています。

毎日続けられるためのポイントとなるのが、菅野さんレシピの特徴でもある素材を生かしたシンプルな味付け。複数の調味料を計量する手間が省けるため、晩ごはん作りがぐっとラクになります。

ごはん作りの負担が軽くなった分、ママには豊かな時間を過ごしてもらいたいという菅野さんの想いが込められているそうです。

常備菜作りに行きづまったときには、「常備菜の分析シート」をチェック。現在の状況を書き出して把握するとともに、解決策も提示してくれています。

料理が苦手なママに寄り添った内容になっているため、「私にもできそう」と思えることでしょう。まずは、毎日1品作るところからスタートして、無理なく続けてみてくださいね。

【参考書籍】『子どもと食べたい常備菜入門』 菅野のな著(辰巳出版)

菅野のな
オーガニック料理教室「ワクワクワーク」代表。ミュージシャンで自由人の父と病院勤務の管理栄養士で東洋医学を実践する母により、有機農家支援、家庭菜園や自然療法を身近に感じて育つ。大学卒業後、ITベンチャー企業に入社するも、連日のハードワークで体調を崩し、食と健康の大切さを再認識。2007年に母と「ワクワクワーク」を設立。「朝日新聞デジタル」でのおやつレシピ連載のほか、料理教室講師の育成、オーガニック食品の開発など、多岐にわたって活動中。著書に『子どもと食べたい時短おやつ』(辰巳出版)。http://wakuwakuwork.jp/

レシピ写真=安岡花野子、プロフィール写真=田中しいれい

(畑菜穂子)

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